『古事記』に書かれている世界のはじまりについて<上>(『古事記』通読②)ver.1.62
『古事記』を原文に沿って、アタマから読む機会ってそうは無いですよね。ノベライズされた古事記や、古事記の解説本は、たいていがイザナキ・イザナミの国生み神話から書き始められていて、国生み以前、世界の始原について『古事記』の神話がどう書いているかは、スルーされてしまっています。
現代語に訳された古事記でも、冒頭の神々についてはただ神名が羅列されているだけで、その並びが何を意味しているかの可能性についてまで書かれている本は見たことがありません。
訳した人が学者である場合は、学会で