カフェ巡りという挑戦〜Paul Bassett〜
最近カフェ開拓してないなあ。
それは、カフェ巡りつよつよ勢からこそ、意外にも多く聞く。
そもそも「カフェ開拓」ってなんだよ…。
ある程度好きな店ができると、さてカフェに行こうという時に「好きなカフェリストABC」から選ぶことが多くなる。
安心だからだ。
あるいは好きなお店の逃がしたくない期間限定を追うだけで精一杯。
自分にとって未知のカフェDには、行かなくなってしまう。
まだ行ったことのないカフェに行くこと。
それを「カフェ開拓」と言う。
"開拓"
そう、まだ見ぬカフェに足を運ぶことは、いわば一大プロジェクト。新たなる世界への挑戦だ。
とても、エネルギーの要ることなのである。
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渋谷ヒカリエ。
そこは少し変わったお店の期間限定なんかもあって、スイーツ好きとして見逃せない施設。
渋谷に行った際には必ず足を運ぶ。
渋谷ヒカリエのカフェといえば、「ハーブス」か「茶庭 然花抄院」か、あるいは「Paul Bassett」か…。
持ち帰りのスイーツも多いし、レストランも多いのだけれど、軽く立ち寄るカフェが意外と少ない。
しかも並んでいることが多いのでやや難易度高めだ。
最近は、ヒカリエでスイーツを買って、向かいのスクランブルスクエアでイートインを楽しむ。というパターンが多い。
「LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE」
「Trueberry」
「ocha room ashita ITOEN」
「Café Cova Milano」
「なんとかプレッソ2」etc.....
英語の多さ凄いな…
チョコがヤバい店とか
美女になれそうなお店とか
お茶お茶したお店とか
ミラノにワープできるお店とか
パンツを食べられるお店とか…
だから、なんとなく。
訪れる頻度に対してヒカリエの好きなカフェが増えなかった。
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が、時々ふとしたタイミングで、「行きたい」と「行ける」が重なることがある。
欲望と実現性が交わる時に生まれるエネルギーは、ちょっと凄い。
一大プロジェクト、"開拓"を実行できるほど…。
さて、そうして訪れた、素敵なカフェの話をしよう。
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Paul Bassett
バリスタ世界チャンピオンのポール・バセットよるエスプレッソカフェ Paul Bassett。 「豆」「焙煎」「バリスタ」に徹底的にこだわり、世界中から厳選されたコーヒー豆を店内に設置された焙煎機で自家ロースト。 新鮮な豆だけを使用した世界レベルのエスプレッソコーヒーとスイーツという組み合わせは、ここPaul Bassettでしか味わえないおいしさの体験となるでしょう。 最高のエスプレッソとスイーツの提供、そして最高のサービスの提供とともに、日本にこれまでにない新しいカフェ文化を創造していきます。
ヤバい美味しいエスプレッソコーヒーが楽しめるよ、というお店だ。
なんて言うと、格式高い緊張感あるお店な気がするが、実は案外カジュアル。
どこか家庭的な温かみすらあって、結構居心地が良い。
「チョコバナナチーズケーキ」
チョコ!
バナナ!!
チーズ!!!
パワーワード多い。
ここまで自己アピールされたら、注文するしかないね!
ポムっと乗ったチョコのクリームが可愛すぎる!!
チョコバナナケーキ。
イメージするのは、安心の甘さ。
!?
酸味が強い!!!
チーズケーキとしての性格が軸になっていて、ゆるりとチョコバナナの衣をまとっているよう。
知っている安心の美味しさと、未知の美味しさの共存に、なんだかドキドキする。
爽やかで軽い。フォークが止まらなくて、困ってしまう。
落ち着くためにカフェラテを飲みながら、思う。
あぁ、今までこのお店に来なかったのが、勿体無いな、と。
悔しい。
きっと今までも、素敵な季節限定ケーキが出ていたのだろう。
私が知らないうちに。
あー悔しい!
この悔しさを感じたら、開拓は大成功と言えよう。
素敵なお店を、発見できた。
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何度でも行きたい、大好きなお店を持つことは、とても素敵な事だ。
でもさ、時々は知らないカフェにも目を向けよう。
勇気をもって入ってみよう。
なんとなく合わないな、というお店だって当然ある。ガッカリすることもあるだろう。
挑戦なんだから、仕方がない。
それでも。
「あ、このお店、好き!」
そう思える素敵なお店に出会える感動が、好きなんだ。
だから、私はカフェを開拓し続ける。
その扉を開ける。
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