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影響力を長持ちさせる方法。発信、聞く、答える。

こんにちは、広告屋のエルモ(@elmo_marketing)です。

今日は、影響力を長持ちさせる方法論について考えてみたいと思います。

よくソーシャルメディアで注目を浴びているのが「発信力」ですよね。

このご時世、「発信力」を持っている人が有利なのは、紛れもない事実でしょう。フォロワーに向かって発信すると、実際に人が動いたり、物が売れたりするわけですから。

これがいわゆる「影響力」ってやつだと思います。

しかし、影響力を長持ちさせるには、「発信力を磨く」だけではどうも足らない気がしています。

本日のnoteでは、発信力とは別で必要な「聞く力」と「答える(応える)力」について、フォーカスしていきます。

|発信力は長持ちしない

ぼくの仮説ですが、発信力は意外と長持ちしません

「発信力特化」には、大きく3つの罠があります。

①人はすぐに飽きる
②発信者もコンテンツをブラッシュアップしない
③発信力単体では、人間関係のつながりを生まない

まずひとつめは、ブレイクした芸人さんを想像すると分かりやすいです。どんなにヒットした芸人も、2-3年するとオワコン化していきます。

あれって、芸人が悪いというよりは、単純に視聴者がネタに飽きてくるんですよね。

なので、ブレイク芸人であり続けるためには、お客さんの飽きがくる前に、新しく面白いネタを提供しないといけません。


ただこれが意外と難しい。

その理由が2つ目です。なまじ影響力を持ってしまうと、注目度も高く、多くの人に声が届く状態なので、コンテンツを磨く手間を惜しむようになるんです。良くも悪くも、アウトプットを出せば出すだけヒットする状態に突入するので、ブラッシュアップよりも「世に出すこと」にフォーカスするようになります。


その結果、市場に飽きがきたタイミングで、ほかに打ち手が用意されておらず、発信力がおちていくという感じに......

このようにして、一発屋というのが生まれては消えを繰り返していくんですね。


最後にもうひとつ。

最近気づいたことがあるのですが、発信力単体は、人間関係(社会資本)を生みません。

これが一番重要なポイントで、いざというときに誰かに助けてもらったり、落ち目になりそうなタイミングで誰かからアドバイスをもらう。こういった周囲からの後押しを得るためには、「発信力」以上のなにかが必要だと思っています。

それが今日お伝えしたい、「聞く力」と「答える力」です。

発信力、聞く力、答える力

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この3つのスキルをマッピングしてみました。縦軸にリーチ、横軸にロング・エンゲージメント(人間関係)をとっています。


「発信力」は1:多数nのコミュニケーションに長けています。ご存知のように、どれだけ発信しても無料。無料で大量リーチを得られるので、基本はメリットだらけです。発信力はそのまま販促力になるので、自分でビジネスを始めたり、お客様にモノを売る能力が手に入ることになります。


しかし、先程から書いているように、「発信力」は人間関係を生みません(という仮説を持っています)。どこまでいっても、1:対nのコミュニケーションなので、強い繋がりまでは生まれないんですね。


逆に、「聞く力」や「答える力」は、1回のやりとりで届く人数はすごく限られているのですが、コミュニケーションを通じて人間関係が生まれる、そういった違いがあります。


「聞く力」というのは、文字通りユーザーの声に耳を傾けるということですね。これ意外とインフルエンサーの人たちも無視している節がありまして、「自分にどんなニーズがあるのか?」「発信内容をどう思われているのか?」を顧客視点で知る大事なスキルだと思います。

ちなみに、「聞く力」が大事だと思ったのは、最近note執筆作業を配信し始めたことがきっかけです。


このとき、フォロワーさんからコメントや質問をいただき、「自分ってこう思われているんだな」「こんなコンテンツがニーズがあるんだな」と、僕自身気づきを得ることができました。


で、最後に「答える力」。これは、クライアントワークであったり、誰かに依頼されたことをお返しする、だれか一人のために役立つことを想定したスキルです。


僕が観察している限り、インフルエンサーさんはここが超弱点です。とくに、「入社1年で会社なんて辞めたった!!」って人に多いです。笑

なぜかというと、インフルエンサーはネタもタイミングも自分が好きなように発信して生きている人たちがほとんどなので、相手に合わせる感覚がないんですね。

簡単にいうと、「1to1で他人に合わせてビジネスをする」ことに不慣れなまま、情報発信業に転身したパターンなわけです。(それで生きていける人たちもたくさんいるので、それが悪いと言いたいわけではありません。)


ただ、この「答える力」が抜けているともったいないなとも感じます。なぜなら、「答える力」が最も強いロングエンゲージメントを生むからです。


不特定多数のネット記事を読んで「この人のために次なにかお返ししよう」と思うことは稀ですが、1:1のコミュニケーションでいただいた御恩というのはかなり長持ちします。誰かに親切にされたという気持ちはそうそう薄れないんですね。

これ一種のハックみたいですが、1to1で相手の役に立つというのは、長期的に見ると、良いお返しを相手からいただく種まきになるんです。

余談
ソーシャルメディアを眺めていると、発信力だけに長けたインフルエンサーと、人間関係にも恵まれたガチインフルエンサーがいることがハッキリ見えてきます。その違いが「聞く力」と「答える力」にあるんだと思っています。

まとめ

さいごに3つのスキルを簡単にまとめておきます。

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発信力はメガホンのように絶大なパワーを持っていますが、中長期的に見るとそれ以外のスキルもいるんじゃないか?という仮説を紹介してきました。

そして、その影響力を長持ちさせるスキルとして「聞く力」と「答える力」があります。


ビジネスメタスキルとして当たり前過ぎて、なんだそれ感があるかもしれませんが、非常に重要なことだと思ったので、あらためて言語化しています。


発信力を得ても、あまり調子に乗りすぎず、いろんな声に耳を傾けること。これが、ソーシャルの波乗りをながーく楽しむコツだと思います。笑


それでは今日はこんなところでおしまいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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