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夏と炭酸と思い出

この夏、たまたまクリームソーダを飲む機会が
二回もあった。

今まで、あまりクリームソーダを
飲んだことがない気がしてきた。

もしかすると、
人生初のクリームソーダだったかもしれない。

どちらのクリームソーダも
アイスの部分が動物になっていたり、
星型のお菓子が乗っていたりと、
かわいいアレンジがされていて
飲むのがもったいなかった。

暑すぎる屋外から
涼しいカフェに入って
ひと息つく瞬間。

透き通る青の涼しさ。
見た目のワクワク感。

シュワシュワとした炭酸と
甘いアイスやホイップクリームが
溶ける瞬間。

これも夏の醍醐味。
暑すぎる夏のご褒美のようだ。

小さい頃、ラムネ瓶の中のガラス玉がほしくて
おじいちゃんに取り出してもらったことがある。

ビー玉は100円ショップでも買えるけれど、
あのラムネの中に入っているガラス玉は
なんだか特別で。

その頃、何歳だったかは覚えていないけれど、
どうしてもほしかった記憶がある。

今はもう手元にないけれど
大事に大事に、特別に扱っていた。

その当時持っていた
他のビー玉たちと違って
透明だったような、ラムネ色だったような。
ちょっとだけ小さくて
かわいかったような。

今はもう手元になくても、
思い出はしっかりと自分の中にある。
鮮明でもなく、思い出色になった記憶で。

いつか、この夏のクリームソーダのことも
そんな思い出になるのかもしれない。

「あのクリームソーダ、かわいかったなぁ」
「たくさん歩いた後のクリームソーダ、最高においしかったなぁ」
とか、思うのかもしれない。

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