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明治30年創刊の宗教専門紙「中外日報」を発行しています。伝統仏教教団の日々の動向を中心に取材・報道しています。

最近の記事

本願寺派定期宗会㊦

池田総局9カ月で退陣、荻野新総局が始動 白票最多、異例の総長選 浄土真宗本願寺派第323回定期宗会が2月28~3月8日、京都市下京区の宗務所で開かれた。8日に2024年度宗務の基本方針案と宗派予算案が可決された後、池田行信総長が辞意を表明した。同日午後に総長選挙を行い、白票が最多となる異例の事態の中、荻野昭裕氏が新総長に決まった(肩書は当時のもの)。

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    • 本願寺派定期宗会㊤ 新しい「領解文」に質疑集中

      宗務基本方針で唱和推進策を取り下げ、「現場に丸投げ」批判も 勧学寮の同意の経緯、辞表の相馬勧学が文書で明かす 浄土真宗本願寺派第323回定期宗会が2月28~3月8日、京都市下京区の宗務所で開かれた。昨年1月に発布された新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)の消息に勧学寮員として同意した相馬一意勧学が「同意は間違いだった」として辞表を提出し、通告質問で相馬勧学が勧学寮の同意の経緯などを記した文書が紹介された。消息発布の手続きや唱和推進等についても質問が上がり、勧学寮が見解を説明し

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      • 深川勧学への申告を撤回

        総局、総合的に判断 深川氏「取り下げ当然」 浄土真宗本願寺派で昨年1月に発布された新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡り「混乱を扇動した」などとして、総局側は勧学・司教有志の会代表の深川宣暢勧学を監正局に申告していたが、14日に申告を取り下げたことが取材で分かった。総局側は「現総局において総合的に検討した結果、取り消すこととした」とコメントした。

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        • 荻野総局が始動

          新しい「領解文」混乱への対応焦点 浄土真宗本願寺派の総長に新たに就任した荻野昭裕総長は11日、総務・副総務を選出した。総務3人と副総務2人は、僧侶宗会議員会派の八五倶楽部と誓真会から2人ずつ、顕心会から1人が就任し、総局が始動した。顕心会を除く4人は、池田総局、石上総局での総務・副総務の経験者。新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡る混乱への対応について荻野総長は言及しておらず、今後どのように宗務を進めていくのかが注目される。  総務・副総務は総長が選出し、門主が任命する。

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        本願寺派定期宗会㊦

          池田総長が辞職、後任に荻野氏

          白票最多波乱の総長選 新しい「領解文」巡り異例の結果  浄土真宗本願寺派第323回定期宗会は8日、2024年度宗務の基本方針と宗派予算の全議案を可決し閉会した。この後、池田行信総長の辞意表明があり、総長選挙が行われて荻野昭裕氏(68)が新総長に就任した。  池田総長は辞任理由について「来年度の宗務の方向性の一端を示すことができたと思う。これを機に総辞職する」と述べた。明確な理由は語らなかったが事実上は、新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡る混乱を収束できなかったことから、

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          池田総長が辞職、後任に荻野氏

          公文書の主張「義の立て方違う」

          宗会で勧学寮が説明 浄土真宗本願寺派の第323回定期宗会で5日、大田利生・勧学寮員が淺田恵真・勧学寮頭の代理として宗会への出席要請に応じた。昨年6月に淺田寮頭が池田行信総長に宛てた公文書で「勧学・司教有志の会が主張する内容は、『教義に違する』とは言えない」と示した理由について「義の立て方が違う」などと説明をした。

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          公文書の主張「義の立て方違う」

          消息発布前の調整あった

          本願寺派定期宗会 新しい「領解文」に質疑集中 総局の責任問う声相次ぐ 浄土真宗本願寺派の第323回定期宗会通告質問が2月29日~3月4日に行われ、23人の議員が様々な質問をした。新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)に関する質疑で、消息発布の際に慣例により、本願寺内事部、総局、勧学寮で事前調整をしていることが明らかになった。

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          消息発布前の調整あった

          総局の対応を問題視

          「宗意安心」混乱に責任辞任届で言及 相馬勧学 浄土真宗本願寺派で発布された新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡る混乱を受け、2月28日に辞表を提出した相馬一意勧学の辞任理由が本紙の取材で明らかになった。大谷光淳門主に宛てた辞任届の中で、混乱の責任を感じていることや「勧学寮の同意」を根拠に新しい「領解文」の推進を見直さなかった総局の対応に問題があったことなどに言及している。

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          総局の対応を問題視

          「前寮頭の一存で承認」辞意の相馬勧学

          文書で宗会議員に回答 浄土真宗本願寺派の第323回定期宗会で2月29日から通告質問が始まり、寮員の辞表を提出した相馬一意勧学が新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)についての消息に同意した理由や経緯、教学的な問題を指摘した文書が読み上げられた。寮員会議で当初「不承認」としていたが徳永一道・前勧学寮頭の一存で承認し、他の寮員が追認したことなどが記されている。

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          寮員・相馬勧学が辞表提出

          「同意した責任を痛感」 浄土真宗本願寺派で昨年1月に発布された新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)に、勧学寮員の一人として同意していた相馬一意勧学が2月28日、辞表を提出したことが取材で分かった。相馬勧学は「同意は間違いだったと思っている。責任を痛感し辞任することを決めた」と話しており、総局が根拠としていた「勧学寮の同意」を揺るがす事態となっている。

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          寮員・相馬勧学が辞表提出

          唱和推進、事実上撤回

          「宗門の混乱長引く」と総長 拝読・唱和は寺院ごとの判断へ 浄土真宗本願寺派は2月28日、第323回定期宗会を招集した。池田行信総長は執務方針演説で、新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)を巡って宗門内で異論や懸念の声が上がっている現状を受け、2024年度宗務の基本方針に領解文の唱和の推進を掲げず、今後の拝読・唱和等は各機関や寺院で判断していくとの方針を示した。会期は3月8日まで。

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          唱和推進、事実上撤回

          会派間で意見対立

          前総長ら八五倶楽部「勧学寮に事実確認を」 顕心会ほか「まず総局が対応すべき」 浄土真宗本願寺派の宗会議員会派「八五倶楽部」は9月14日、新しい「領解文」(浄土真宗のみ教え)に関して「勧学寮に対する事実確認および質問について取りまとめた文書を送達してほしい」と園城義孝宗会議長に書面で依頼した。園城議長は「一会派の意見を宗会として持っていくことはできない。ご消息発布の申達をした総局に最終責任がある」などと送達しない考えを示している。他会派からは「まず総局が対応すべきではないか」と

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          会派間で意見対立