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かき氷戦線に臨むのを諦めた私には、それでも食べたいかき氷がある~ママノチョコレート~

ついこの前まで「毎日雨だね~」なんて話していたのに、いつの間にか「暑いね~」に変わった。聞き飽きたし言い飽きたこの言葉も、誰かに会うとつい「おはよう」の如く口をついてしまう。この、時の巡る早さを考えれば明日にはもう「寒いね~」なんて言っていそうだけれど、我々はどうやらもう少しだけ、この暑さとお付き合いしていかなければならないらしい。

ともあれ、このクルクル移り変わるウンザリするような気候を楽しめるのは日本であればこその魅力でもある。

そして「じめじめする」「寒い」「暑い」なんて文句を言いつつ、そういうことの中に楽しみを見出していくことにかけて人間の想像力は計り知れない。

冬には冬の、夏には夏の楽しみ方がある。
長いような短いような歴史の中で、面白おかしく快楽を求めてきた人たちが積み重ねてきた楽しいの知恵を、私たちは有している。

例えば、かき氷、とか。

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なんて前振りをして、かき氷論を語れたらかっこいいのだけれど。
実は私はかき氷をあまり食べない。

好きか嫌いかで言ったら、凄く好きだ。
昔は、家でガガガガとお気に入りのペンギン製氷機で氷を削り、スーパーで買ったシロップと練乳とで好みの調合を楽しんだ。

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東京に来て、有名な人気かき氷店をそれなりに巡った時代もあった。

けれど、早朝の整理券争奪戦だったり、日に3つくらい平気で食べて「800個達成!」みたいな強者達の圧、種類の多さ、サッと食べてチャッと店を出ないといけない感じ...

そういうものが、少し合わなかった。
物産展のソフトクリームを食べ巡っていた時期に一番太ったことや、極度の冷え性であることも要因として挙げられる。
「冷たい」ものがあまり合わないのだ。
好きだ。
でも、私には合わなかった。

種類の多さで言えばケーキや他のスイーツたちにも言える事なのだけれど、「同じような形で、味のラインナップが豊富」と「形も味も全く異なる、違う種類のスイーツたくさん」というのでは、結構違うと思う。
どちらも悩むことには変わりないけれど、私はなんとなく、後者の悩み方に心を砕きたい。

そうして温かい飲み物と一緒に、選び抜いたスイーツをじっくりゆったりと読書でもしながら楽しむ。
そんなカフェ巡りが、好きなのだ。


とはいえ今でも、ひと夏に5個くらいはかき氷も楽しんでいる。
今年も既に2つ食べた。
積極的なかき氷巡りに背を向けた私だけれど、それでも心にグサグサ刺さるかき氷はあるものだ。

チョコレート特化型なんて、その最たるもの。
楽しみにしていたかき氷があった。

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SONOKO CAFE×ママノチョコレート
スノーマウンテン

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めっちゃ映える!!!

「映え」の為にスイーツを愛好しているわけでは無いけれど、でも見た目はやっぱり大事だ。
対面した時のテンションの上りが違う。

「SONOKO CAFE」は、銀座シックスの裏側?の通り道、大通りに面した良い立地にあるカフェ。
この通りのカフェレベルが中々に高くて。

向かいには「NOA CAFE」。

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モーニングから美味しいワッフルをいただけちゃう。

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それにトリコロールや

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神乃珈琲や...

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誘惑が、多い!!!

でもその日は、ママノのかき氷を食べに来たのだ。

SONOKO CAFEでも…

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えぇ…ッ!
クレメダンジュ食べられるの!?
ガトーショコラも好きそうなやつ~。

誘惑が多い...っ!

でも、まずはママノの...

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「キウイオレンジ」「ベリーベリー」
最後の選択。
悩ましい。

個人的には、アリバカカオにはベリー系の方がしっくりとした相性な気がする。いや、でもキウイやオレンジの酸味とも不思議な風味を生み出しそうだ。

そんな葛藤の末に、ベリーを選んだ。

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ママノチョコレートの話は何度かnoteでも書いてるけれど、大事なので一応注釈をつけておこう。

アリバカカオ
アリバカカオは1年間に世界で栽培されるカカオ豆のうち2%ほどしか収穫できないエクアドル産の希少な品種のカカオ豆。
華やかな香りが最大の特徴です。

そんな超貴重で美味しいカカオを使ったチョコレートの専門店がママノチョコレート。
ウイスキーを使ったチョコレートやらチョコレートの詰まった柿やら、最近また色々と楽しませていただいたので。
それはまた日を改めて書こうと思う。

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で。そんなアリバカカオをたっぷりと使ったチョコ好き歓喜の贅沢なかき氷がスノーマウンテン。

雪山。
確かに、かき氷って「スノーマウンテン」な外見をしているものが基本だけれど...これは、チョコを使ってもろに茶色だ。
見た目からはそれほど「雪」を感じさせない…?

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食べれば、分かる。

シャリシャリがりがり、頭キーンなかき氷とはまるで異なる。
その食感は、くちどけは、雪だった。

スプーンですくった瞬間にアレアレ?と戸惑う程にあり得ないフンワリ感のチョコレート。口に含むと、ヒンヤリな冷気とフローラルで柔らかな香りの余韻を残して、そのままフワリと消えていく。

それは初めての、「体験」とも言える不思議な感覚だ。
いや、厳密には昨年も食べてるから初めてじゃないのだけれど。
多分これ、何度食べても驚ける。

そして凄いのが、いつまでもチョコが美味しい。
かき氷って、冷たさで味が段々分からなくなってきて幸福指数が最初の一口目から徐々に下がってしまうことが往々にしてある。
が、何度スプーンを運んでも、しっかりチョコが香るのだ。
凄い。

そうして容赦なく消えていくチョコレートは、次の段階に映る。
中に、さらにギュッと濃厚で滑らかなチョコレートのアイスが入っていた。
チョコに加えてのチョコ。
これは失敗すれば甘ったるく重たくなりそうな危険あるチョコの追撃なのだけれど、失敗しない。美味しい。

最後まで、軽やかに美味しい美味しいと楽しめる。

たっぷりなベリーは、やっぱりチョコレートとの相性も凄く良くて。
さらに驚いたのは、コーンフレーク。

そういえば、最近はなんだか、食感素材としてお洒落クランブルとかを使うお店が増えてきて、この懐かしき良き味を目にする機会がほとんど無くなった。

小石いっぱいの川辺を駆け巡るような、サクサクッと小気味よい音。
子供から大人にまで長年愛されてきた、粉雪が舞うような甘さ。

なんだ、やっぱりコーンフレークは優秀な素材じゃないか。

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雪が解けて花が顔を出した春の雪山にも見える。
うん、何度見ても可愛らしい。

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昨年の、黒い花のような器も可愛かった。
あれ?昨年の...というより、これ今年はTakeOut用の器になったのかな?

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イートインがグラスになったのは、エコかもしれないね。

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絶景!!!

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かき氷戦線から遠のいても、それでも食べたいかき氷がある。
特にチョコ系のかき氷は、楽しみにしているところだ。

3年連続でいただいているMinimalさん。

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nel craft chocolate tokyoのも凄い。

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代々木八幡に行くとついつい立ち寄っちゃうカカオストアでも、また注文しちゃうかも。

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雑誌とかで滅茶苦茶取り上げられる、ボンヌカフェのとか。

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続く猛暑。
今年はどんな、私の心に刺さるかき氷に出会えるのでしょう。
スタートはとても良好です。

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