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「何も出来なかった」の蓋を、開く

新年あけましておめでとう、から
気が付けば意外と日が経っていた。

時間があれば何でも出来る、なんて嘘だ。
普段、「何も出来なかった」と嘆く休日の1日がいくら積み重なったって、何も出来なかったことへの後悔が増すだけだ。

年末にも似たようなことを書いたけれど、
出来なかったことを数えるのではなく、出来たことを数えてみよう。


美味しいお店にはやっぱり毎日行った。
「もっと」を考えると、朝早くから動けていたらもっと沢山行けたかもしれないけどさ。それでも動いたんだ、最高に偉い。

珈琲貴族

ATELIER de GODIVA

鶴屋吉信

メズム東京

デリーモ

とらや

ザ マンダリン オリエンタル

LE CHOCOLAT DE H
バレンタイン新作発表会

ブノワ・ニアン

The Okura Tokyo
オーキッド

ジャン=ポール・エヴァン

ANAインターコンチネンタルホテル東京
ブリュワーズ コーヒー&バー

ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ
モンブランタルト

その他、お酒のテイスティングとか、いつものカフェチェーンとか、諸々…。


スイーツばかりを撮っていたカメラ。
最近、もう少し残しておきたいと思う幅が広がってきた。

専門的な知識も技術も何もないけれど、
少しずつ、少しずつ、これから。


ずっと「時間が無いから」って言い訳して諦めていた読書。
「読めない」のじゃなくて、「読まない」だけだったんだね。
嫌なことに悶々と悩んで泣いている時間に本を開いたら、案外読める。
年末くらいから、もう10冊以上読んだ。


2023年。慢性的な疲労と、糖質過多の日も影響しての、自分の外見に対する嫌悪から逃げるように、色々なエステの体験をした。
そうしてようやく最高に素敵だなと思えるお店に出会えて、10回くらいのコースを契約した。

SNSで流行っているみたいなバリバリのストレッチや運動はちゃんとできていないけれど、それでも出来る範囲で…

入浴剤を使って湯舟にちゃんとつかったりとか。
リンパのもみほぐしとか。
本当にささいなことだけど、「何もしていない」ではない。


美術館は久しぶり。
招待券をいただいていたので、ゴッホ展を見に行った。

そうだった、思い出した。
こういうの本当に好きで、大好きで、大学生の頃は色々な美術展に足を運んでいたじゃないか。
どうして大人になると、好きだったはずのことをうっかり忘れてしまうんだろう。


まだ1桁の日数で、これだけのことをやったのだ。
「幸せそうな姿に腹がたちました」って理不尽に刺されても文句なんて言えないくらい幸せに生きている。

それでも。
やっぱり持っていないものに、過ごせなかった時間に、掴めなかった成果に、どうしようもない虚を感じて苦しくなる。


お金がある人は「お金があっても良いこと無いよ」と言う。
モテる人は「モテても良いこと無いよ」と言う。
頭が良い人は「頭が良くても良いこと無いよ」と言う。

そんな皮肉を、ネットの中でみかけた。
確かにさ、嫌味に聞こえるんだろうね。

分かる。
私だって自分が持っていないものに対しては、いや持っているものであったとしても、もっと持っている人に対しては、すごく思うもの。
は?持ってるお前に気持ちが分かるかよ、って。

一方で、持ってる側の気持ちももよく分かるんだ。
もちろん中には本気で自慢で言っている人もいるのだろうけれど、それだけじゃない。本当の本気で、自分の有する価値はさておいて、手に入らないものばかりがひどく崇高なものに思えて仕方がない。

例えばお正月に高級なホテルで食事をしなくたって、家族と他愛のない会話をグダグダと繰り返して過ごす寝正月が羨ましくて仕方がなかったりするんだよ。

そんなことを言いながら、ちゃんと何かはしているのに、何もしなかった、出来なかったと泣いて生きてきた。


年が変わったからったからって、突然なんでも頑張れるスーパーマンになれるわけではない。とはいえ気持ちひとつ、という部分も確かにあって、だから、何かひとつ。もう一歩。
自分の力で頑張ったのだと胸を張って言えますように。

まずは、コタツから出ることだなあ。

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