【外資系うさぎの雑感】その8.パワハラ会議で学ぶハラスメントにならないフィードバック
どうも、外資系うさぎのちょこさんです。
突然ですが、全集中!詰めの呼吸!壱の型!といえばコンサル名物の「時間単価考えて仕事してる?」系のヤツですよね。
たぶんこの手の詰め方は四十八手じゃきかないくらいあると思いますけども。
ちょこさんも呼吸を連発すると反動がきついため、あまり多用はしないようにしているのですが、新卒や未経験転職者は早い段階で一度自分を雇うためにお客様がいくら払ってくださってるかを知っておくことは必要だと思うので、ちょっと仕事にもなれて右と左くらいは分かるようになってきた段階で通過儀礼にこうやって軽く詰める方針です。
とはいえ、相手に単にプレッシャーを与えるだけの詰め方は意味が薄いことに加え、ときには立派なパワハラが成立してしまうので、相手の成長につながるようなフィードバックをすることが大事です。
というわけで今回はフィードバックのお話です。
お察しいただいているかと思いますが、題材はやっぱりパワハラ会議です。
議事録もちゃんと取ってあるのでまずは↓を御覧ください。
結論としては、ちょこさんは無残様は結構フィードバックがうまいと思いました。
それが何故かはこのあと解説していきます。
でも無残様、すぐに部下を粛清しちゃうところはもうちょっとなんとかしていただいた方がいいんじゃないかな、とも思うんですよね...。
毎度おなじみいつものやつですが、この記事も有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいねと思っていただけた場合は、ちょこさんの大好物のおいしいチョコレートを一粒調達するための費用としてカンパいただけると大変うれしいです。
では本編どうぞ。
◆そもそもフィードバックって何?
ちょこさんは何事も言葉の定義付けを大事だと思っています。
これをしっかりしておかないとどうなるかというと、かつてのアンジャッシュのコント状態になります。
エンタの神様好きだったなぁ...。
というのは置いといて、ビジネスにおけるフィードバックはだいたいこんな感じの意味合いだと思ってください。
大抵の場合は上司から部下へ、プロジェクトマネージャーからプロジェクトメンバーへ行われるのですが、別にメンバーからマネージャへフィードバックしたって全然問題ないので、そのあたりは組織のカルチャーなども踏まえてやってみてください。
さらに、上記のような一連のプロセスを行うためには、お互いの信頼感の醸成が大事です。
フィードバックの場においては、ある程度耳の痛いことも言わないといけないので、そのような場で話を全然聞いてもらえないような関係性であってはいけない、ということですね。
◆効果的なフィードバックはSBIが大事
はい、いきなりよくわからない3文字英語が出てきました。
なんか知らないですけど外資系の会社ってこういう謎の3文字英語で話を進めるの好きですよね。
このSBIというものフィードバック界隈で大事とされている3文字です。
ぱっとこれだけ言われても何のことやらって感じでしょうし、解説されるより図解を見たほうが早いと思うのでとりあえずこちらをどうぞ。
どういうことかと言うと、フィードバックするときは評価者の主観や被評価者の人格に関することではなく、被評価者の客観的な行動事例にフォーカスをあてることが大事ですよってことです。
そのうえで、被評価者にどのような行動をとって欲しいか、双方合意のうえでそれ以降のアクションプランをたてることがフィードバックの大きな目的です。
それ以外にもいくつかあるのですが、そのあたりが気になる各位は後で紹介する本でじっくり学んでいただくのがよいと思います。
丸投げ感満載ですが、文字数が限られたnoteでそこそこわかりやすい解説をするのって結構大変なんですよ。
フィードバックするときって大抵は相手の成長を促したいときだと思うのですが、そういうときにどういう伝え方をすると効果的なコミュニケーションが取れるか、ということがポイントです。
もちろん、相手の良いポイントを伝えるときにもSBIの手法は有効です。
まぁこればっかりじゃわからないと思うので実例を見ていきましょう。
◆SBIを伴ったフィードバック事例:下弦の肆、零余子さんのケース
ちょこさん的には、無残様この人(鬼?)にはちゃんとSBIに沿ったフィードバックしてると思うんですよね。
では、無残様からのフィードバックを振り返ってみましょう。
こんな感じですね。
その他諸々にものすごく目を瞑ると、これはちゃんとSBIを捉えていて実に理想的なフィードバックだと思います。
その他のシーンをとっても、十二鬼月へのフィードバックにおいては彼らの問題点を具体的な行動事例を挙げて詰めているシーンが多く見られます。
