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上場ベンチャーの“美容番長”マーケターが考える“美しい”仕事とは


柔和な雰囲気の女性が微笑むこの広告、見覚えがある方もいらっしゃるかもしれません。こちら、サーキュレーションのサービスの1つである「FLEXY」が7月に初の電車広告として掲載していたものなんです!

実はこの広告、企画からリリースまでの期間はなんと2ヶ月足らず…。
異例のスピードでこのプロジェクトを実行まで導いた裏側には、1人の女性の活躍がありました。
広告制作の裏側から見える彼女のエキスパートな仕事ぶりから、自らを“美容番長”と称し、美しさの追求を怠らない私生活も含めじっくりお話しを伺ってきました。
目白押しの内容が詰まっておりますので、是非最後までご覧ください!

永野 直美(ながの なおみ)|東京都出身。新卒でシャープ株式会社に入社、その後株式会社ぐるなびなどの東証一部上場企業でマネジメントやWEBメディア編集長を経験したのち、2022年にIT人材のプロシェアリングを提供する「FLEXY」の“ストラテジックマーケティングエキスパート”として株式会社サーキュレーションにジョイン。
入社3ヶ月にしてサービス初の電車広告を含むマーケティング施策を主導。
趣味・特技はネイル、エステ、お菓子作り、ゴルフなど。愛犬との時間が一番の癒し。

1.入社後すぐに取り組んだ交通広告施策

ーー本日はよろしくお願いします!まず今回取り組まれた交通広告を含む
マーケティング施策の概要をお教えいただけますか?

永野:
今回の施策でFLEXYのマーケティング担当としてまず考えたのは、これまでの広告施策では登録数だけ増やせても稼働に繋がりにくかったという課題の解消と、フリーランスエンジニアを対象とした案件紹介サービスが凌ぎを削る中、まだまだ低い認知度の向上です。

そこで、稼働意欲の高いエンジニア層へリーチする事とブランド認知拡大の両面から、ターゲットを開発エンジニアに絞り、様々な広告手法を検討しました。
交通広告を含めWeb広告、SEOなど各施策による相乗効果を狙う為にも、入社1ヶ月後から複数社(6社)との契約や施策プランの立案、クリエイティブ制作などを並行して行いました。

ーー6社とのやりとりをしながら、全てを2ヶ月足らずで!そもそもどういった経緯でこのプロジェクトが始動したんでしょうか?

永野:
入社してすぐにFLEXY部の責任者である柳田さんから何気なく、「2、3年後くらいにはでっかく交通広告とかやりたいんだよねー」というお話がありました。
マーケティング投資を検討していた私は、ブランド認知度向上のためにもやってみたいと思い、柳田さんに「すぐにやりましょう!」と逆提案しつつ、前職から関わりのあった広告制作パートナーに連絡をして、企画を始動させました。

その後、施策の全容を設計、経営会議での承認を経て、直接プレゼンをするような形で代表の久保田さんと交通広告のクリエイティブについて擦り合わせをさせていただきました。
デザイン設計のロジックや今後のマーケ施策の展望というところまで一つひとつを説明することで、厳しいジャッジもなんとかくぐり抜け、本格的な制作がスタートした感じですね。

ーー入社からわずか1ヶ月で役員、代表へ自ら提案をしてスタートしたんですね!やはりサービスとして初の電車広告は大きな反響があったのでは?

永野:
そうですね、様々なところで反響をいただきました。
ですが、広告ターゲットからの反響という部分は施策の成果として当然想定しておくべき部分なので、“嬉しい”というより“想定通り上手くいって良かった”という気持ちが大きいです。
それとは別に、予想外かつ最も嬉しかったのが、FLEXYに日頃関わって下さっている多くの企業担当者やプロ人材の方々から、コンサルタント経由で広告に対してお褒めの言葉をいただけたことですね。

ーー確かに、日頃からお世話になっている関係者の方々に対して、FLEXYサービス飛躍のための第一歩をアピールできたという面でも嬉しい反響でしたよね!


2.自分が手がけるモノへのこだわりとプライド

ーーここからはこの一大施策をほぼ1人で、かつたった2ヶ月という短期間で実現させたポイントについて深掘っていければと思いますが、何か意識したことはありますか?

