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『古事記』の原文を論理にこだわり1文字目から読んでみる

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日本の初心=日本が日本になった時(国号制定は天武天皇期)を見直してみようと『古事記』をちゃんと読もうとしたら、いつの間にか5年ほど経ってしまいました(定説が無いので論文を検証しな… もっと読む
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『古事記』って何?(『古事記』通読①)ver.1.32

連載の1回目ですが、『古事記』本文を読んでいくのは次回からになります。今回は『古事記』と…

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『古事記』に書かれている世界のはじまりについて<上>(『古事記』通読②)ver.1.62

『古事記』を原文に沿って、アタマから読む機会ってそうは無いですよね。ノベライズされた古事…

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『古事記』に書かれている世界のはじまりについて<下>(『古事記』通読③)ver.1.6

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。初回はこちら。前回はこちら。 ■『古事…

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天之御中主神<上・最初の神の名がアメノミナカヌシの神であることについて>(『古事…

■『古事記』を構造で読むレヴィ=ストロースをはじめとする人類学者たちは、いっけん素朴に見…

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天之御中主神<下・古事記一番目の神、アメノミナカヌシの神の予祝について(『古事記…

※連載記事であり、天之御中主神の2回目ですが、単独でも支障なくお読みいただけます。天之御…

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一神教と多神教の違いの本質は神の数にはない(『古事記』通読⑥)ver.1.22

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。初回はこちら。 ※アメノミナカヌシの神…

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高御産巣日神(タカミムスヒの神)が、独神(ひとりがみ)として誕生したことについて(『古事記』通読⑦ver.2.5)

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。初回はこちら。 天之御中主神(アメノミナカヌシの神)から神産巣日神(カミムスヒの神)に至る『古事記』冒頭の三神は、造化の三神と呼ばれ、『古事記』の創造神とされます。 これは、太安万侶の書いた『古事記』の序文の「参神、造化の首を作し」(この三神が創造のはじめを成した)との記述に由来します。 この三神による創造と、一神教の神による創造の違いについては、「日本の「神」の混乱を解く」として前回書きました(↓)。 今回は、『古事

神産巣日神(カミムスヒの神)が『古事記』3番めの神であることについて(『古事記』…

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。連載初回はこちら。 ※ムスヒの神として…

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シン・ヱヴァンゲリヲンとの「内容ではない類似点」が教えてくれる『古事記』の読み方…

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。初回はこちら。 ※ムスヒの神の話(通読…

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高天原の均衡を破る宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂの神)(『古事記』…

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。初回はこちら。 ■別天神の物語構造『古…

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『古事記』では、国生み前にも「国」がある(『古事記』通読⑪)ver1.43

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。連載初回はこちら。 ※宇摩志阿斯訶備比…

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宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコヂの神)は、男神か(『古事記』通読⑫)…

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。連載初回はこちら。 ※宇摩志阿斯訶備比…

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独神と神々のジェンダー(『古事記』通読⑬)ver.1.4

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。連載初回はこちら。 ※宇摩志阿斯訶備比…

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境界に立つ常立神(トコタチの神)(『古事記』通読⑭ver.1.22)

※連載記事ですが、単独でも支障なくお読み頂けます。初回はこちら。 『古事記』5番目の神は、天之常立神(アメノトコタチの神)、6番目の神は、国之常立神(クニノトコタチの神)です。 よく似た名前の二神ですが、天之常立神(アメノトコタチの神)は別天神(ことあまつかみ)のラストとなる神であり、国之常立神(クニノトコタチの神)は、神世七代の初代となる神で、属性が全く違います。 また、この二神は共に独神です。このことの意味するところについて明らかにしていこうというのが、今回の趣旨で