その5分が、尊い。
こんな生活、長くは続けられない。
自分でもどうかしてると思う。
10月から初めて私に直属の後輩ができた。それは純粋に嬉しい。まあ後輩と言っても、私が春に異動するまでの短い間なんだけどさ。
正直引き継ぎに半年とか、おかしいんじゃねえの?とか思ってた時代もあった。
…無理だ。半年でこんな仕事全部一通りこなせるようになれとか、まじまじ無理である。
よくやってたなあ、自分。
もちろん後輩の方だって毎日慣れない環境で新しいことを詰め込まれてたまったものではないだろうが…私も無理。心も身体も、いつまでもつだろう。
早朝?の3時くらいから指導の準備をして、出社したらほぼ付きっきりで教えて、後輩が帰った後に遅くまで自分の業務に従事する。こんなん残業だって付けてられないから、やっぱり今月も残業はゼロ、全部定時内にやったことにするんだろうな。
や〜〜〜〜、この生活は、ほんと無理。
今は仕方がないのかなという気はしているのだけれど、これいつまで大丈夫かな、私が。
疲れるから甘いものは食べたくなる。
かといって他の心配事なども色々あって、最近ちゃんと味わって食べられていないなということは、凄く感じていた。
ええい、ままよ、どうにでもなれ。
今日も今日こそ、物凄く忙しいのだが。いったんスマホを閉じて。心配事もなるべく忘れるようにして、ただひたすらに、向き合って味わった。
スターバックス
パンプキンスコーン
温めてもらって、わざわざ鼻を近づけなくても分かる、甘い香り。夕焼けのようなオレンジが、とても綺麗だ。それは誘い、道標絵。
火が入ったことで、サクッとした強さはほぼ無くなっているが、その余韻はほのかに残っていて、やっぱりサクリとするところも所々にある、
サラサラ。
細かい粒子がしっかりムギュっと結合して、ホロりと崩れながらも意外と輪郭もしっかりだ。
パンプキンシードや小さな角切りが入っていたり、ソースやパウダーも…個々が物凄い破壊力のパンプキンなわけではないのだが、合唱のようにまとまりで、しっかりパンプキンの世界観で。
時々その強さがグッと増して、「パンプキン」というよりも「かぼちゃ」という印象が強くなる瞬間がある。
集中して食べるぞと言っても、やはり思考は自由で流されていく。しかし南瓜の味わいを感じると、引き戻される。
あぁ、向き合ってちゃんと食べるっていいな。
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