その珈琲、どこで飲めばいいですか?それでも飲みたい、美味しい珈琲の話。
私は珈琲が好きだ。
お店の雰囲気も含めて、ということもあるけれど、味だって好きだ。
スイーツの話を書く時には、そっと写真の端に映っているに留めて「ついでに注文した」感が出てしまうけれど。
そんなことは無い。
時にはお店のこだわりのハンドドリップの美味しさに卒倒しそうなほど感動する。
昔は例に漏れずブラックなんて苦くて人間の飲むものじゃないと思っていた。
大学生の時、夜中にも起きている為にカフェインを求めた。
今では仕事中に生きる為にリポDはそこそこ愛飲しているものの、あの頃はエナジードリンクに手を出してしまうことがなんだか怖かった。
珈琲なら。
最初はミルクを入れていたと思うけれど、なにせその分カロリーが増える。
ブラックならほぼゼロで飲める。
そんな風に「仕方なし」に珈琲の世界に入っていき、カフェ巡りが好きだったからお店の珈琲を飲むようになり、美味しい珈琲たちに出会い、「好き」に、そうして「大好き」になっていった。
「好き」という気持ちは「好き」から進化するものでなくたっていい。
コロンビアかブラジルかグアマテラかマンデリンかキリマンジャロか…
そういうことを拘れる程にはまだまだ詳しくない、勉強不足だけれど。
それでも、たとえ全然知識はなくたって、私は珈琲が好きだ。
ちょっと困ったことがある。
それはコーヒースタンドの存在だ。
カフェ巡りをしていると、人気のコーヒースタンドを通ることが多くある。
そこに”在る”とは知らなくたって、横からフワリと豆の芳ばしい空気が鼻をくすぐり、気が付く。
うわー、うわー、めっちゃ飲みたい!!!
前に椅子を用意してくれているお店もあるものの、基本はテイクアウト。......どこで飲めば良いのだろう。
自分がそれを飲むシーンを想像して、無理だなと判断して諦めることも多いのだけれど。先日、蔵前で様々なカフェに...入ろうとして行列に断念して溜息をついていた折、コーヒースタンドが私の心を惹きとめた。
横の通りを見ると、チョコレートの有名なお店、ダンデライオンチョコレートへの行列が見える。いや、近づいてないから本当にそうだったのかは分からないけれど、絶対そう!!
素敵なお店だものな~~。
ちなみにその前に行列すぎて断念してきたのは、例えば半月とか。
あといくつか、行った事の無い人気店を「無理だな~」と通り過ぎ、これから蕪木というチョコレートの美味し過ぎるお店に向かう途中だった。
でもそこも無理なのでは...もう、いいかげん美味しいコーヒーを飲みたいよ!!!
か、買っちゃった。
Coffee Wrights
うおおぅ!!なんか、なんかお洒落!!
シンプルだけれど、スタイリッシュというか…映えそう!!
映えてる!?!?
ハンドドリップでグアマテラを。
説明文の中に「ビターチョコレート」というフレーズを使うの、ズルい!!
いいぞいいぞ。
さて。職場や家が近いのなら、持って行ってそちらでゆっくりと飲むからいい。でもカフェ巡りでよく知らない地を歩いているだけだ。
しかもこのご時世。
その辺の道端でマスク外して飲んでいたら怒られない???
色々な不安を抱きながら、とりあえず斜め向かいの公園に。
公園の中は子どもたちが元気に大きな声ではしゃいでいて、その声は「元気だな~」という感じで楽しくもあるのだけれど。でもなあ、感染リスクとか考えると怖いしな~。と、公園には入らずその端っこで飲むことにした。
あまりずっとマスクを外してゆっくりしているのも良くなさそうなので、一口をわりとゴクゴクと沢山飲む。
それができることに、驚いた。
スッキリとしていて、スゥっと入ってくるのだ。
喉越しが良いというのか、キリッとしているというのか。
大好きな珈琲の良い香りの潤いが全身に染み渡る。
あぁ、ウマ。
全然違う。
美味しい。
ううん。
飲み終わったカップの捨てる場所にも困るし。
コーヒーをガブガブ飲むわけだから、まあその後のカフェ巡りでもトイレが近くなって、そういうこともやっぱり困るのだけれど。
例え困ってもいいから飲みたい、という罪深い魅力がある。
……美味しい。
一緒に購入したスイーツは、家でゆっくり。
あんまり可愛らしくて、つい買っちゃった。
抹茶とチョコレートのマーブルケーキ
いやいやいや、これは可愛すぎるでしょう!!
マーブルって、可愛い。
チョコが、なんか目立つ!可愛い!!好き!!!
マーブルの魅力は、その見た目の可愛さだけではない。
「お、ココはこの味わいが強いぞ」とか、一口ごとにその味わいが変わるのだ。それが面白い。
フンワリ柔らかくもギュギュっとみっちり詰まった感じで。小ぶりサイズながらも、しっかり食べ応えがある。
そして流石、珈琲の美味しさを一層引き立てるような美味しさだ。
コーヒースタンドは近年、凄く増えている、はずだ。
いや、本当に増えているかは知らないけれど、それ専用の雑誌が出たり、メディアにもよく取り上げられるし、多分注目度は高まっている。
だから、そういうお店を楽しむ人は、家が近くない人にだって沢山いるはず。
困ってしまうのは、私がまだまだその世界に、その楽しみ方に不慣れなだけだ。
お店の中で過ごすカフェ巡りにだって、案外どういう風にしたらいいのか困ることがあったりする。同じじゃないか。
そこに美味しい珈琲があるんだもの。
もっと積極的に楽しんでみてもいいのかもしれない。
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