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どうして子どもにスマホを持たせたくないのか?

わが家にはこの4月に小学生になる息子がいます。

先日、息子と同じ保育園のママ友が、子どもにスマホを持たせる、という話をしていました。(おそらく学童の連絡のやり取りで必要)

私は必要がない限りは子どもにスマホを持たせたくないと思っています。

でも、なぜそう思うのか?という自分の中の疑問をスッキリさせたくて、知人からオススメされた「スマホ脳」を読みました。

スマホを持った原始人

私もですが、スマホを持つ大人たちはいわば”スマホを持った原始人”です。

というのも、人類史上99.9%の時間は飢餓、干ばつ、感染症による生命の危機に常に晒されていました。

そんな先祖のDNAを引き継いだ私たちは「生き延びたい」という本能を持ちながらスマホと接し「闘争か逃走か」の選択と判断をしているというのです。

◆スマホを持って生き延びるための3STEP◆
着信音や通知に気づく…STEP1.素早い反応

生き延びるために必要な情報かもしれない!…STEP2.ドーパミンが大量分泌
「大事なLINEかもしれない」「”いいね”がついたかもしれない」

闘争か逃走かの選択・判断をする…STE3.集中と熟考の遮断
「これは(生きるために)重要な情報?」「不要な情報?」

ドーパミンはやる気や意欲を起こす大切なホルモンです。

生き延びるための選択肢が現れるタイミングを目敏く見逃さないスナイパーです。

そして、私たちがスマホの着信音や通知がいちいち気になってしようがないのはドーパミンの作用です。

残念ながら、スマホを持つ私たちの集中を途切れさせて考を遮断するという形で、ドーパミンの素晴らしい仕事ぶりが裏目に出てしまっているのです。

そして、これこそ私が子どもにスマホを持たせたくないと思う理由です。

衝動を抑える習慣を身につける

私は子どもが世の中で自分の望む人生を送っていけるように「集中力をつけて熟考できるようになってほしい」と思っているのです。

そのためには、ドーパミンに集中と熟考の邪魔をさせないようにすると良いのです。

具体的には、ドーパミンによる衝動に自分で気づいて抑えることができるようになるということです。

では、どうすれば良いのか?

前頭葉を十分に発達させることでそれができるようになります。前頭葉は思考や判断、行動を司り衝動を抑える機能を果たしています。

ただし、前頭葉の成長によって衝動を十分にコントロールできるようになるには長い時間(〜30歳くらいまで)がかかります。

小さな子どもたちは私たちより衝動を抑えるのが難しいのです。

よって、子どもたちの方が大人よりもスマホ依存になりやすいということです。

スマホ依存にならないように、前頭葉を発達させる習慣を身につけることが重要です。

◆前頭葉を鍛える習慣の例◆
・誰かとリアルで会う(いつも遊んでいる友だちなど)
・スポーツをする
・楽器の演奏をする
・紙にえんぴつで字を書く
・演劇鑑賞する
など

運動で集中力を上げ、ストレス・不安を減らす

私たちの祖先は、狩りをしたり、ある時は危険から逃れるために日常的によく体を動かしていました。

私たちの脳は、適切、かつ、十分に体を動かすことができるように発達しています。

運動がストレス解消になるのはこのためなのですね。

実際、運動をすると集中力がアップして、ストレス・不安が軽減されるので知能的処理速度が上がるそうです。

◆運動の基準(6ヶ月に52時間以上)◆
 6ヶ月(24週間)=52時間〜
 1週間       ≒2時間10分〜
 1日        ≒17分〜
1日20分の早歩きでも効果あり!

休みの日に子どもを連れ出して外で遊ぶのは親のストレス解消にもうってつけです。

まず親がスマホにコントロールされない

「おかあさん、スマホに夢中になっちゃダメだよ」

保育園の送り迎えに信号待ちでスマホで連絡を入れていたところ、信号が青になったのに気づかずに子どもに言われた一言です。

ドーパミンによって集中と熟考を遮断された出来事でした。

子どもにスマホを持たせたくない、と思っている親に相応しくない行動ですよね。

深く反省して、車の運転中はスマホを後部座席に置くようにしました。

そんな私がスマホに脳をハッキングされないように実践していることです。

◆スマホに脳を乗っ取られないための実践◆
・睡眠を優先する
・体をよく動かす(階段、自転車ではなくて歩く)
・人とコミュニケーションする(リアルは自粛しつつ)
・適度にストレスにさらす
・スマホ使用ルールを設ける(食卓に置かない、寝室に持ち込まないなど)

スマホと大人のお付き合いをしていきましょう。

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