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美術展、ジャズ喫茶、それから写真展。


「行きたい所に行く、会いたい人に会う」


ひとり時間を満喫した。

ずっと気になっていた美術展と写真展、そしてジャズ喫茶。

大学卒業前にたくさん「行きたい所に行く、会いたい人に会う」と決めている私。

卒論発表会を無事終えた日の夜、「よし、行きたい所行こう!」と思い立ち、さっそく次の日、以下のスケジュールを実行に移した。

「ヴァロットンー黒と白展」@三菱一号館美術館

読書@ジャズ喫茶 新宿DUG

「星野道夫 悠久の時を旅する」@東京都写真美術館


本当なら自分の見た風景や考えたことを、ひとつずつ丁寧に記述できれば良いのだろうけれど…

先に断っておく。

今の私に長い文章は書けない。

つい最近まで卒論を5万字くらい頑張って書いてからというもの、書くことにやや消極的になってしまっている。

なので、その代わり、ではないけれど、iPhoneで写真を沢山撮った。

今回は写真に一言添えて、軽めのnoteに仕上げようと思う。

では早速出発いたしましょう。

「ヴァロットンー黒と白展」@三菱一号館美術館

午前10時半頃、三菱一号館美術館に到着し、ぱしゃり


入り口にて。ヴァロットンの木版画で最高傑作と称される「アンティミテ」
(仏語で「親密」の意)の一作品。個人的にもかなり好きな作品。


暗がりの中でくっきりと浮き上がる木版画。
撮る時は意識していなかったけれど、
後で見返したら、両脇の人の影が良い感じに木版画みたいになってる。


休憩している時、窓からふと見下ろした先にいた男性たち。
撮影でポージングしているみたい。そういえば、前来た時はウェディング撮影してたなー。
ここって良いロケ地だよね。


本当はジャズ喫茶に直行するはずが、あまりにもお腹が空いていたので以前も訪れたことのあるGARB TOKYOへ。
豚肩肉のロースト ドライトマトとパセリの温製ソース。
ウリはお肉なんだろうけど、野菜がめちゃ美味しくて、パンとライスはおかわり無料で嬉しい。左隣の30代らしい女性客2人の会話が聞こえてきた。
結婚~出産~育児の話がリアルすぎて、個人的に色々思うところあり。
女性も男性も、それぞれ色んなもの抱えながら生きてるよね。思ってても言わないだけで。


読書@ジャズ喫茶 新宿DUG

心もお腹も満たされ元気になった私は、ジャズ喫茶がある新宿へと向かった。
これはJR新宿駅東口改札を出たすぐの所。青い壁のグラデーションが綺麗。


Googleマップを駆使し、なんとか辿り着いた。
私が方向音痴なのは一部の方々には周知の事実だと思うけれど。
ここ半年間頑張ったから、今だいぶ改善されたよ。
だから私はきっと大丈夫。。


村上春樹もここ新宿DUGに通った。『ノルウェイの森』にも登場しているジャズ喫茶。
そういう話を聞くとワクワクするのは私だけ?


ドアを開けると…JAZZの音色と煙草の香り。
そうそう、こういう所、来たかった。
すーっと吸い込まれるように、階段を下りていく。


階段を下りるとそこには異世界が広がっていた。私の斜め左前には外国の方3人。
彼らはジャズ写真集を眺めながら談笑している。
席に着いた私はカプチーノを注文。
異国語とジャズと煙草とカプチーノの香りが混ざり合って…ああ~たまらん。


安藤忠雄『仕事をつくる 私の履歴書』
自身の姉が建築学を専攻していたことや、最近あった出来事をきっかけに読みたくなった本。
とにかく面白くて、むさぼるように読んだ。
仕事における生の対話の大切さについての話が一番心に残っている。
対話の重要性は、私の卒論の裏テーマでもあったからだ。


時間というのはあっという間だ。

夢中でページをめくっているうちに、気付いたら16時になろうとしていた。

私は本とノートと筆箱を黒いリュックサックに入れ、席を立った。

そして会計時。

店員さんにたいして思わず口をついて出た言葉

「あの。カプチーノ美味しかったです。それから私、ここ好きです。」

この一言をきっかけに、彼女は私と同じ大学4年生であること、喫茶店が好きということが発覚。

お互いに、本当は誰にも知られたくないお気に入りの喫茶店を教え合った。

こういう小さな幸せがほんとに好き。

「是非また来てくださいね」「はいまた来ます」

楽しかったなあ。

そして私はまた電車に乗り、東京都写真美術館がある恵比寿へと急いだ。


「星野道夫 悠久の時を旅する」@東京都写真美術館

あっポスター!ぱしゃり


空が綺麗だ。ぱしゃり


星野道夫との出会いは、中学3年生の時に高校入学前課題として読んだ英文だった。
彼がアラスカで撮った写真をちゃんと鑑賞するのは今回が初めてだ。
星野氏が見たアラスカの風景の雄大さ、大自然に生きる動物たちとそこで生活を営む人間たちのつながりに思いを馳せながら、私は一歩ずつ歩みを進めた。


…写真展で私が感じたこと、考えたことは、山ほどある。

だけど、正直それを言葉にできるのはだいぶ先のことになると思う。

ちゃんと言葉にするのって難しいんだよね。

卒論だって何度修正かけたことか…提出してもなお消えぬ修正欲。

魔法使いならぬ、言葉使いに私はなりたい…


今日のこと、いつか思い出して、言葉にできるように。


今日という日を忘れたくない。

いつか思い出せるように。

言葉にしたくなった時に、言葉にできるように。

そのために、私はこのnoteを書いた。

ここまで付き合ってくれて、ありがとう。

では。

2022.01.17 しー






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