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読書感想文

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自分が書いた読書感想文のまとめ
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#毎日note

読書:瓶詰地獄

夢野久作の瓶詰地獄を読んだ。海洋研究所が拾った三つの瓶の中に入っている雑記帳の切れ端に書…

読書:続堕落論

坂口安吾の堕落論に続く続堕落論を読んだ。社会制度の批判が主な文章であった。貧しさに耐える…

読書:桜の森の満開の下

梶井基次郎の「桜の樹の下には」に続き坂口安吾の桜にちなんだ作品も読んでみた。山賊が主人公…

読書:堕落論

坂口安吾の有名な作品である堕落論を読んだ。人間は堕落するものであり、堕落しないために制度…

読書:河童

芥川龍之介の晩年の代表作である河童を読んだ。芥川の没年と同じ年に作られたこの作品は、芥川…

読書:檸檬

梶井基次郎の檸檬を読んだ。数年前に一回読んでおり、今回で二回目となる。憂鬱な主人公が檸檬…

読書:桜の樹の下には

一つ前のnoteと同様に今回も梶井基次郎の作品を読んでみた。この話は桜が美しいのはその地中に屍体が埋まっているからだと考えている話であった。 二三日前から不安に駆られていたこの作品の主体となる者は、カゲロウの死体を見たために不安を感じているのではないかと感じた。書かれている日数ともつじつまが合うし、桜のみを見てふと思いつくのはあまりにも突飛である。桜が綺麗であったことも少なからず影響を受けているだろうが、数えきれないほどのカゲロウが求愛行動を行い、カゲロウが生きていく中での