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日本酒を世界へ。奥田シェフの山形酒ペアリングより徒然

※写真は奥田シェフに「イタリアカラーだね」と言われ、図らずも確かに!という1枚。

本業で手掛ける「日本酒の海外ブランディング」、頑張っています。

アルケッチャーノの奥田シェフに、銀座のサンタンデロにて、山形のお酒のペアリングを取材しました(詳細端折ります)。

あまりに学び多き、そして忙しくして壁にぶつかる自分を振り返るきっかけをもらえた半日でした。

消化、昇華できるように頑張ります!

(完)

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++以降、後で恥ずかしくなりそうな独白++

最近非常に忙しく、めっきり文章を書かなくなってしまったので、徒然なるままに。

僭越ながら、全く先入観なく伺ったのですが(おい)、奥田シェフは、まず何がすごいって、教養。

チャートや技術や感性や言語化も素晴らしいのだけど、その背後にある歴史や文化を深く理解していて、’だからこう’と言える。自分も語るならそうありたい、と強く思ったのです。

私は正直、「グラスを回して香りをかいで、またグラスを回して飲むような」飲み方は得意でもなく、「お酒は頭で考えて飲むものではない。イタリアの食卓で感じるように、お酒は美味しい料理と、楽しい人と、心の赴くままに楽しむものだよ!」と思うし言っていますが、なるほど、歴史が織りなすマリアージュというのは、1つ奥行きをもらった気がします。

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それからもう1つ。日本酒が世界で出ていけると思う象徴的なマリアージュがありました。

ホタテのホイップバターとぬる燗を合わせた時のこと。

口に含むとぬる燗がバターを溶かして、ぬる燗の独特の甘みと、ホタテの旨味と、バターの香りがほわって香るのです。これは、純粋に本当に感激。本能的に美味しいって思いました。

あまりに感動したので、帰り道も美味しかったな~って考えてたのです。
そして自然と、これは世界に日本酒が出ていけるな、と思いました。

というのも、この料理は日本では生まれませんよね、バターですから。

では、ホタテ&バターとワインでこれが出来るか、否。ワインは食中酒で温めませんから。

温かいからバターが溶け、バターの脂をアルコールで飛ばして流し、温めることでお酒の苦味や甘味が出て来る。そして何より、日本酒が持つ旨味がホタテとバターに足し算になる。

日本酒が足し算、というのは、食に油を使わなかった日本独自の歴史から生まれたことだけれど、明治以降開国後の日本食には油も多く使われるようになって、その食に合うようにお酒も酸味が強くなっている背景なんかもある。

つまり、これは、日本単体では生まれなかったし、一方で、日本なくしては生まれなかったマリアージュなのです。

面白いでしょう。

世界に出ていくにはをずーっと考えていたところに、出会ったヒントでした。こういうローカライズの積み重ねが出来ると本当の意味で世界に出ていけるかも、、、、

とまあ、これは象徴で、私は、日本酒の海外ブランディングの可能性を心から感じています。

もちろん、コンサルとして案件に携わっているから、国が多額の税金使って行う事業を担う責任があるから、というのもありますが、単純に一個人としてその可能性を広げたいと思っているのです。

私は「食×グローバル」をずっと軸にしてきましたが、前職のクックパッド海外事業部でも、今の本業でも、複業のイタリア家庭料理家としても、その軸でやっていますが、やはりこの世界に生きていきたい、つまりこのフィールドで貢献できる人になりたいと強く思いました。

(あんまり普段はこういうこと言わないですが、あまり良い子ちゃんになりすぎずにね、と自分に釘を刺しているつもりです。笑)

ということで、今、日本酒の海外ブランディングの事で頭がいっぱいですので、その手のことに関わり持つ方々と色々繋がりがあると嬉しいなあ。そして、そんな皆様を近いうちに「小田原マリアージュの会」にご招待して、料理を振る舞い、お酒と楽しみ、話をする会もやりたいと思っています
(興味ある方、例によってお気軽にDM下さい💌)

私自身は日本にずっといるわけではないでしょうし、日本から出た時の礎を築く気持ちですね。
これは積み重ねですから、今すぐ結果がどうこうの話ではないかもしれないけれど、1つ1つ大切に、誰かの希望や価値を生めるように、絶対に応援してくれる人に恩を返せるようにとは思います。

丸々1年日本から出ていませんが(こんなの生まれてから数えるくらいですが)、だからこそで面白い学びや出会いもあったりするわけです。

気づきを沢山頂いた奥田シェフをはじめ、様々な出会いと機会に感謝。

長くなりましたが、言いたかったのは、やっぱり私の軸は「食×グローバル」なんだっていうことと、「日本酒・日本食の海外ブランディング」興味ある人、一緒に面白い事仕掛けましょう、ってことですね。

そういえば、奥田シェフが「お酒は楽しい人と飲むと甘く感じる。つまらない人と飲むと苦く感じる」と言っていました!
(ちなみにこれは科学的根拠があって、楽しいと感じると舌の味蕾がひらいて甘さを感じてくれるそうです)

だから皆さんも、お酒は楽しい人と飲みましょうね~!

それでは、徒然なるままに、、、あやしうこそものぐるほしけれ。

ちゃお!

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