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【雑記】映画『きみの色』を観ました。


しょこらです。
いつもは新曲投稿のタイミングで更新するnoteですが珍しく雑記を残そうと思います。
(普段はオリジナル楽曲をYouTubeとニコニコ動画に投稿しています)

タイトルにもある通り『きみの色』という映画を観てきました。


監督が『けいおん!』の山田尚子監督ときいて、『けいおん!』のファンでもあるためとても楽しみにしていました。
題材にバンド要素もあるのでその点でもとても興味をそそられました。
(私は『けいおん!』や『Angel Beats!』や『ぼっち・ざ・ろっく!』などバンド要素の含まれているアニメが好きです)

一言では表せきれないくらいですが、とても面白かったです。
この映画の世界観、私はとても好きでした。
全体的にほのぼのした雰囲気で、パステルカラーやステンドグラス調の色味や透明度の作画もとても素敵でした。
日暮トツ子目線で描かれているパステルカラーの世界がとても好きです。おそらくトツ子は共感覚を持っているキャラクターだと思うのですが、彼女の持つ感受性が鮮やかに表現されている印象でした。
私は原色よりパステルカラーの淡さが好きなので、そういった理由でも自分の好みに刺さりました。

特にトツ子が作永きみにボールを当てられてふたりが運命の出会いを果たすシーンで、トツ子の視点で描かれている景色が一気に鮮やかさを増したり、寮のルームメイトに突っ込まれるようなトツ子本人が浮かれている描写は見ていて楽しかったです。

また、きみが修学旅行をごまかすために寮に忍び込む一連のシーンも青春の色が濃く強くて大好きです。
エンディングに入る直前の、出航の場面でよく用いられるカラーテープが空を舞うときの色彩の鮮やかさもとても感動しました。

メインキャラクターの3人の、それぞれの性格や描写もとても好きです。
3人の周囲の大人(親や先生など)も3人に対する視線の暖かさを感じました。全編見終わった後、シスター日吉子先生の若いころをもっと知りたいと思います。
3人の編成も女子・女子・男子のバランスが絶妙で好きです。スリーピースで男女比から、羊文学の編成を感じます。

あと自分も多少楽器やDTMをかじっているので、音楽ソフトのCubaseや、Orangeのアンプ、リッケンバッカーのギターなど見慣れた楽器やソフトが劇中に出てきたときは興奮しました。書き込みがすごく細かくてリアルでした。
きみちゃんはリッケンバッカーを使っていそうな雰囲気がすると私も感じたので、制作段階できみちゃんにリッケンバッカーを持たせようと提案した人は天才だと思います。

劇中歌の『水金地火木土天アーメン』もとても好きでした。
曲の始まり方が80年代のポップスを彷彿とさせる音使いで、ギターのリフにサカナクションの雰囲気を感じて楽しく聴きました。
Aメロでクラップが入る箇所が好きです。

学園祭でオリジナル曲のバンド演奏はバンドアニメの王道シーンなので、この作品にもそのシーンがあって心が満たされました。
この作品ではメンバー一人ひとりがデモを持ち寄って、メンバーのパソコンで音楽ソフトを使用して編曲している&ライブの際にパソコンから同期音源を流しているところがとてもリアリティーがあって好きです。
私自身は、文化祭でバンド演奏が1回、社会人バンドサークル内での演奏が数回(両手で数えられる程度!)という経験があるのですが、どれもコピーバンドなのでオリジナル曲を演奏したことがありません。なのでバンドもののアニメの文化祭ライブやその準備期間で曲を制作するシーンを見ると羨ましさがあります。笑

私が今自分のオリジナル曲を投稿している理由はおそらくいくつかあると思いますが、自分の作った曲をバンド内で持ち寄って聴かせる(聴きあう)経験をしたことがないのできっとそういう背景もオリジナル曲制作へのあこがれにつながったのではないかと思います。

私の好きな世界観の映画で、見終わった後、尋常ではないほどの充実感がありました。観に行ってよかったと思います。
鑑賞後にグッズやパンフレットを購入しました。
ランダム商品で一番欲しいものが当たったので満足です。
(トツ子ときみが影平に選んだスノードームを模したチャーム)


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