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戸田山『科学哲学の冒険』読書メモ

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戸田山『科学哲学の冒険』の読書メモです
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記事一覧

読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第九章 自然主義の方へ

筆者の戸田山先生が科学的実在論をとる理由が語られる。まず、第一に氏の直観にしっくりくるか…

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読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第八章 そもそも、科学理論って何なの

科学理論を文の集まりと考えて科学哲学を論じる立場を「文パラダイム」と呼ぶ。論理実証主義者…

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読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第七章理論の実在論と対象の実在論を区別し…

ナンシー・カートライトは法則についての反実在論を提唱。ケプラーの法則のような直接観測でき…

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読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第六章 科学的実在論vs反実在論

ある時期のパトナムは奇跡論法を用いて実在論を擁護した。つまり、直接に観測できない事柄を認…

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読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第五章 強敵登場!

科学法則もジェンダーのように社会的に構成されたものに過ぎないとする社会構成主義。そーかる…

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読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第四章 科学的説明って何をすること?

ヘンペルは演繹的・法則的モデル(DNモデル)や被覆説明モデルというものを考えた 説明とは次…

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読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第三章 ヒュームの呪い

帰納法は心理保存性を持たないが、科学には大々的に用いられている。帰納法で帰納法を擁護しようとしても循環論法にしかならない。自然界には常に一定の法則が働いているとする「自然の斉一性の原理」を基礎的な前提といて置く考え方もあるが、これによって帰納法を正当化することもできない。ヒュームは帰納には全く合理的根拠がないとする帰納への懐疑論を唱えた。この問題には現在でも結論が出ていない(第9章で細述)。 カール・ポパー(彼自身も論理実証主義者)は科学に帰納法が含まれないと考えることで解

読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第二章 まずは、科学の方法について考えてみ…

科学のユニークな性質はどこから生まれるのか 1.科学は新しくて正しいことを言うように見える…

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読書メモ 戸田山和久著『科学哲学の冒険』第一章 科学哲学って何?それは何のためにあ…

戸田山和久著『科学哲学の冒険』(NHKブックス) 一人の先生と二人の生徒による対話形式の本。…

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