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晩御飯が決まらない〜さんるーむ〜

晩御飯が決まらない。
例えば家族がいるなら、誰かの為にご飯を用意したり誰かが用意していたり。そうとなれば、決まらなくても早々に結論をつかみ取らなければならない。
しかし一人なら…悩みは永遠、無限回廊なのだ。

デパ地下をグルグル、コンビニやスーパーをウロウロ。どれも「いいな」とは思うけど、食べた時のことを考えると何とも言えぬ罪悪感が想像の先頭に来たりして、どうにも「買いたい」に繋がらない。

外食がいいかな。
あそこは?そこは?
う〜ん、なんか違うぞ。でもなあ、ええと、やっぱりい買って帰ろうかな、家に飲み頃のワインあるし、そろそろ飲んじゃわないとヤバいかな。

でも外食も捨てがたし。
いやいや、ああいや、でもでも、だってさあ…でもね、いやしかし……そんな風に悩んでいる間に、飲食店はどんどん閉店の時間になるし、買って家で食べると遅くてなんだかなあな状態。

あぁもう!!決まらんとですよ!!!
結論、新宿のオスロコーヒーがいいかな、と思った。
遅くまで開いてるし、美味しいし。
目の前に来て…でもなあ…。

決まらない時って、本当にこうなのだ。
めんどくせー女!!!

本当の結論。
野菜いっぱい食べて健康になろうと思って「さんるーむ」というお店に。学生の頃、こんな野菜に溢れたお店があるのか東京すげえって感動したなあ。

ほらほらぁ、理想的なたっぷり野菜♪
6月は健康診断もあることだしね。これでいっちょ健康に…痩せ…おやっ…

なんだよもぅ…この店もスイーツあるのかよ…お、美味しそうじゃん。

苺と抹茶のダックワーズ
苺のソルベ添え

おい。

…だって可愛いんだもの。

苺のソルベは…えっ、フワッとしてシュンと消えて。
ホワッと苺の香りの土台を作ってフレッシュ苺にあとは任せたというようにスキップしながらいなくなっちゃった!それは桜の木の下で香る桜の香りと実際に目に見える花びらの関係みたい。ソルベの苺が淡い苺色な香りを舞い散らして、その分輪郭のキッとクッキリ滲むフレッシュ苺のフレッシュ感が際立つ。

フワフワもふもふ、抹茶の柔らかな苦味。
シュワッと消える苺のムース。ムースというか、ババロアとかに近いかも。あるいはフロマージュとか。どことなく、チーズっぽい酸味があるような。

苦味と酸味と、それを丸ごと飲み込む甘さ。
ああいや、でも全然甘過ぎない。
軽やか、シュワフワ。
なにやら面白い。
いつもとちょっとだけ違う景色を見た春のドキドキみたいな感じ。


最近はもっぱらグラスワインがあるとそれを合わせてみる。合うのかなあ…合った。
苺系のスイーツだからね。
果実味豊かな赤ワインと合うのよ。

でもキンキンに冷やしちゃうのは勿体ないなあという感じがする。せっかくこんなに分かりやすく果実味がたっぷりなのに。ただ、飲み頃の温度に近くなってくると、やっぱり葡萄の単調さは目立つし同時にタンニンも際立ってくるから、冷やして勢いのある果実感を楽しめる方が案外万人向けなのかもしれない。

お店って難しい。


決まらない、決まらない。
でも決めちゃうと、結局結構満足するのだし。
ズバッと決めちゃえばいいのよ、って言っても決まらないものなのよ。だから、決まるまで悩んでいいと思う。悩んだ末に行き着く結論。それが良き思い出になりますよう。

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