見出し画像

シリコンバレー流「情報の集め方」

今日「情報を必要としない」ビジネスマンはいないでしょう。ビジネスを円滑に進めるには現代の石油とも言われる情報が何より大事です。シリコンバレーのVCで活躍する著者の山本康正氏にとっては尚のこと質の良い情報にアクセスすることは大切なのです。『シリコンバレーのVCは何を見ているのか』を読み、シリコンバレー流「情報の集め方」について学んでいきます。

真に価値のある情報とは

“オープンになっている主な情報は「知っている」のが前提”と山本氏が述べているように今日あらゆる情報に溢れています。フェイクは論外ですが誰にでもアクセスできる情報(インターネットや書籍)は知っていることが当然であり、収集する価値は薄いのです。VCとして活躍する著者は「人に会うことが仕事」と言うほど、各分野の最前線にいる人物からダイレクトに情報収集しています。当事者とコネクションを築くことでプレス前の情報や理由があってリリースできない情報を仕入れることができるのです。特に「個人を評価する」シリコンバレーは、大手メディアというだけの取材やインタビューを好意的に受け入れない風土があるようで新鮮な情報はメディア経由では手に入りません。また記者サイドもビジネスとテクノロジーの両方を理解している人間が希少で、正確な情報とは言い難いものもあるようです。シリコンバレーではインナーサークルというコミュニティが盛んであり、技術者や起業家が交流しています。そのような場所に直接出向き情報交換することを大切しているのです。

コネクションを築ける人間になるには

良質な情報を得るにはコネクションが必要だと前章で述べました。しかしコネクションを築くというのは簡単なことではありません。シリコンバレーのインナーサークルでは「〜の大手企業で管理職についている」や「〜大学出身のエリート」という名刺のような肩書きでは歓迎されず「それは日本でいうと京都のような風土」だと言います。シリコンバレーで求められるのは「自分が何者であるかを端的で語れること」で、あなたの価値観は何か?その価値観に従ってどう選択をし、実績をあげたかを語れることが必要なのです。

山本氏が大切にしているのは「相互にとってメリットがあるか」「等しい損得で情報交換」できているかです。この関係が築けないと関係性を維持できず良質な情報交換ができません。

“信頼があり、身近であり、知識を持っている” 情報の流通は、この掛け算で回り始めます。

情報を得るためには、情熱を持って世界と向き合う覚悟が必要なのです。

未来を知るための「情報と解釈」

情報交換は多くのケースでは無料で行われるものですが、良質な情報を得るには自らの市場でのあり方を問われる非常に高額なものと感じました。また「データサイエンス・プログラミング・ファイナンス・英語」はこれからの世界を正しく認識するには大切と述べられています。「良質な情報へのアクセス」とそれを基に正しく解釈できる自分を育てることが大切だと実感しました。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?