雄大なアルプスの麓に栄えた中世が息づく町、ザルツブルクへ日帰り旅。
こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンで留学生活を送る、桜です。
去年の秋も深まるころ、かつてその名の通り製塩業で栄え、音楽と文化が花開いた歴史的な街、ザルツブルクへ行ってきました。
ミュンヘンから電車で隣国へ
ミュンヘンから東へ140キロ、電車で一時間半とほど近いところにあるザルツブルク。
ドイツ全土の公共交通が無料になる定期券49ユーロチケットを使えば、隣国オーストリアのザルツブルクへも無料で行くことができます。
ミュンヘンに住む私にとって、かつてともにバイエルン王国に属したザルツブルクは絶対に行ってみたかった町。
城下町を歩く
このザルツブルクと言う町は、要塞を中心とした城下町。
城のほうへ向かって歩きます。
ザルツブルクの町はまるで南ドイツそのまま。
明るい色の建物が立ち並び、道路はミュンヘンに負けず劣らず綺麗で、違う国と言う感じを一切見受けません。
建物の並びが綺麗です。
よく見ると道路の上に電車のようなケーブルが。
実はこれ、バスがここから電気を取って走っているものなんです。
スロバキアの首都ブラチスラバを訪れた際なども、このスタイルのバス見たことがあります。
モーツァルトが暮らした家
ここザルツブルクゆかりの人物として真っ先に挙げられるのが、オペラ「フィガロの結婚」や「魔笛」などで知られる天才音楽家モーツァルト。
彼が暮らした家が、ザルツブルクには残っています。
さらに城のほうへ。
ロマンチックな狭い路地が多くあり、人は少なく、のんびり歩くのがとても楽しい。
Apotheke(ドイツ語で“薬局”)のロゴがドイツとほとんど一緒でした。
川を渡り城へ
城へ行くには川を一つ渡らなければなりません。
建物の向こうには少し高い丘と城の姿が。
橋から臨む山の景色は、秋に色づきとっても美しかったです。
川を渡ったここからは、「ザルツブルク市街の歴史地区」としてユネスコ世界遺産に登録されている旧市街。
バロック調の建物が立ち並びます。
モーツァルトが生まれた家
ひときわ目立つ色をしたここは、ザルツブルクのレジェンドモーツァルト生誕の家。
現在は博物館になっています。
入場料がめちゃくちゃ高かった・・・(笑)
ここで生まれた天才少年が、女帝マリアテレジアの前でピアノを弾き、少女のマリーアントワネットにプロポーズしたのかと思うと感慨深い。
広場には緑の小屋が立ち並び、クリスマスマーケットの準備が着々と進められていました。
見上げると要塞がすぐそこまで。
ホーエンザルツブルク城
とうとう城の麓へ到着。
さっきから目指してきたこの城、名前は「ホーエンザルツブルク城」といい、外敵に占領されたこともなく中世から完璧に保存されている、ヨーロッパでも稀なお城です。
ケーブルカーで城へ
城へは「FestungsBahn」というケーブルカーで急斜面を上ります。
歩いていう方法もあるそうなのですが、如何せんもう夕方。
日の沈まないうちに上からの景色を楽しむため、今回は文明の利器を使用します。
チケットを買っていざ!
要塞から城下町を見渡す
この要塞、建てられたのは1077年。
ピンときた方は大正解、
神聖ローマ皇帝とローマ教皇が対立した叙任権闘争の際、教皇と対立した皇帝が雪の中裸足で祈りまくったあの「カノッサの屈辱」が起こり、
教皇派の大司教がその報復を恐れて町の南端に造らせた要塞が、このホーエンザルツブルク城なんです。
歩いてきたほうを向くと、白い建物と川が美しい旧市街が見えます。
下から見ていたよりも断崖絶壁の要塞に少しビビってしまう。。
これが建設当時11世紀のまま残っているというから驚きです。
ちなみに、「マリオネットの世界」という操り人形が沢山展示されている小さなミュージアムもありました。
ちなみに、母の影響で好きなBOØWYの中でも、「MARIONETTE」は私のお気に入りの曲の一つです。
要塞の裏側からはアルプスの山々が
城の逆側へ。
そこには目を見張る景色が。
紅葉する木々が西日に照らされ、
奥には、てっぺんには雪が積もるアルプスの峰々。
マジックアワー
私がこの日一番感動した景色。
太陽が地平線の下に沈む直後の時間帯、光の加減で空が不思議な色に染まるときを、マジックアワーと言います。
帰り際にさっきの場所に戻ると、見事なマジックアワーの空。
ザルツブルク大聖堂
こちらは17世紀のバロック建築の傑作、ザルツブルク大聖堂。
8世紀に建設されたのち、17世紀の最後の修理までに8回も消失しているそう。
中はこのような感じ。
ザ・バロックの荘厳な作りが素晴らしいです。
外に出ると辺りは薄暗くなっています。
このまま中央駅へ戻り、ミュンヘンへ帰ります。
最後にプチハプニングが…
ミュンヘンに帰る電車内で、ランダムのパスポートチェックが。
そう、49ユーロチケットを使って便利に移動する際に気を付けなければならないのは、仮にも国境を超える移動なのでビザなしで国を出てしまうと戻れない、ということ。
幸い私のシェンゲンビザはあと2週間ほど残っていたので、
警察官と談笑をして終わりました。
ということで、今回のザルツブルク旅はここまで。
いつかあのアルプスに登ってみたいな~と言うのが今日の一番の感想です。
それではまた!
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