見出し画像

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーレポートVol.22(2023年10月)

皆様、チャオです!

今月は、はじめにご報告があります。

ボローニャ大学の博士課程への進学が決まりました!

イタリアの博士課程は入るのが本当に難しくて、ここまで長かったのですが、最終合格をもらった瞬間、「道は拓けるのだなぁ」と少し涙。

博士課程でもマンマの家庭料理を深めていきます。

宜しくお願い致します!

さて、今月のレポートをお届けします。

今月は新たな州のマンマを開拓することはできなかったのですが、イタリアの多面的な食をお伝えします。

伝統の再解釈@ミラノのハイダイニング

ビジネス通訳の仕事と、会いたい人に会うのとで、久しぶりにミラノへ。

思えば、私が最初にイタリアに出会ったのはここミラノでした。
あの日から「いつかイタリアに住めますように」と、胸に締め付けるように願ったことが叶って、今この地を踏んでいることに少し胸が震えたり。

もちろんあの頃の私とは違うし、大人になって見るミラノはまた違って見えるけれど、でも私にとってミラノはミラノで、私をイタリアに導いた町。こんな感情に名前を付けるとしたら。感謝かなぁ。

というわけで、夜はミラノのトップ・ハイダイニングへ。

伝統料理が分解され、再解釈され、昇華された料理たち。

プリモは「Ceci e tria al mare terra」。
プーリア州のコテコテの庶民料理、ひよこ豆のパスタがベース。そこに海も山もないミラノでポルチーニと生海老というシンボリックな食材が載った一品。

セコンドは「Cotoletta alla milanese del liberty」。
こちらはミラノを代表する伝統料理「ミラノ風コトレッタ」。仔牛のコストレッタを厚切りにし、ミディアムに仕上げる。コトレッタの概念が覆ります。

ドルチェは「Cannoli con mousse al cioccolato al fumo」。
シチリアの郷土菓子カンノーリが土台。リコッタクリームの代わりにチョコレートムースを使い、スモークで仕上げ。これは秀逸!

うなぎ祭り!@Comacchio

なんと、イタリアでも鰻を食べるのです!!
(限られた地方だけで、一緒にいった友人も食べたことなかったのですが)

去年から行きたかった1年に1度の鰻祭り「Sagra di anguilla」に行ってきました!

これが、本当に本当に感動の美味しさでした。。!

大きな天然鰻、脂がたっぷり乗っているのに全くしつこくなく、炭火の香りが香ばしく、噛むほどに口の中に強い旨味が広がる。

体が溶かされるような幸せの瞬間。

お代わりしましたもの!

鰻のフリットも美味しかった。

友人も人生初の鰻、感動していました。

イタリアの鰻は漁獲量が非常に厳しく制限されているので、良い環境で育った虎の子のみ食べられます。

もう、全日本人に食べてもらいたい。。!

コマッキオの村自体は静かな漁村。良き1日でした。

ロマーニャのカペレッティ@ラベンナ

ボローニャから海に向けて1時間ちょっと、エミリア・ロマーニャ州のロマーニャ地方、ラベンナへ。日本から来ていた15年来の親友と日帰りで。

ラベンナは5世紀からのモザイクが有名。これが、圧巻。

想像以上で、人智に畏怖の念を抱くほど、深い感動を覚えました。
さらには、ラベンナにこんなモザイクをもたらした背景となる歴史も非常に面白い。

そんなラベンナの郷土料理は「Cappelletti(カペレッティ)」

なんと、中身はチーズだけ。繊細なブロードに、噛むと中でとろけた良質のパルミジャーノが混ざり、これまた至高の一品。

エミリア側の人たちは、肉の入らないこの料理をPoorだとからかっていたりしますが、これもこれで美味しいではないですか。

感謝と挑戦

今月もレポートお楽しみ頂けましたでしょうか?

ここまで来れたこと、本当に皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

正直、人生が動いていく瞬間に震えることも、先が見えない未来にに緊張するすることもあります。

しかし、自分で決めた道。

博士課程の3年間、ここまで来たら誰よりも努力して、「プロ学生」を目指して突き抜けられるよう、頑張りたいと思います。

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」も17州まで来ました。

このプロジェクトを本にして出版したいと思っています。もし皆様、ご存知の出版社の方ございましたら、ぜひご紹介頂けますと嬉しいです。

そして、出版までぜひ皆様、どうか応援頂けたら幸いです!

今後とも皆様の応援のほど、どうぞ宜しくお願い致します。

Aoi

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーサポーター募集中!

イタリア各地を巡る、最高にディープな旅を一緒に楽しみませんか?

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」は、マンスリーサポーターを募集しています。

サポーターはオンラインコミュニティ「マンマの台所」にご招待。

詳細・加入はこちらから:


☆研究の詳細はこちら☆

一緒にディープな研究を楽しんでくださる方、ぜひページを覗いてみて下さい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?