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サーキュレーションから起業へ。新卒同期と語るキャリアパス【10周年企画・卒業生インタビュー】

2024年1月6日で設立10周年を迎えたサーキュレーション。
当社は8名で創業したのち、毎年目まぐるしく変化し成長していく組織を支えて下さった数々の素晴らしいメンバーと共にプロシェアリング事業を日本中にお届けしてきました。
改めて、これまでサーキュレーションに関わって同じビジョンを追いかけてきた全ての皆様に、心より感謝をお伝えします。

この10周年記念シリーズ「For Pro, Be Pro.」では、これまで当社で活躍いただいた後、今はご自身がプロフェッショナリズムを持って新しい働き方を実践されるようになった卒業生を中心に、在籍時代の近しい上長や同僚との座談会をレポートします。
在籍当時の仕事内容や、サーキュレーションで働く中でどのような示唆を得て、今の仕事観にどのように影響しているのか、当時の懐かしい思い出と共にお話しいただきます。

今回は2017年新卒入社、サーキュレーションの新卒2期生である茅野 秀平さん、2023年12月まで新卒採用チームリーダーを務め、現在は海外で新たな挑戦をされている佐藤 里緒菜さんのお二人と、同じく2017年にサーキュレーションに新卒で入社後、転職を経てご自身で起業し、現在は代表取締役を務められている鶴巻 百門さんを卒業生として迎えてインタビューをさせていただきました。

ほぼ創業期のサーキュレーションに入社した御三方に、同期ならではの和気あいあいとした雰囲気の中、存分に語っていただいておりますのでぜひ最後までご覧下さい!

左:佐藤 里緒菜(さとう りおな)
2017年に株式会社サーキュレーションへ新卒入社し、ヒューマンリソース部 新卒採用チーム リーダーとして、主に新卒の採用活動とチームマネジメントなどに従事。2024年1月からは海外へ生活拠点を移し、現地のHR系企業へジョインし、グローバル展開する日系企業の研修企画等を行っている。

中央:鶴巻 百門(つるまき ももと)
2017年に株式会社サーキュレーションへ新卒入社し、支社立ち上げメンバーとして東海支社立ち上げを経験。その後、株式会社マツリカにジョインしカスタマーサクセスマネージャーとして、100社以上のSFAの導入〜活用定着支援に従事。
2021年に自身を代表取締役としてNehanを創業、自社プロダクトとして公共営業向けの情報プラットフォームSaaSの開発を行っている。 

右:茅野 秀平(ちの しゅうへい)
2017年に株式会社サーキュレーションへ新卒入社。その後プロシェアリングコンサルティング部 製造チーム リーダーを務め、首都圏を中心に製造業のお客様へプロシェアリングを広める。2023年8月からアライアンス推進部へ異動、金融機関とのアライアンス締結や協業の強化に取り組む。


1.3人の新卒時代と当時のサーキュレーション

ーー本日はよろしくお願いします!今回、2017年新卒入社で同期の御三方に当時のお話含めてお聞きしていこうと思いますが、今でも同期で集まったりされるんですか?

鶴巻:
今でもよく集まる方だと思います。特に2人とは当時から特に仲が良かったので、この3人は特に会っていますね。

佐藤:
ちゃんと会うのはコロナ禍になってから実は今日が2年以上ぶりだけどね(笑)
とはいえその間も連絡は取っていたし、その前は毎年旅行にも行っていたり、かなり仲は良い方じゃないかな。

茅野:
確かに。同期の中でもこの3人が同い年だったこともあって、当時自然と意気投合してた気がする。特に百門とは帰りの電車が同じで、あまり皆の前ではしにくい話もよく話したよね。

ーー同期の中でも特に仲が良いメンバーということですね。当時を思い返してみて、何か入社した後の思い出や覚えているエピソードはありますか?

