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写真やイラストを使ってくださった記事

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noteの海に放った写真やイラストたち。それぞれ新たな記事となってまた出会えた嬉しさを集めたマガジンです。使ってくださった皆様に、感謝を込めて。
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2023年3月の記事一覧

君のこと

僕が探そうとしていた君は遠くに 夜を超えて過ごしたあの日の夢よりも遠く儚く、 なのに時計の針が物語るように、君は 偽りもなく、真っ直ぐ 眩しすぎた銀色が寄せては返す、さざなみの中 僕は手探りで 諦めかけていた君のかけらをもがいて掴んでも、 君のことだから きっとにべもなく、 僕を手離すのだろう?

【詩】それでもいいね

飼い猫が眠たいことを知らせる午後14時 日差しは傾き揺れている なんとなくそう思うことばかり なんとなくそう思うことが当たるばかり 秘密って誰のものでもなくて 現実の一部 酷いことをされたときに 一番傷つくのは傷つけた本人だと思う だから強く責めても意味がない 意味がないものを考えても意味がない それはあの雲にのれるだろうかという幻想に近い ノートに書いた自分の文字が幼くてかわいい 私は綺麗な文字を書けないけれどそれでいいと思う もっと他にも 口笛が吹けないし

爆弾魔の防犯教室 「話はそれからだ…」と中年男は言った シーズン2 その21

 その後、尾行を撒くこと数回、前の車からドライブレコーダーで監視されてるから逃げるを繰り返し、糞平の家へ着いたのは午前10時過ぎだった。  俺はほぼ一晩中、まるでカーアクション映画の世界の中にいたようなものだったのだ。  車がジャンプしたり跳ねたりする度に天井に頭を打ち、スピンして目が回り、度重なる急発進急停車で首や腰はもちろんのこと、尻まで痛い。  もちろん、車酔いしている。  当分、車には乗りたくない…  現実にカーチェイスするほど他の車に追われていたのかと言えば、そ

お別れ〜残された空間

 いつものように出勤するとまず、申し送りノートと呼ばれる記録と共有情報を確認するのがルーティンだ。そこには驚きの内容が書かれていた。 2020年10月4日 摘便や放尿が著しいMさんですが、当グループホームでの生活が困難であると本部が判断。残念ですが、ご家族と相談の上、退去となることが決まりました。退去日は10月17日。 このような一文が記されていた。そのノートからフロア内を見渡すと、いつも通り、Mさんが他の入居者さんと談笑をしている。もうお別れなのか。 そして、退去翌日の

一人暮らしのススメ

こんにちは、おゆ先生です。 大学進学を機に一人暮らしを始める学生さんは多いと思います。私もその1人でした。でも大都市圏だと、自宅から通える距離にある大学が沢山ありますし、公共交通機関もかなり整備されているので、親元を離れることなく大学生活を送る学生さんもいるかと思います。 家賃と定期代を天秤にかけたりとか、一人暮らしは危ないと親御さんに言われたとか、地元が好きすぎるとか、色々な事情はあると思いますが、一人暮らしはすべきだと思います。 高校生まで、朝自分で起きて遅刻もなく、

それでも、ワンルームの話

びっくりするくらい反響のないワンルーム。 平均の3分の1位しか見ていただけていません。 でも、知っておいた方が良いと思う話なので、めげずに続けます。 ワンルームマンションを購入すると、管理は基本的に管理会社にお任せです。 家賃の収集や入退去、設備の故障について借主さんから訴えがあったとき、代わりの物の手配なんかもしてくれます。 楽ちんです。 しかし、何でもかんでもお任せにしてしまうと、いいようにお金を取られてしまうことがあります。 築35年の中古ワンルームの電気給湯器が故

いつもの休日と、ちひろさん。

コインランドリーに行った。 もふもふの毛布たちを洗って、乾燥機にかけて、もふもふしてから、たたんだ。 暖かくなったかなと思ったら、まだ寒い。 もう少しもふもふにお世話になります。 身の回りも整理しているところ。 食器を全出しして、仕分けして、取り出しやすくしてみたり、クローゼットの中の配置を変えてみたり、ついでにくたくたになったものたちも手放してみたり。書類の取捨選択をして、シュレッダー祭りをしてみたり… 暮らしのアップデートとは言ったものだが、少しずつ確実にお気に入

気になっている田舎の親のこと⑤ 家じまい

母が亡くなり、早急に家じまいをする必要に迫られました。 団地だったので畳・襖・障子の張替、家財の処分、掃除、復旧が必要でした。基本的にほとんど廃棄の方向でしたが、業者や分別方法も分からないのでなかなか大変でした。 ◎母が倒れた後(病院のついでに)  →冷蔵庫の中の処分、汚れた畳の張替回収  →家庭ごみはクリーンセンターへ持参 ◎家じまい1回目(夫婦1泊2日)  →市のHPに載っていた処分業者へ見積にきてもらう  (鍵を渡して、後日不在時に片づけてもらう)  →畳・襖・障子

 真綿荘の住人たち 著:島本理生

 北海道から東京の大学に合格し、上京する事になった大和君。三食食事付きの格安物件の真綿荘に住む事になった。真綿荘は江古田にある古いアパートだ。一階に画家の晴雨さんと小説家の綿貫さんが住んでいる。晴雨さんは綿貫さんの内縁の夫だ。  綿貫さんがこの真綿荘の主人である。料理の世話から洗濯まで寮母のように働いている。合間に執筆活動をしているようだ。他に住人は椿さんに鯨さん両方女性である。椿さんは高校生の八重子という女の子と付き合っている。所謂レズビアン的な趣向だ。鯨さんはなんと大和

春を告げる日 【#あなたの温度に触れていたくて。】

「……続いてはお天気です。澤田さーん?」 「はーい!」 「いよいよ3月下旬らしい気温になってきましたね〜! テレビ局前の桜も今朝満開になっていました!」 「そうですねー、関東では例年より3日早く満開を迎えました。日本海側の低気圧が停滞した影響で……」 カーテンが踊って、穏やかな空気とともに早すぎる主役の最期を連れてきた。 桜の花びらは ふわり ふわり と私の部屋を漂い、白い折りたたみテーブルに放置されたチョコレートの箱の上にとまる。 テーブルに額をつけたまま、私はそれを見

梅味

2023年3月2日(木) 新しいお仕事スタート日。 これからどうなるかわからんけど とりあえず楽しかった♪ 〜本日のポジティブ〜 堅あげポテト梅味をゴチになった♡ 感謝