永野:
やはりスケジュール管理は一番意識していた事であり、一番大変だった部分です。
特に今回は通常出稿まで3ヶ月以上かかる交通広告を、2ヶ月弱という期間で1から制作するというタイトなものだったので普段より一層気を付けていました。
しかも私は昔から自分の作るものに対して細かい所まで拘りたいタイプで、かといって自分だけで仕事をしている訳ではないという強い意識から、遅延は許せないというプライドもあるので、より大変でしたね(笑)

社外の方とのやりとりも多い中で納期に間に合わせるという点はもちろん大前提、その中で自分の納得できる最大限のアウトプットを出す為のスケジュールを設計して、進行管理出来たことが成功に繋がったと思います。

ーーなるほど、品質へのこだわりとそれを実現させるための徹底した進行管理が永野さんの仕事を形作っているんですね。ちなみに今回の施策のこだわりポイントはどこですか?

永野:
細かい部分をあげればキリがないのですが、今回の交通広告では女性のモデルさんを大きく使いたかったので、モデルさんの選定やそれを活かすデザインにはかなりこだわりました。

オーディションにも立ち会って、質問も私が設けたものをしてもらったり、
お一人ずつポートフォリオをじっくり拝見して、こういうメイク・衣装だったらという点まで想定しながら今回のイメージに合う方を選ばせていただきました。
実は選定後にモデルさんの都合が合わなくなりそう、なんてこともあったのですが、撮影スケジュールをずらしてでもお願いします!と交渉したりもしましたね(笑)

今回モデルをつとめていただいた谷内咲季さん

3.“美容番長”というもう一つの顔

ーー永野さんの仕事へのこだわりや向き合い方が見えてきたところで、Twitterなどで名乗っていらっしゃる“美容番長”としてのお話も私生活や趣味などを交えながらお聞きできたらと思うのですが、まずはどういった経緯で“美容番長”になられたのでしょうか?

永野:
幼少の頃から自然と、綺麗で美しいものに強く惹かれていった結果、自分が美しくあることはもちろん、他人にも美しいものを提供したい、使ってもらいたいと考えるようになりました。

エステやネイルに関しては、学生のころから好きで、社会人になってからスクールやセミナーに通ってプロフェッショナルとしての技術習得をしたんです。やるならとことんという性格なので、自宅に機器を設置した施術部屋まで作って家族や知人に施術をしていた時期もありましたね。
前職で美容メディアの企画部長兼編集長を務めたこともあり、そういった経緯で僭越ながら“美容番長”を名乗らせていただいています(笑)

自分だけでなく人にもネイルを施せる“プロ”としての一面も

ーープライベートではこだわり方がよりストイックですね(笑)
そこまで永野さんが美しさに惹かれる理由はどういったところにあるのでしょうか?

永野:
やはり綺麗に整理整頓された部屋は散らかった雑多な部屋と比べて使いやすく、暮らしやすいのと同じで、美しく整っているものはUXが高いという意識があります。
身体や爪を美しく整えるエステやネイルは、その人の気分を上げて日々の生活を豊かに彩ることができます。
美しく整ったデザインや施策設計がユーザー体験や施策の効果を最大限に引き上げることができる…という意味では、仕事にも通ずる部分があると思います。

ーー美しさ=使いやすさにもなっているんですね。
他にも趣味と仕事での共通点や趣味が仕事に活きる点などはありますか?

永野:
まさに、現在FLEXYがスポンサーとして協賛しているテックカンファレンスへのブース出店では、ネイルなどのデザイン力が活きていると思います。
ブースの装飾や会場で配布するノベルティも基本的に私が調査・企画をしてデザインを決定し、デザイナーさんとやりとりをしながら作っていて、来場者の方々にも好評をいただいています。
趣味や前職での経験からそういったデザイン感覚には自信がありますし、現職のマーケティング領域でも活きる部分だと感じています。

ーーいわゆるセンスの部分でハズさないという自信があると。さすが番長です。趣味などの私生活でも仕事でも、やはり“美しさ”の追求が永野さんの根底にあるんですね。

先日のカンファレンスでのブースの様子とノベルティ

↑今後も協賛しているカンファレンスが複数開催予定です!
DroidKaigi 2022 2022年10月5日(水)〜7日(金) 
東京ドームシティプリズムホール

PyCon JP 2022 2022年10月14日(金)〜16日(日) 
TOC有明コンベンションホール

プログラミング言語に関するインプットがしたい、ノベルティが欲しい、という方はぜひ足をお運び下さい!
この記事を読んで永野さんに会ってみたい!という方も会場でお待ちしております。


4.美しい仕事のために選んだエキスパート職という道

ーーそんな永野さんはサーキュレーションにはエキスパート職として入社をされていますが、どういった経緯があったんですか?