佐藤:
思い出ではないけど入社した当時、茅野はなんか「いけ好かない意識高い系」って感じだったな。

鶴巻:
分かる、全く同じ印象(笑)

茅野:
恥ずかしいけどそうだったかも。けど早々に研修が始まってちゃんと鼻折られたねー。
厳しく叱られもしたし、先輩たちも狂気的に働いてたからおんぶに抱っこじゃいられなくて、とにかく動くしかない!みたいな状況で(笑)
今ではしなくなったけど、仕事が終わらなくて土曜にも出社してたりしてたな。

鶴巻:
当時創業期は新卒研修が朝7時からだったし、早朝出勤や残業は日常茶飯事だったからね。

茅野:
今思い返すと百門や里緒菜を始め、同じ境遇の同期がいなかったらすぐに辞めてたと思うから、そういう意味では同期が心の支えになってたと思います。

ーーなかなか壮絶な新卒時代だったんですね。一方で、創業期ならではとも言える環境や苦労からサーキュレーション設立10周年の歴史を感じます。

茅野:
ただ、社会人としてのスタンスを形作るタイミングでがむしゃらに働いていたことは振り返ると今の自分の糧になってると思う。個人的には本気で頑張れる土台ができたっていう感覚があるかな。

鶴巻:
確かに、根性論ではないけど全員が必死になって業績や組織創りにコミットしている気合の入った環境で新卒時代を過ごしたのは貴重な経験だったなと、転職と起業を経ていくつか企業を見る中でますます感じているかも。

佐藤:
あとはサーキュレーションって社名はもちろん、プロシェアリングという事業を誰も知らない0→1のフェーズで入社したのも財産になってると感じるな。私の担当していた新卒採用の分野だと、無名の会社やビジネスは普通にやっているだけでは優秀な人材を集められないという前提から、どうやってそれをひっくり返して優秀な学生を採用できるかばかり考えてた。

茅野:
当時はまだまだ副業・兼業という働き方も当たり前とは言えなかったしね。東海支社でエリアのお客様と相対していた百門はもっと大変だったんじゃない?

鶴巻:
サーキュレーションって社名を伝えると「扇風機の会社ですか?」って言われてたからね(笑)

そんな状況だったのもあって、サービスを売り込むというよりお客様のビジネスや経営者の方の考えをとにかく理解しに行って、事業成長や課題解決のために僕らはこういう事ができます、っていうのを伝え続ける営業をしてたな。

ーー全く無い認知と実績を「1」にするために、自分たちの事業とお客様にひたすら向き合って考える経験はどこでもできるものじゃないですよね。プロシェアリングを広めていくという点では、引き続き私たちも気合いを入れて頑張っていきます!

2.卒業という選択、留まるという選択

ーーここまでお聞きした新卒時代を経て、鶴巻さんは転職されるんですよね。どんな想いで転職という選択をされたんですか?

鶴巻:
元々大学生の頃から自分でプロダクトを創りたいという想いが強くあったので、起業のためのステップという意味合いも大きかったです。

それこそサーキュレーションに入社を決めた理由も、起業する上でお客様とプロ人材という、立場は違えど双方経営者の方々と常にやり取りをする仕事と、さっき話してた通りサービス立ち上げの0→1に近い開拓フェーズが経験できるという点が魅力的だったからでした。

ーーなるほど、起業への想いは入社する前からお持ちだったんですね。初志貫徹、素敵だと思います。

鶴巻:
なので起業も見据えた今後のキャリアを考えた時に、このままコンサルティング営業のマネジメントになるという姿が、自身の将来やりたいことと少し乖離があると感じ始めたのが転職のきっかけですね。

そのタイミングで起業への第一歩として、自分が創りたかったSaaSプロダクトを開発している企業への転職を決めました。

ーーただそんな中で、いきなり起業には至らなかったんですね。

鶴巻:
そうですね。正直華々しい成果を出していた訳でもなかったですし、まだまだ起業に踏み切る自信がなかったというのもあります(笑)

あとはサーキュレーションで多くの企業とその経営者の考えや想いに直接触れてみて、自分にはまだまだ足りない部分があるということを理解していたのかもしれないですね。逆に里緒菜と茅野が新卒から今までサーキュレーションに留まり続けてきた理由も聞いてみたいな。

佐藤:
茅野は何回か辞める辞める詐欺をしてたけどね?

