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【イタリア旅・完】ナポリにて、憧憬のサンタルチア。
こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る大学生、桜です。
春休みのイタリア縦断旅、いよいよファイナル。
前回のローマに続き、最終回はさらに南下、南イタリアの美しい海岸都市・ナポリへ行ってきました。
前回↓
ローマの朝を散歩
おはようございます。
現在地はローマ、時刻は朝の7時過ぎ、
ローマを離れる電車まではあと2時間ほど。
ホテルの窓からのぞく空の青さに惹かれて、ホテルに友人を残して朝の町を散歩してみることに。
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ローマ・テルミニ駅と、差し込む太陽。
これ以上ない良い天気。
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ティラミスの名店
イタリアのスイーツと言えばティラミス。
お腹が空いたのでフラッと立ち寄ったのは、テルミニ駅の中にあるティラミスのお店「POMPI」。
Googleマップの位置情報があいまいで、見つけるのに苦労しましたが、案外わかりやすいところにありました。
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朝市のショーケースにずらりとならぶ、宝石みたいなティラミスたち。
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ピスタチオ、キャラメル、イチゴ・・・
どれも目を惹くものばかりでしたが、チョコの美味しさを存分に味わいたいと思って選んだのは一番左のノーマル味。
後で電車で食べようと思い、お姉さんにスプーンを入れてもらいました。
朝からした素敵な買い物にルンルン。
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まだ時間があるので、人の少ないローマの平日の朝を堪能します。
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通りかかったレストランのメニュー表がおもしろかった。
「シーバスや鯛を焼き」、わかりやすくて良い。
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あてもなくぶらぶらするのも旅には必要な時間です。
誰もいない道と、真っ青な空と、まだ汚れていない朝の空気を存分に味わいローマにさよならをします。
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ヨーロッパあるある:環境活動家
電車の時間が迫ってきました。
テルミニ駅の構内に何やら人だかりが。
時間がないながらも興味にそそられて覗いてみると、
最近のヨーロッパによくいる環境活動家が塗料をぶちまけて座り込み。
とりあえず後ろのお店の人が困ってそうだから場所だけでも変えてあげて…
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改札を抜けて、一か月ほど前にネットで予約していたチケットで乗るのは「Italo」の特急。
大都市間を結ぶ電車は全席指定なので、事前予約は忘れずに。
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バイバイ、ローマ!
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ここで楽しみにしていたティラミス開封。
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買ったときにお姉さんがしてくれた追いチョコのおかげでなお一層美味しい。
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早起きは三文の徳ですね。
港町ナポリに到着
電車に揺られて到着した最後の目的地こそ、私が今回の旅で一番印象に残っている、素敵すぎる街・ナポリです。
駅構内が案外複雑で、治安を心配していたのですが意外と大丈夫そう?
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そしてすごくすごくローカルな話を失礼します。
ここ、JR難波から地下鉄のえきに向かう通路にめちゃくちゃ似てませんか…笑
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地上に出ると、港町独特の海の風と匂い。
海がすぐそこで、たくさんの船が浮かんでいました。
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南の方にずーっと続くイタリア半島を感じました。
もう少し南下すると、アマルフィなどの長閑な沿岸都市もあります。
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卵城
ナポリにて、一目見てみたかった古城がありました。
それが「卵城」。
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海に突き出した小さな要塞には、かつて10世紀ごろに建てられた際、魔術師が基礎部分に卵を産め、「この卵が割れる時には城もナポリも滅びる」という呪文をかけたという伝説が残っており、
そこから「卵城」と名付けられました。
サンタルチア港
卵城に続く橋からすぐ横を向けば、ナポリ地方の民謡『サンタルチア』にもなっているサンタルチア港。
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マストがずらりと並び、波にユラユラと揺られる姿に心がときめきます。
ナポリの街に酔いしれる
ナポリ。
紀元前6世紀、古代ギリシア人によって「ネアポリス」(=新しいポリス)と名付けられたこの植民市は、地中海の交易で繫栄します。
その後は様々な帝国の支配下に置かれるものの、主要な港として栄えた街並みがそのまま残っています。
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こちらは港近くにあるプレビシート広場。
有名な景勝地だそうですが、雲行きが怪しくなってきた…
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速めに街のほうへ向かいます。
ウンベルト1世のガレリア
予想通り雨が降ってきたので、屋根のある場所へ避難。
と思ってたどり着いたここは、「ウンベルト1世のガレリア」といって、イタリア王ウンベルト1世の統治時代に街の美化を目的として建てられた、高さ58メートルの大きなアーケード。
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この旅の序盤に訪れた、ミラノのガレリアにそっくりでした。
さて、ここからは、私の住むドイツを代表する文豪・ゲーテが
「ナポリを見てから死ね」という言葉を残した通り、
その美しい景色を見ずして死んでしまったら生きていたとは言えないと言われるほどのナポリの街並みを堪能します。
街の中心部に近づくと、ロマンあふれる色とりどりの建物が増えてきました。
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本格的に旧市街に入ります。
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区画によってさまざまな装飾がされていて、ずっと上を見上げて歩いてしまう素敵な街。
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マラドーナの街
そしてこのナポリの街は、とある世界的レジェンドに出会うことのできる街。
というのもここナポリは、イタリアサッカーの名門・SSCナポリに街ごと夢中で、歴史地区内の至る所にチームのグッズを置いたショップが点在。
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そしてあるいているとそこら中に現れるのが、SSCナポリを2度のリーグ優勝に導いたサッカー界のレジェンド、ディエゴ・マラドーナ。
ナポリの10番を永久欠番にしてしまうほどの活躍を見せた彼は、今でもここの人たちに愛されていることが分かります。
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そしてこれは・・・誰だ?
