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予定外のハッピー。ちょこっと早い、クリスマス〜喫茶パステト〜

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こんな…こんなはずでは無かったのだ、決して。

都内のカフェに興味があって時々検索している人なら、1ヶ月くらい前に「喫茶パステト」という新オープンのお店情報を目にしたことがあるかもしれない。

新宿の巨大3D猫は多くの人の注目を集めたが、その地下1階という立地、それに有名な「猿田彦珈琲」プロデュースということで、なかなか大きく取り上げられたと思う。

いかにも映える感じのパフェもまた、インパクトが強く興味を惹いた。


ずっと行きたくて。
でも皆行きたいと思うじゃんかこんなん…絶対激混みじゃん......と勝手な妄想を繰り広げてなかなか行けないでいた。

予定を決めていなかった午後からの半休。
もしかするともしかしてチャンスかもしれない。
そして実際…入れた~~~!!!
席数あまり多くなかったのに、タイミングの神よありがとう。

さてネットで何度も見かけたピンクのパフェと黄色のパフェ、どちらにしよう。

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ふむ...あれ?
メニューがもうひとつ……

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ガタッ!!!!
なにこれナンダコレ、クリスマスツリーじゃん最高じゃん、こんなん誰だってコレを選ぶよ!!!
と心の中でテンションハイMAXに叫んでみたけれど両隣の席の人どちらも違うものを注文していたので、まあ人によるらしい。

抹茶とマロン、ベリーのクリスマスパフェ

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あぁ...あああ...木のボード、お洒落でとても良いのだけど、クリームとか落として汚さないか滅茶苦茶キンチョーする。
口を付けたスプーンとか置いたら駄目な気がして、机に置いてあった無料で使える紙ナプキンを間に敷いてみたりして。

さて。
……何から食べたらいいんだ。
左側の別添えのセットはどのタイミングでどう食べたらいいんだ。

店員さんがアドバイスしてくれた。
「下のベリーソースはかなり酸味が強いので、上から順に食べるというよりは、掘り起こしながら混ぜて食べた方が良いですよ!」
そっかそっか、親切~。

で。左のどうするの???

と…とりあえずパフェを、食べていくか。
混ぜろと言っても、まず最初はクリームだろう。

最もクリスマスツリーらしさ満点の緑は抹茶クリーム。
凄く柔らかな甘みと仄かな苦味がフワリと漂い、滑らかにミルキーにまろやかに、溶け広がる。そのフワフワとした味わいにベリーたちがパッと華やぎ、印象がキュッと引き締まる。

ベリーのアイスはミルク感溢れる愛され系の柔らかな甘さ。
パステルカラー同士、この抹茶クリームとの相性が凄く自然だ。

そして、ピンク色のアイスの背後には深い緑の抹茶アイスが静かに強く佇む。
こちらは上のクリームに比べて、濃っっっい。苦みも含めて、とても濃い。
抹茶専門店で食べるアイスみたいだ。

猿田彦珈琲は、ティキタカというアイスのお店も展開している。

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純粋に味がハチャメチャ最高で私も時々活用しているお店。
そのアイスを使っているというのだから、美味しいことは必然だ。

そうそう、これがいくつものブランドを展開するメリットのひとつだよね。違うお店だから…なんて言わず、良いものはどんどん使っていこう。

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ふんわり甘くて重たすぎないたっぷりのホイップクリームは単体で食べるのではなく、アイスと、栗と、そして下層のベリーソースとないまぜにしながら食べ進める。

確かに甘酸っぱい。
けれどそれは、それぞれの美味しい甘さと合わさる事で素敵な調和を生み出す。美味しさが膨らむ。
加えて食感の絡みも想像以上に凄まじいものがある。
ホクっとした栗、カリっとしたナッツとキュッとムニッと潰れるベリーにサクサクのフレーク。それにアイスのヒンヤリやフワリとしたクリーム、とろりサラリと流れ込むソース。口の中がもう、もう忙しい。
それら全てを、大きく膨らむ調和した甘さが包み込んで。

ん~~~、これを幸せと呼ばずして、何が幸せか。
最っ高!!!

そして。
おおぉ、本来であればそこでお終い。余韻を味わうところだ。
しかしなんと、追いパフェができる。
左側に別添えの抹茶クリーム、栗とクルミ、ベリーソース。これらはアイスとホイップクリーム以外ほぼ全てのパフェパーツである。

それを再びグラスの中に入れることで、パフェの再現ができる。あの混ぜ合わせた美味しさの掛け算を、再び体験できる。

あえて控え目に言おう。
最高だ。


セットのコーヒーは全部で4種。
なんと、おかわり自由で飲み比べができる。

とはいえさ...なんだかおかわりって言うの恥ずかしくない?

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一杯が、少ない!!!
流石にこの量で単品+800円は高いと誰だって分かる。
だからこそ、おかわりが言いやすく、他のお客さんが頼んでいるから一層頼みやすい雰囲気だ。

このおかわりサービスは単に「その方がお客さんの満足度があがるじゃん?」というレベルのものではない。だって猿田彦珈琲だもの。しっかりばっちり、美味しい珈琲にこだわって提供されているのが分かる。ちゃんと素人にも豆の味がしっかり出ているって理解できる。
飲み比べによって、珈琲の深いファンを増やして、ゆくゆくは猿田彦珈琲のコーヒーも買ってもらおうぜ。という作戦だ、きっと。
好き。
大丈夫、まんまとその作戦に引っかかってやろうじゃないか。
好きは、もっと好きになって、帰りに猿田彦珈琲に寄った。


このクリスマスメニューにするつもりは無かった。
だって、こんなウルトラ、想像もしませんて。
完全に予定外。
素晴らしき、予定外。

ダンガンロンパでだって言ってたじゃないか。
予定調和なんてつまらない。
予測できないことが起こるからこそ、最高にハッピーなのだ。

とはいえ定番も気になる。
ピンクのパフェも、黄色のパフェも食べたいし、別のお客さんの注文したものをチラ見すると、トーストも超美味しそうだ。

是が非でもきっと絶対、再び行かなくては。
それは計画通りか、はたまた予定外か。

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