茅野:
そうだね(笑)
しかもそのうち1回は経営陣にまで辞めるって伝えていたのに、結局今まで残ってるっていう。

ーーそんな事があったんですね?転職を考えるタイミングもあった中で茅野さんが留まる選択をされた背景もぜひお聞きしたいです。

茅野:
サーキュレーションの特色でもあるかもしれないけど、早いフェーズで入社していることも相まって、うちの経営陣とかなり近い距離感で仕事ができているっていうのが自分にとっては大きいと思う。直近で部署を異動したのも、より経営に近いポジションで動くためという理由からだったので、最近改めてその点は魅力に感じてる。

何度か新しい環境へ行くことを真剣に考える度に、経営陣の近くで社内で手を挙げれば裁量と責任の大きい仕事を任せてもらえる環境が20代のタイミングではすごく貴重だなと痛感したんだよね。それが今でも留まるという選択をし続けている一番の理由だな。

ーー確かに、築いてきた信頼や関係性を担保に新たな挑戦機会を得ることができるという点は企業に留まることの大きなメリットかもしれないですね。

佐藤:
私も茅野と同じく悩んだ時期もあったけど、成長機会や新たな挑戦が社内でまだまだあるという点が7年目まで留まる選択をし続けた理由かな。会社が毎年成長し変化するからこそ、ずっと同じことをやっている訳ではないので飽きないし、停滞感を感じづらい環境だと思う。

ーーなるほど、一方で今回佐藤さんは約6年半在籍したサーキュレーションを卒業して、2024年から海外に生活拠点を移されるんですよね?

佐藤:
そうです。今回はライフイベントで海外に行くことになったのですが、「今後も人事として採用や育成に携わるなら、メンバーと物理的に近い距離でいたい」という想いが強くあったので、葛藤の末、一旦サーキュレーションを卒業して海外でも引き続きHR系の企業で新たな挑戦することになりました。

この決断に至ったのも、サーキュレーションで新卒採用を中心に、役員陣や、私自身が採用に関わったメンバーとも近い距離でやり取りしながら仕事ができる環境だったことと、飽きることなく人事領域の様々な仕事を経験でき、HRの奥深さに気づけたからだと思っています。

3.起業、そして経営者として感じること

ーー転職を経て、鶴巻さんは当初の想いの通り起業される訳ですが、起業に踏み切れたのは何か理由があったんですか?

鶴巻:
30代までに起業すると決めていたので勢いで踏み切ったというのもあるんですが、まず転職先でカスタマーサクセスとして100社以上のSaaS導入から活用定着までをご支援したという実績ができた点、マネージャーとしてメンバーマネジメントや施策推進の経験ができたことが理由としてあります。

もう一つは少し生々しいですけど、当時副業として行っていて今も続けているインサイドセールス支援での収入が増えたというのも大きいですね。転職先は当時かなり柔軟な勤務形態でしたし、サーキュレーションでも副業をしながらバリバリ活躍している方達を目の前で見ていたので、自然と自分も副業を始めるという選択をしていました。

一時期、副業での収入が本業を超えた時があって、そのタイミングで起業に踏み切ろうと思った記憶があります。相当働いてましたけどね(笑)

ーー経験からの自信と生活の担保ということですね、リアルな部分のお話まで有難うございます。そこから実際に起業されてみて感じる起業の魅力はありますか?

鶴巻:
起業してから約2年という今のフェーズだからかもしれませんが、自分が好きな人達だけを集めて仕事ができるというのは、起業したからこその楽しさかもしれないです。

今のNehanのメンバーは基本業務委託として関わってもらっているのですが、全員が小学校〜大学、社会人時代の知り合いなので、仕事でありながら友人に会っている感覚もあったりします。

あと個人的には今までやったことのない業務が膨大にあるという点も魅力的に感じます。ファイナンスの領域だったり、プロダクトマネジメントだったり、一人で全領域をカバーする勢いで新たな業務が一気に降って来るんですよ。この点は新しい経験ができるという面白さでもあり、たまにしんどい部分ですね(笑)

ーー確かにご自身で起業されたからこその大変さであり、やりがいですよね。これまでのご経験から、起業し経営者のキャリアを積む上でどんなスタンスやスキルが重要だとお考えですか?

鶴巻:
一言で言うと「他人を巻き込む力」が一番重要だと感じています。起業してみて最も感じるのは、自分だけでは何一つできないという事実です。
経営者になる上で最低限自身の知識や能力も必要ですが、どれだけインプットをしても、どれだけビジネススキルを磨いても1人には絶対に限界があります。

そこでいかに自身の足りない部分を自覚して、それを補ってくれる他人を頼ることができかということと、他人についてきてもらうための人としての魅力が、起業して経営者としてやっていくために欠かせない要素なのではと考えるようになりました。

ーー1人では生み出せない力や価値を生み出すために組織や会社がある、ということを起業したからこそ身をもって感じられているんですね。これからの会社やキャリアについてはどうお考えですか?

