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「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」マンスリーレポートVol.21(2023年9月)

皆様、チャオです!

9月頭にイタリアに戻ってきました。
ボローニャはすっかり秋の模様、新たな気持ちで新生活が始まります。

怒涛の1ヶ月でしたが、「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」なんと今月は新たに2州、開拓することができました!

そんな様子を少しお伝えします。

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」@モリーゼ州

ローマからバスに揺られること3時間半、モリーゼ州のFerrazanoに住む84歳のアントネッラおばあちゃんを訪ねました。

山の丘に凛と立つお家へ。
おばあちゃんの旬のイチジクのケーキと、イチジクとリコッタサラミで迎えてくれました。

その晩は、セモリナと小麦粉で3種郷土パスタ、チカテッリ、カヴァテッリ、ストロッツァプレティを、海の幸たっぷりのオイルソースで。

次の日は、郷土パスタ、モリーゼ風キタッラを羊のラグーソースで。

3日目には、典型的なこの地の農民料理「スカローラ・ファジョーリ」を教えてもらいました。

丘陵に続くオリーブの木々を借景に、丁寧に作った料理をみんなで囲む。なんと豊かな時間なのでしょう。

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」@サルデーニャ州

さらにもう1州、今度は飛行機に乗ってサルデーニャ島へ。

夜明け前、朝一の飛行機でボローニャを出ると、着いたサルデーニャのお家のバルコニーから海にのぼる朝日が見られました。

海からの敵から守るように作られた城壁都市アルゲロの町を歩くと、まだまだ続くバカンスを楽しむ人々で、幸せな雰囲気に包まれています。

お昼は、お世話になった家族が山のアグリツーリズモに連れて行ってくれました。そこで目にしたものは、サルデーニャの独特な食文化の数々。

乳飲み子豚の丸焼きは、7時間かけて薪で焼いた、パリッパリの皮とミルキーな柔らかいお肉。

そして、84歳のナンナおばあちゃんに、代々伝わるサルデーニャの家庭料理「ラム肉のオリーブ煮込み」と「ブディーノ」を習いました。

私が気づいたことに、サルデーニャの家庭料理は、尖ったところがなく、絶妙に丸い。

ラム肉のオリーブ煮込みも、味の強いはずのラム、オリーブ、野草フィノキエット、ジャガイモと、絶妙にバランスが良い。

島国で受け継がれ、自己主張よりも協調性を大切にし、大人数の家族を養ってきた歴史の結果なのでしょうか。

その他、独特のパスタ、スイーツの美味しさには目を見張りました。。まだまだ奥深きサルデーニャの食文化は、再訪する必要がありそうです。

そして何より、すき通った海に浸かり、大きな空を見上げると、この海のように大きな心を持って、上を向いて進もうと思えました。

全ては勉強だなと。
今は本当に苦しい思いをしたとしても、明日もっと大きな挑戦をする時の学びになる。

やらなきゃ良かったなと思っても、いつかあの経験があって良かったなと思える日が来る。

大丈夫、前に進んでいると、サルデーニャの海がそう思わせてくれました。

次なる挑戦へ向けて

「イタリア全20州、マンマを訪ねて3000里」も17州まで来ました。

今の私の夢は、このプロジェクトを本にして出版したいと思っています。

もし皆様、ご存知の出版社の方ございましたら、ぜひご紹介頂けますと嬉しいです。

そして、出版までぜひ皆様、どうか応援頂けたら幸いです。。!

また、研究の方も、博士過程に進み、眠ったイタリア家庭料理の研究をさらに極めていきたいと思っています。

決して簡単な道ではありませんが、希望を持って、夢は大きく、イタリアでもう少し頑張っていこうと思います。

今後とも皆様の応援のほど、どうぞ宜しくお願い致します。

Aoi

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