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星に願いを

せっかくだから流れ星でも探しにゆこうかと思ったけれど。

ベランダから見上げた夜空は薄曇りのようで、星が見えるような気配もない(都内なので街灯も煌々としている)うえに、この時間でもまだすごい熱気だったので外に出るのをあきらめてしまった。

こういうとき、東京じゃなくてちょっと田舎だったら空がきれいに見えるのかな、と思ったりする。

東京で生まれ育ったわたしにとっては、“ビルだらけで人が溢れる街”とか、“排気ガスまみれの空気”とか“おいしくない水”がデフォルト。誰かがそんなふうにディスッてても、それが当たり前なんだよねと思ってスルーしてきた。ちょっと傷つきながらも。

昔から、お盆シーズンの帰郷というのも自分にとっては全然縁のない話題(親戚もみんな都内なので日帰りできてしまう)だった。逆に、この時期の人が減ってちょっと空気が綺麗になったような東京が好きだった。

今年はいろいろあって、お盆休みといっても帰郷する人は少ないのかな。どうなんだろう。でも今日の時点ではまだ「お盆になって空が綺麗になった!」という感じではないかも(天気のせいもあるかもしれないけど)。

何年か前にも流星群が話題になったことがあって、そのときは確か見た記憶があるのだけれど、寒い時期だった気がする。星を見るには空が澄んでいる冬のほうがいい、と聞いたこともある。とにかく着込んで、寒さに耐えながら目を凝らした。寒いからはやく帰りたいのに、街灯があまりない場所を探してうろうろしながら粘ったっけ。

寒さに比べれば、夏の夜のほうが観測しやすいだろうと思ったのだけれど、いやはや今夜の暑さもまた格別。もわーーーんとしてて体力を奪われそう。どうしても見たい!という気持ちが勝れば外に出たかもしれないけれど、今夜の私はそれよりも涼しい部屋ですごすことをチョイスしてしまいましたとさ(意志の力がよわすぎるという話もある)。

流れ星が消えないうちに願いごとを唱えれば叶う、というおまじないを実はちょっぴり信じていたりするので、やっぱり見られる地域の人はうらやましいな。かといって、画面越しで見ようというのもさすがにムシがよすぎちゃうかなとネット中継は見ないことにして、こうしてnoteを書いている。

願いごとは、やっぱり自分でどうにかしなきゃだめなんだよね、たぶん。きっと。

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