永野:
そうですね、実は初めからエキスパート職として転職をしようと考えていた訳ではなく、サーキュレーションとFLEXYサービスを知ってからエキスパート職という枠でのジョインを考えたという経緯です。

前職では長くマネジメントに携わっていて、最大30人以上の組織を任せていただいていたこともありました。決してマネジメントが嫌になったということではないのですが、前職の経験の中で組織管理に責任を持ちながら、未成熟なサービスの成長に自身も大きく関わっていくという点では限界があるなと感じていたのも正直な所です。

自分の手で創ったものを世の中の人々に使ってもらいたいという思いが根底にある私にとって、自らガッツリ手を動かしながら事業成長に大きく寄与していけるエキスパート職というキャリアは天職なのでは、と感じました。

この先、事業の成長スピードをさらに加速させるためには組織を創ってマネジメントに携わることも次のステップの一つとして視野に入れていますが、今はまず、エキスパートとして私の持てるスキルをフルに活かし、事業成長させるためのプラットフォームを確立させることが自分のミッションだと考えています。

ーーなるほど、先ほどの広告制作のお話をお聞きしていても、やはりエキスパート職だからこそできた仕事という側面もあるのかなと感じました。

永野:
そうですね。自分1人の裁量と責任が大きいからこそ仕事に自身のこだわりや個性を出すことができますし、そこから得られるやりがいも大きいです。

最近はエキスパート職という枠を設ける企業も増えてきていますが、特にサーキュレーションでは、エキスパートとしての職務を定義づけるジョブディスクリプションが設けられていたり、自分を信頼して一任してもらえる部分が大きかったりと、今まで培ったスキルを存分に発揮する為の環境を整えてくれていると感じています。

ーーエキスパートとして活躍してもらうための環境を、企業側が制度などで整えることが大事なのかもしれませんね。
エキスパート職としてサーキュレーションでは今後どういった形で事業に関わっていきたいと考えていますか?

永野:
FLEXYを通して、新しい価値を多くの人に提供するために自分のスキルを活かしていきたいと思っています。

今までの経験から私が感じるのは、ずっと同じ環境で成長し続けることの難しさです。
ただ、自分のやりたい事、挑戦したい事を優先して仕事を選んだ結果、収入など待遇面が前職より劣るというのはよくあるケースで、これはエンジニアやデザイナーの方も例外でないと思います。

なので、今後はエンジニア・デザイナーの方々への安定した案件紹介に留まらず、リスキリングの機会を提供する仕組みを創り、FLEXYを彼らが目指すキャリアへ向けた成長まで支援できるサービスにしていきたいです。
またそのFLEXYをさらに多くの人に届けることで、特に日本で不足するハイスキルなIT人材の育成にも寄与し、より新しい価値を世の中に提供していけると考えています。

ーーありがとうございます。永野さんが創る今後のFLEXYに期待が高まります!最後にエキスパート職を志している、興味があるという方達に向けたメッセージも含めてコメントをいただいてもいいですか?

永野:
私は今まで自分のスキルアップ、キャリアアップのために転職を重ねる中で、手を動かしながらマネジメントをするような環境でメンバーの成長の過程を見たりという楽しさも感じていました。

ただ、私も含め自分の手でサービスや施策を生み出し、事業成長に直接的に寄与していきたいと考える人にとって、自分がつくる仕事のために手を動かすことに没頭しながら、今までやっていないことに自分の意志で挑戦し、成長できるエキスパート職としてのキャリアはとても魅力的でやりがいがある選択だと思います!

また、エキスパート職だから組織や外部の人との関わりがなくなってしまうのではなく、むしろ自身が直接社内外の方達と連携をとる必要があるので、そういった場面ではマネジメントとして培った折衝能力や、プロジェクト全体を見て最大限のアウトプットを出す為の視点は大いに発揮できると感じています!

ーー素敵なお話をありがとうございました!
ここまで読んで下さった皆さんにも、私生活と仕事のそれぞれで“美しさ”を追求する永野さんのこだわり、そしてエキスパート職というキャリアの魅力を存分に感じていただけていたら幸いです!!

執筆者:高橋 貴祐
編集協力:今井 暁未花、川島 誠洋

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