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届け、この願い~フォション~

「FAUCHON(フォション)」ってパン屋さんがお洒落で美味しい。
好きで何度も買ううちに、家族からも自然とその名前が出るようになった。
「この前買った『フォウション』のパンね……」
あ…どうしよ、これ絶対読み方間違ってるやつだ……。
指摘すべきかスルーすべきか悩んで、一度そのタイミングを失ってしまったらもう一層言い辛くなった。

そんなフォションにカフェ店舗もあることを知ってはいた。
日本橋髙島屋に行くと見かける。
のだけど、あの辺に行く時って例えばジョエルロブションとか行った後で、ちょっとこのハシゴは罪深いだろうって躊躇いがあったりして、なんとなく行けないでいた。絶対行きたい系のお店だったのに。

だからかな。
どこに行くか全く決まっていない休日に、何も決めずに、でもなんとなく、そこに向かっていた。

無駄に分厚くて重い重厚感あるメニュー表、超カッコイイ~~~。
さて食事メニューも良いのだけど、ランチセットはサラリと流して…スイーツを、食べたい。

え、どうしよう。
種類が滅茶苦茶あり過ぎるわけではないけど、わりと全部良過ぎて悩む。
クレームブリュレとかさ「チョコレートの」って書いてあんぞ、待ってそんなの気になる食べたい。でももしかしてこのくらいのボリューム感なら今度2店目カフェとして入っても良いのでは。

最初はまず、一番ゴージャス感があって一番上に掲載されてるやつが良さげなのでは。

あ~~~ドリンクも悩む。
ワインが好きで、最近特にドハマりしかけている。
でも珈琲も紅茶も好きだし、ウィンナーコーヒーとかそういうアレンジドリンク系も好き。

セットになるのは、珈琲か紅茶。
せっかくセットがあるのに、わざわざドリンク別で頼む?それとも2杯目として?なんだかな~~~。
フォションって紅茶のイメージあるから決められたけど…ほんとこれ悩むのよ…。

パリ風ヌガーアイス ベリーソース

ベリーソースの海!!
こういうタイプのスイーツって絶対家庭で食べられないし、超上がるんだよな。だって、この一皿だけでひとつの世界みたいでさ。

凄く率直なそのままの感想なのだけど。
なんだこれ、めっさ美味しい。
純粋に何も口を挟む余地がない程美味しい。
複雑な味わいかと言えばそんな気もするけれど、でも日が経っても口の中に思い出せるような分かりやすさも持っている。

ミルキーシルキー、甘くて軽くて爽やかで甘くて。
中には見た目以上にドライフルーツとナッツが詰まっていて。

ソースだって重ったるさは無いけれど、このアイスよりはやっぱりズッシリ低音な感じがする。この絡み方がとんでもなくとんでもない。
最初から1つの、たとえばブラウニーとベリーソースの関係よりも、1つにも感じられるし。いやどうだろう、あくまでも別々だからこそのハーモニーな気もする。それは1つ1つでも魅力的だけど、2つが一緒であるが故の相乗的な魅力。結婚。
マリアージュなんてドリンクとフードのペアリングに使う表現なのかもしれないけど、私はこの関係にマリアージュ選手権優勝を託したい。

超・合う。

それにフレッシュの果実たちがデザートプレートとしての厚みを添えて。
キャラメリゼのチュイールは、芳ばしさのある甘さで、やっぱり味わいに奥行を加える。

めっちゃ良い。


また来なきゃ。
フォション、パンを好きだった時よりも一層好きだった。
だから伝えたい。
このお店の名前は「フォウション」じゃなくて「フォション」なんだよ。
届け、この気持ち。

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