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日本でいう団地みたいな、でもそれぞれの建物が、いや、それぞれの窓が個性的で見ていて飽きることのない街並み。
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サンタ・マリア・アッスンタ大聖堂
街中にあった教会も紹介しておきます。
通りかかって入ってみるとその美しさに感動した、という感じなので名前はあとから調べたのですが、街の中心に突如現れるここはサンタ・マリア・アッスンタ大聖堂。
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中はこんな感じ。
奥から日航が差し込んで荘厳な雰囲気を醸し出しています。
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祭壇のほうに進んでみました。
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そして私が感動したのが、奥に進んで天井を見上げると現れた巨大なドーム部分に描かれた天井画。
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ちなみに、宇多田ヒカルさんが結婚式を挙げたのも同じ名前の大聖堂で一瞬ビックリしましたが、それはボローニャにあるサンタ・マリア・アッスンタだそう。。。
SSCナポリに染まった町を、その後もたくさん練り歩きました。
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当初は港からピザ屋さんに直行しようとしていたのですが、やっぱり明るいうちに思う存分街歩きをしたいと思い、ピザは諦めて細い路地やうねった住宅街に至るまでひたすら歩き回りました。
こういう時に、自分は「団子より花」だなあと思うんです。
この日の日中に食べたのは、どうしてもお腹が空いて立ち寄ったパン屋さんで量り売りで売っていたキッシュのみ。
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あ、ここにもマラドーナ。
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そしてこれから、とある場所に向かうために中央駅へ向かいます。
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絶景を一目見に
思えば、港から駅まで寄り道しながら結構な距離を歩きました。
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ここからは電車に乗って、「ポジリポの丘」へ向かいます。
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駅について外に出るや否や、柔らかいサーモンピンクに染まった空に息をのみました。
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今からこの町を見下ろせる場所へ向かいます。
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夕日が雲に反射して、空だけでなくあたりの建物や空気すべてが淡いピンクに染まっていました。
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ある程度坂を上って来て、ふと後ろを振り返ると…
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この瞬間は逃せない、と、一週間の旅の疲労を今だけ忘れて、友人を置いて急な坂道を猛ダッシュ。
そして出会えた絶景がこちら。
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あと10分早ければもっとピンクだったのになあと少し悔しかったですが、それでも圧巻の景色。
港町・ナポリを一望しながら日が落ちるのを待ちました。
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だんだんあたりが暗くなり、街に明かりが灯りはじめ…
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これが、私が見たかった景色。
丘から見渡すナポリの夜景です。
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都会の「仕事の灯り」ではなく、そこに人間の生活が息づいているのだなあと感じさせる「暮らしの灯り」。
大都会の夜景を見てイマイチだと感じてしまうあの違和感の正体と、私が本当に好きな夜景が何なのか、わかった気がしました。
この後の予定もあったので、少しの間楽しんですぐに丘を降りたのですが、私一人で来ていたらあと1時間くらいはここに居たかもしれない・・・
ナポリのピザは安くて美味い
一週間以上にわたるイタリア長旅の〆は、本場のピザにしたいと思います。
中央駅に戻ってやってきたのは、「TRIANO」という駅近くのお店。
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名店らしく、味にも期待していたのですが、目が飛び出そうになったのがそのお値段。
普通のマルゲリータが5ユーロで食べられる世界線・・・
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ドイツで普通に外食をすると1人20ユーロは下らないので、イタリアのお財布への優しさに感動。
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そして、運ばれてきたピザを見てまたもや目が飛び出そうになりました。
おおきい・・・!!!!!
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私の手と比べるとこんな感じ。
8分の一に切ったとして、そのひと切れが手より余裕で大きい、という感じ。
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チーズもソースも本格的で、どこで食べたピザよりも美味しかったです。
目も口も満足させられたところで、今日は空港近くのホテルに泊まります。
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イタリア旅・完
翌朝。
朝早い飛行機をとっているので、夜明けとほぼ同時にホテルを出ます。
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今回利用するのは、LCCのeasyJet。
ヨーロッパのLCCの中でも特段評判がいいのがこのeasyJetで、逆に評判が悪いのに安すぎて旅客数は世界トップなのがRyanair。
何かの参考になれば(笑)
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ヴェネツィアから始まり、気づけばずいぶん南下していた、気づけば一週間以上が経過していたイタリア旅行も、もう終わり。
少し名残惜しい気持ちで離陸。
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最後に、昨日も見渡したナポリの町が上空から綺麗に見えたので、ここに貼っておきます。
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人が温かくて、街が情緒にあふれていて、ご飯が美味しいイタリア。
なんかこうやって字面を見ると、ドイツとはほぼ正反対かも。笑
どの町もそれぞれ魅力にあふれ、そして中世のヨーロッパ世界がここを中心に栄えた理由を見つけられた気がした、そんな旅でした。
いつかまた来ることがあるかもしれない、そのときはまだ行ってない街にも訪れてみたいなあ。
ということで、、、
春のイタリア縦断旅・完!
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