エミリアロマーニャ州Castel dei Britti(#マンマを訪ねて3000里)
「マンマを訪ねて3000里」、ボローニャに到着後、初めて家庭を訪れます。
まずは、私の本拠地、エミリア・ロマーニャ州から。
この州は、山側のエミリアと海側のロマーニャからなります。
私が住む街ボローニャは山側のエミリア。肉や乳製品をたっぷり使用した重厚な伝統料理が並びます。
今月はまず、ボローニャの郊外Castel dei Brittiという小さな町のの家庭へお邪魔しました。
学校が始まって「マンマを訪ねて3000里」のことを話すと、ボローニャの生まれ育ちのクラスメイトが早速にご両親のお家を紹介してたのです。
街を出るとすぐにパダナ平原が広がります。その平原の中を車を走らせること約30分、小さなお城が見え、その麓におうちがありました。
17世紀に建てられた、中世の名残のある台所です。
もともとボローニャの中心地に住んでいたのだけれど、子供も大きくなって郊外のこの家を買ったそう。
デザイナーで落ち着いていて優しいお父さんと、元気いっぱいチャキチャキでおちゃめなマンマに、温かく迎えて頂きました。
今回は、最もクラシックな料理「タリアテッレ・アル・ラグー・ボロネーゼ」を。
あまりにも有名なので、もっとディープな料理を習いたい!と思ったけど、まずはここからと。
しかし、きちんと習ってみると驚くべき発見がありました。
例えば、ラグーにはほとんどトマトを使わないこと。
トマトはコロンブスのアメリカ大陸発見後の約500年前にイタリアに持ち込まれた新参者。コテコテのボローニャ人は、先祖代々食べてきたように、トマトを入れず肉肉しい白いソースを作るのです。ボロネーゼソースは、トマトソースと思っているとビンタを食らいました。
それから、レシピには書かれていないけれど、やはり重要なのは時間。お昼前に作り始めて、晩御飯に食べるまで、約6時間くらい煮込んでいましたね。
その間にランチに土地の色んなチーズや手作りジャムを味見させてもらったり、私が茶道の抹茶を入れたり、近所の丘を散歩したり。
いよいよ夜も更けてきました。
パスタはもちろん手打ち。卵をしっかり練り込んだ黄色の生地がエミリア州のパスタのシンボルです。
タリアテッレの他、トルテローニやヴェネト州のパスタも。
ついに完成!
やはり時間をかけ、手間をかけた料理は最高でしたーーー。
旨味が優しくまわり、本当に美味しかったです。
可愛らしいお土産まで。
本当に、ありがとうございました。
来週おいでと言われたので、来月も伺いたいと思います〜!
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