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映画『リング・ワンダリング』劇場公開について

海外16ヶ国での映画祭受賞作品『アルビノの木』から5年ぶりの金子雅和監督新作映画『リング・ワンダリング』が令和4年2月19日より全国公開となります。
東京は渋谷イメージフォーラムでの上映です。

私にとりましても非常に感慨深いものがあります。まず『リング・ワンダリング』製作委員会に弊社も参画させていただいており、私がcineposを立ち上げて、近視眼的な目標でもあった商業映画製作を手掛けた記録をいただいた事になります。
映画のつくりかたは様々でもありますが、地方においてもクリエイティヴィティを発揮することは、勿論知識やキャリアも重要ではありますが、その培った技術や経験を活かすことへの意志とも言い換えてもいい、何がやりたいのか、したいのかはっきりとしないと形にはならないという真理があると考えます。
その意味で私自身においても16年ぶりの商業映画のプロデューサーも務めさせていただきました。バイオレンスとホラーの巨匠・菊地秀行先生の短編原作、田中誠監督作品『雨の町』以来になります。

映画『リング・ワンダリング』に私が関わらせていただいた背景として、金子雅和監督との出会いと監督との人間的な信頼感が下地になっています。
先述した『アルビノの木』をcineposを立ち上げた年に下関で上映させていただく機会を得た事で、舞台挨拶に金子監督にお越しいただき交流の契機となりました。その時、監督とはコミュニケーションを深めていく過程で感覚や視点について、共鳴できる要素を多く感じた部分が、折に触れての企画案件での意見交換に発展していきました。

既に『リング・ワンダリング』公式ホームページにイントロダクションや概要紹介は為されていますので、私が思う金子監督映画についての捉え方を解析させていただくとするならば、例えばジャンル映画と呼ばれる‘アクション’や‘ホラー’であっても作り手の人間性は垣間見えるものであり、その意味で金子監督の人間考察、その見方は重層的な視点にあると思います。いわゆる断定的に人間を捉えていないという見解です。それだけ人間は複雑であって魅力的な存在なのだとするテーゼを感じるのです。人はある瞬間、または契機となる事を通して大きく価値観が変わることもあり得て不思議ではありません。まさに繊細に突き詰めていく人間洞察は表現の妙ではないかと気付きます。

もう一点は自然への畏怖、自然が存立している圧倒的な説得力を金子監督の撮影における構図、フレームワークは魅力と共に精神性が宿っています。この自然との対峙こそ、世界観を知る大きなヒントだと思います。

歴史あるインド国際映画祭での最高賞の受賞や権威あるワルシャワ国際映画祭でも作品賞の受賞と既に海外評価も非常に高い作品となっております。ぜひ最寄りの映画館でご鑑賞いただくことを願っております。

私の拠点である下関でも来月3月26,27日での上映予定で企画させていただきます。
こちらも公式ホームページ他周知サイトで間もなく告知いたしますので、どうぞ御期待、ご覧ください。

『リング・ワンダリング』公式サイト

映画『アルビノの木』上映に際し、5年前に金子監督にお越しいただいた時の模様です。
急遽、駆けつけていただいた俳優の細井学さんにもご登壇いただきサプライズ舞台挨拶でした。細井さんはこの直後、大ヒット映画『カメラを止めるな!』に出演。泥酔カメラマンの役でかなりのインパクトを発揮されました。今回の『リング・ワンダリング』でも味のある役処を務めています。

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