鶴巻:
願わくばこのまま自分の会社を続けて行きたいと思っています。ここからサーキュレーションに負けないくらい社会へより良い価値提供ができる企業とサービスを創っていきたいですね。

4.それぞれの視点から見たサーキュレーション

ーー起業を経て自身が経営者となった鶴巻さんが外から見るサーキュレーションはどんな企業ですか?

鶴巻:
外に出たからこそ鮮烈に感じるのは、やはりビジョンへの共感の深さとそれに基づく強いカルチャーを持った企業だな、ということ。転職や起業を経て様々な企業に出会ったけど、ここまでビジョンが根強く浸透していて、文化醸成に繋がっている企業は中々見ることがないと思う。

佐藤:
確かに、10年間でここまで大きくなりながら未だにビジョンが浸透しているのは外から見ると珍しいのかな。私は特に考え方や想いのベクトルが自分ではなくて他者や社会に向いている人が圧倒的に多いな、と中にいながら凄く感じてる。

茅野:
それはめちゃくちゃわかるな。会社として掲げる目的やビジョンもお客様や社会が強調されてるよね。あとは出来ることに限りがない無形商材を提供しているからこそ、とにかくお客様にとって何ができるかを考え抜かないと選んでもらえないっていう感覚が根付いているって見方もあるかも。

鶴巻:
そうだよね。商材の特性という観点では、逆に僕は自社SaaS企業を経験して、起業してからもSaaS系の企業の支援を行っているけど、サーキュレーション時代の先輩方はコンサルティング営業としてかなり能力の高い方ばかりだったと思うな。

ベストな提案のためにお客様のビジネスモデルをより深く理解しているし、そのためのインプットも当たり前にしている。そういう人が立ち上げた会社だからこそ、提案内容や資料作成などの事前準備の質は外と比べてもかなり高い水準が求められる環境だったと振り返ってる。

ーーなるほど「ビジョン浸透」と「顧客に夢中になる姿勢」は創業時から続くサーキュレーションのDNAと言えるかもしれません。いま社内では「Crazy for Customer」という標語を掲げているのですが、これからも絶やさず、さらに色濃くしていきたいです!

ーーでは最後に鶴巻さんから、ここまで読んで下さった方々に何かメッセージがあればお願いします。

鶴巻:
もしこの記事を読んでくれる方の中に、僕と似たキャリアを考えている方がいたら、とにかく目の前の仕事を「作業」にせず、目的意識を持って必死に取り組んでほしいと思っています。

新卒の頃、僕はただ数をこなして早くタスクを処理することを考えながら仕事をしてしまっている時がありました。

ただノルマをこなすだけの仕事と、ある目的に向かって試行錯誤しながら取り組む仕事では自身の成長に必ず差が生まれます。目の前の仕事に目的意識を持って取り組むことが、起業をした後、初めてだらけの環境にも負けない力になりますし、熱心直向きな仕事ぶりが周囲を巻き込むための信頼に繋がると思っています。

ーー今回は御三方の新卒時代とサーキュレーションから始まった、それぞれのキャリアについて貴重なお話が聞けました。鶴巻さん、佐藤さん、茅野さん、ありがとうございました!

<編集後記>

本記事のインタビューと執筆を担当させていただきました。2022年新卒入社の高橋貴祐と申します。
今回の記事作成を通して、御三方を始め創業当時からサーキュレーションのビジョンを体現し継承して下さった先輩方と卒業生の方々への尊敬と、常にプロシェアリングの可能性を無限に広げていただいているプロ人材の方々への感謝をより強くしています。

記事では起業や転職という「出て行く選択」と逆に企業に「留まる選択」を取り上げましたが、どちらを考えるにしてもサーキュレーションでの直接に経営者の方々の思考や想いに触れる経験や、如何にしてお客様の力になるかを追究する努力は、自身の糧としてこれからも価値を持ち続けるものだと再確認する機会になりました。

改めて今回の記事作成にご協力いただいた鶴巻さん、佐藤さん、茅野さんへ多大なる感謝を申し上げるとともに、いち後輩として御三方が選択されたそれぞれの道でのご活躍を微力ながら祈っております。

<文・高橋 貴祐>

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