そんな無残様の詰めシーンをいくつか見繕ってみました。
上弦の参:猗窩座さんのケース
もう1例みてみましょう。
上弦の伍:玉壺さんのケース
◆フィードバックの場でのパワハラを避けるために
と、ここまでは無残様のフィードバックスタイルを振り返ってきました。
無残様、ついつい同僚がいる場で部下を詰めちゃったり(これはコンサルあるあるでもあります...)、ついつい部下を粛清しちゃったりと、昨今のハラスメントに厳しい社会情勢からすると一発アウトな行動を取られてるんですよね。
大正時代だったからこそ許されている行為だったのかもしれません。
ちなみに、ハラスメントを避けるためのフィードバックの方法としては以下の3つのポイントが重要です。
無残様、このあたりもうちょっとご配慮のお気持ちなんかを持っていただけるといいのになぁってちょこさん内心感じてます。
1.相手をリスペクトする態度で臨む
せっかくSBIに基づくフィードバックを用意しても、お互いの信頼関係が築けていなければ被フィードバック者にその内容を気持ちよく受け止めてもらうことができません。
ただでさえフィードバックは相手の改善を促すようなことを言わなければならないケースが多いので、伝えた内容を相手が腹落ちして改善行動に移してくれるというゴールを目指さねばなりません。
常に相手には敬意を持って詰めるようにしましょう。
2.他人に話を聞かれないよう個室を用意する
人は誰でも自分が詰められている場を他の人に見られるのは嫌なものです。ていうか人が詰められている現場を見るのだって嫌だと思います。
というわけで、ポジティブな場合もネガティブな場合も、フィードバックは個室で行うのが原則です。
密室で長時間のきつめのフィードバックをしすぎるとそれはそれでパワハラになるので、詰めるときはちゃんと具体的な行動事例へ言及しつつ短時間で済ませることが必要です。
3.フィードバックをする前に相手の緊張を解きほぐす
上司からいきなりに個室に呼び出されればだれだって身構えますよね。
同じく、いきなり無限城に転送されるなんてもってのほかです。
そのような状態では被フィードバック者が緊張しすぎて話した内容をしっかり理解してもらうことが難しくなるので、最初は雑談から入るなどアイスブレイク的なことをしたあとで本題の詰めに入るなど工夫しましょう。
◆今回のまとめ
というわけで、今回はパワハラ会議と無残様の十二鬼月へのフィードバックを例とした、ハラスメントにならない、効果的なフィードバックを行うために大事なことを解説しました。
これを読んでいる各位も部下がいる方、プロジェクトメンバーに指導をする必要がある方など多くいらっしゃるかと思いますが、ぜひ無残様のようにフィードバックを行う際は被フィードバック者の具体的な行動に着目し、相手に自発的な改善のために動いてもらえるようなコミュニケーションを心がけてください。
そのような行動ができてくると、きっと周囲からの自分へのフィードバックも優しくなると思います。
※内容が優しくなるわけではないのでご注意を。
◆オススメの1冊
今回解説したフィードバックのコツはこの本を大いに参考にしています。
ちょこさんもこの本を読んでチームメンバーとのコミュニケーション方法を日々試行錯誤しています。
多少耳の痛いことでも、フィードバックを乗り越えて成長できる人が多い組織は強いので、鬼を滅したい各位、強くなれる理由をしってください。
あとついでにもう1冊紹介しちゃいます。
もし万一どうしてもヤバい上司にあたってしまったとき、その上司を効果的に粛清するための方法が書かれている秘伝の書です。
ちょこさんもこれを読んで(以下略
今回はいつものちょこさんnoteよりちょっと短めで、ここまででだいたい4,000字ちょっとです。
最近ひたすら質問箱の回答を書いていたのでnoteの投稿の期間があいてしまいました。
その間も過去作へのサポートをいただきました皆様、感謝感激の極みでございます。
おかげさまでちょこさんはいつもおいしいチョコレートにありつけているのでとてもしあわせウサギです。
※ちなみにシアワセうさぎだと別のものがでてきます。
ちょこさんと同じようにおいしいものが大好きでたまらない各位、週末はぜひ甘いものでも食べながらちょこさんのnoteを読んで上司からの詰められリスクを低減するためのスキルを身につけてください。
それでは、次回作もご期待ください!
今後も取り上げてほしいトピックやご意見ご感想などありましたら是非コメントなどお寄せください。
質問箱もどうぞ。
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