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再び、幸せに向かって歩み始める。

霧が晴れた朝を迎えたら・・・前よりも幸せになっていた。

心に雲一つない青空が戻った。戻って来た青空は、今迄で最高に美しい!

色々な事があり、時計の針が進むに従い心が浮き沈みを繰り返すこの夏だった。どうしてそのような事が起こったのか、その訳を確かめることが、今後歩むべき方向を決めるのに避けては通れないと考えていた。

しかし、いくらそれを確かめようと・・・与えられる回答を信じない限り、終わりは来ない。

そしてそれらの回答を私が信じるかどうかに拘わらず・・・「真実」は一つであり、変わるものではないのだという事に気がついた。

起こった出来事を解釈していても、意味はないのだと気づいた。

私が今、抱いている幸せが、「真実」なのだ。

その「真実」だけを見つめながら、振り返らずに歩みを進めて行けばいい。

・・・人が本当の「幸福」をつかみ取るために大事な要素は、「不幸な体験」だと私は思います。
 「不幸」はいろいろ教えてくれ、勉強にもなって、自分を成長させてくれます。そこには「鍛錬」があり、「技術の習得」があり、「感謝の念」も生まれます。
    (中略)
 そういう意味で、「幸福な環境の連続」などは、成長の役には立ちません。 もちろん「幸福」は、楽しく、嬉しく、心を充足させてくれるものには違いありません。ですが、それだけの話です。「幸福」でいると、それを感じなくなったり、もっと欲しいと不満になったり、わがままになったりで、ここに真の満足も、成長もありません。

小林玖仁男『死ぬなら、京都がいちばんいい』幻冬社

この夏の出来事がなければ、私の胸に今溢れている最高に穏やかで幸せな気持ちは無かっただろうと思う。

起こる事が必要だったんだと思う。私のこれからの人生が本当に幸せなものになる為に。

ありがとう、神様。


正に今、ペートーヴェンのピアノ・ソナタ第31番の第3楽章の心境。自分の陥っている現実の状況をかみしめる第1楽章、悲しみに打ちのめされている第2楽章、そしてそこから光を見出し、再生への道を力強く歩み出す最終楽章ーー絶望的な困難にもめげず、生きる喜びを忘れず、幸せを追い求め続けるベートーヴェンの音楽は勇気を与えてくれる。

※ ピアノソナタ第31番の「曲の物語」が伝わる仲道郁代さんのマスタークラス。

 (この曲をどう弾くべきかの演奏者の為のレッスンですが、ベートーヴェンの音楽を聴く人にとっても目から鱗のお話です。)

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