Ｊクラブの2017年度決算が公表されたのでまとめてみた
①はじめに
ぼーっとTwitterのタイムラインを眺めていると各クラブから「株主総会」や「決算報告」なるプレスリリースが出ているようです。Jクラブは一般に1月末決算としているところが多いです（選手の契約期間の影響？）。なので、3月ないし4月に株主総会を開くケースが多いのでしょう。
5月か6月くらいまで待てばJリーグからＪクラブ個別情報開示資料が公開されるとは思いますが、折角ネタが転がっているので色々と見比べてみました。見落としてるクラブがあったら教えて下さい。
なお、下記で示している数値は10万円の位を四捨五入したものです。また、情報公開についてはざざっと調べた範囲の情報ですから、実際と異なる場合もあります（特にHPリニューアルで消えた場合とかは知らない）。
そんな緩い感じで見てみて下さい。
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②サガン鳥栖
＜公開内容の概要＞
情報公開：2014年度以降継続してHPで公表
公開様式：損益計算書（3期比較）
当期利益：300万円の黒字
債務超過：不明
＜前期比較＞
営業収益：5億8000万円増
営業費用：5億5700万円増
当期利益：700万円減
＜コメント等＞
特になし
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②モンテディオ山形
＜公開内容の概要＞
情報公開：2015年度以降継続してHPで公表
公開様式：損益計算書の一部（予算対比及び2018年度予算あり）
当期利益：2200万円の黒字
債務超過：不明
＜前期比較＞
営業収益：7900万円増
営業費用：5100万円増
当期利益：1900万円増
＜コメント等＞
2017年度決算について
営業収益 1,576百万円（予算比 20百万円増）、営業費用 1,565百万円（予算比 5百万円減）となりました。募金収入等による営業外収益20百万円を含め、当期純利益は22百万円（予算比 18百万円増）と予算を上回りました。予算を上回った主な要因は、物販及び指定管理の収入増によるものです。物販は、売上データに基づき仕入・販売計画を見直したことにより、収入及び利益率を伸ばしました。指定管理は、インターハイ開催にともなう収入が増加しました。一方で、広告料及び入場料収入についてはJ2 2年目の影響を挽回しきれず伸び悩みました。
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③松本山雅FC
＜公開内容の概要＞
情報公開：2012年度以降継続してHPで公表
公開様式：損益計算書及び貸借対照表
当期利益：4700万円の黒字
債務超過：該当しない（6億9900万円）
＜前期比較＞
営業収益：5500万円増
営業費用：1億8400万円増
当期利益：9600万円減
＜コメント等＞
特になし
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④レノファ山口
＜公開内容の概要＞
情報公開：2014年度以降継続してHPで公表
公開様式：Ｊクラブ個別情報開示資料に準じたもの（3期比較）
当期利益：2400万円の赤字
債務超過：該当しない（9900万円）
＜前期比較＞
営業収益：1億3900万円増
営業費用：2億4400万円増
当期利益：7800万円減
＜コメント等＞
多くの皆様に応援いただいた結果、広告料収入の増加などにより、およそ10億2千万円の営業収益となりました。一方、戦力の充実および補強などチームに関連する費用が増加した結果、24百万円の当期純損失となりました。2018年につきましては、これまで以上に多くの皆様に応援いただき、黒字を確保できる体制・仕組みの整備を行っていきたいと考えております。
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⑤アビスパ福岡
＜公開内容の概要＞
情報公開：2015年度以降継続してHPで公表
公開様式：損益計算書の一部（2期比較）
当期利益：2200万円の黒字
債務超過：不明
＜前期比較＞
営業収益：1億4200万円増
営業費用：1億1300万円増
当期利益：200万円増
＜コメント等＞
役員承認も合わせて公表
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⑥大分トリニータ
＜公開内容の概要＞
情報公開：2015年度以降継続してHPで公表（2014年度は内容公開なし）
公開様式：損益計算書及び貸借対照表の簡略版（4期比較）
当期利益：9400万円の黒字
債務超過：該当しない（1億7400万円）
＜前期比較＞
営業収益：2億2600万円増
営業費用：1億8100万円増
当期利益：3000万円増
＜コメント等＞
役員名簿も合わせて公表
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⑦ロアッソ熊本
＜公開内容の概要＞
情報公開：HP公開は今回が初めて
公開様式：損益計算書及び貸借対照表の簡略版
当期利益：100万円の黒字（ただし特別損失がない場合）
債務超過：該当しない（6000万円）
＜前期比較＞ ※前年度のＪクラブ個別情報開示資料と比較
営業収益：1億2100万円増
営業費用：2900万円増
当期利益：700万円減
＜コメント等＞
役員名簿も合わせて公表
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⑧ギラヴァンツ北九州
＜公開内容の概要＞
情報公開：2011年度以降継続してHPで公表
公開様式：損益計算書の抜粋
当期利益：600万円の黒字
債務超過：該当しない（7200万円）
＜前期比較＞ ※前年度のＪクラブ個別情報開示資料と比較
営業収益：900万円増
営業費用：1200万円増
当期利益：400万円増
＜コメント等＞
役員名簿も合わせて公表
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⑨FC琉球
＜公開内容の概要＞
情報公開：2016年度以降継続してHPで公表
公開様式：数値説明
当期利益：7600万円の赤字
債務超過：不明
＜前期比較＞ ※前年度のＪクラブ個別情報開示資料と比較
営業収益：4600万円増
営業費用：100万円減
当期利益：5100万円増
＜コメント等＞
平成29年9月にはクラブライセンス交付第一審機関（FIB）から交付される「J2クラブライセンス」を取得することができました。また観客動員数では、前年比170％の2,508名、協賛企業社数前年比200％の130社となり、地域からの支援の輪が広がりはじめました。
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⑩おわりに（雑感）
という形になりました。レノファ山口とFC琉球こそ赤字ですが、前者は監督交代等があり、後者は大幅に赤字を削減できていますから全体としてポジティブな経営成績のように思います。
そして、なんといってもサガン鳥栖の躍進がヤバイですね。5億増収とかどういうことなの。もちろん理由は分かってますけども。
前からJクラブの決算報告などが進んでいないことはどうなのかなーと思っています。J1で今のところ見つけたのは鳥栖だけなので、他のクラブも公表してるといいなぁと思います。今後出てくるところもあるかも。見落としてるところは絶対ありそう。
広島方面の某クラブに対する苦言でもあります。はい。
サポートして頂いた金額は、広島のスタジアム建設募金に全額寄付する予定です。