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或る日のXからの書き込みから、考えてみます。

勉学に興味ある無しからの教養度合い、そこから大人になるにつれ、はっきり性質が浮き上がってくるのは体系的に考えられる思考回路か、もしくは状況ごと、または気まぐれ的に知的導入していく思考回路の方か…とは言え、大人には経済と経営の概念が被せられるが故に、そこに長けているかいないかで、思考回路の差異はあまり問われずに済まされる社会の構図が実際なのでしょう。

別視点で上岡龍太郎の見解が興味深いのでこちらご覧ください。

芸人を擁する業態、一括りにしたエンターテインメントはここでの一例として‘笑い’という技術を社会に提供することで経済に組み込めている媒体の一つと考えます。
マネージメントする側は体系的に彼らを捉えるべきですが、マネージメントされる側はスペシャリストに徹する上で体系的思考の有無は問われるものではありません。

流行という消費マインドをピークに促される空気感がどの時代においても存在します。この流行を解析していくと面白いものがあります。

イギリス発祥と言っていい“パンク・ニューウェーブ”というロック再興とも読める新たなジャンルが湧き起こったタイミングがありました。
発端の代表的なアーティストはセックス・ピストルズです。若者を中心に大衆からの支持に掻き立てていきます。
仕掛け人がいました。
マルコム・マクラーレンという音楽プロデューサーです。
時代はフュージョン、AOR、ソウルミュージック全盛です。音楽技術の粋を結集した巧さで聴かせていく成熟した音楽シーンがチャートミュージックの主流でした。
つまり若い人たちへの衝動性を汲み上げていく音楽がザ・ビートルズの解散以降、事実上無かったとは言い過ぎですが、それに近いものがあったのです。
こうした状況を客観的にマルコム・マクラーレンは分析して、誰でも真似しやすい音楽形態、そしてファッション、さらに話題作りのパフォーマンスと戦略的に手を打っていきます。
結果、パンクシーンと融合する形で、当時出始めのシンセサイザーを駆使したポップ音楽のシーンも合わさり、“パンク・ニューウェーブ”というフュージョンタッチとは対局的な音楽ムーブメントが醸成されていきます。

こうしたプロデューサー思考は体系的に捉えながらあるトレンドを作り出していく正反合という理論に基づいているのです。正反合とは本流に対するカウンターがいつしか本流の形にソフィスティケートされていく流れを指します。
食で言えば‘いちご大福’の発想が類するかもしれません。

そこで敢えて、ものづくり役割タイプを性質的に分類すると、
プロデューサー…体系的思考
パフォーマー…インスピレーション型
ユーザー…理想(体系的+インスピレーション型)※体系的タイプは購買に慎重になりやすい。
アイテム…理想(体系的+インスピレーション型)

結局、勉学資質はその後の人間的成長に大いに役立つことを案外、社会人になってから自覚するようになります。
小さい頃からの家庭環境の影響はあるかと思います。ピンポイントで推奨するならば小さい頃に必要なのは読書習慣かもしれません。これは私見になります。

【漁港口の映画館 シネマポスト 次回上映作品のご紹介】
『オスカー・ピーターソン』
監督:バリー・アヴリッチ
出演:ビリー・ジョエル、クインシー・ジョーンズ、ラムゼイ・ルイス、ハービー・ハンコック、ブランフォード・マルサリス、ジョン・バティステ、ケリー・ピーターソン(妻) 他

字幕:山口三平
原題:Oscar Peterson: Black + White
2020年 / カナダ / 81分/5.1ch
来たる2025年に生誕100周年を迎える鍵盤の皇帝、その波乱万丈の人生と音楽。膨大なライブラリーからの抽出と縁の方々、豪華ゲストの登場と凝縮の音楽ドキュメンタリーです!

上映期間:3月16日から3月22日まで

https://cinemapost.jp/



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