見出し画像

息を吸ったり吐いたりすると比重が変わる!?(テキスト版)

皆さん、こんばんはこんにちは!ちょぼ先生です。

今日はちょっと意外な話、「息を吸ったり吐いたりすると比重が変わる」という話をしたいと思います。

1. 比重とは?

まず、比重とは何でしょうか?

比重とは、ある物質の密度と、基準となる物質の密度との比のことです。

基準となる密度は1気圧にある摂氏4度の水で、これは1立方センチメートルあたりほぼ1グラムで標準密度は1です。

わかりやすく例えると、

  • 水1リットルは1キログラムなので、水の比重は1.0です。

  • 鉄の比重は7.87なので、同じ体積の鉄は水の7.87倍重いことになります。

  • 木の比重は0.5~0.8程度なので、水に浮かぶことが多いです。

2. 息を吸ったり吐いたりすると比重が変わる

では、なぜ息を吸ったり吐いたりすると比重が変わるのでしょうか?

実は、人間は息を吸い込むと体が軽くなり、息を吐き出すと体が重くなります。

これは、息を吸い込むと肺に空気が入り、体の体積が大きくなるためです。

体積が大きくなると、同じ質量でも体積あたりの質量が小さくなり、比重が軽くなるのです。

逆に、息を吐き出すと肺から空気が出て、体の体積が小さくなります。

体積が小さくなると、同じ質量でも体積あたりの質量が大きくなり、比重が重くなるのです。

まとめると

息を吸い込むと体の比重は軽くなります(約0.93)。

息を吐き出すと体の比重は重くなります(約1.1)。

3. 息を吐きながら走ると100メートル走が速くなる

この比重の変化は、スポーツにも影響を与えます。

例えば、100メートル走では、より早く走ろうとするなら、息を吐きながら走ると良いと言われています。

これは、息を吐き出すと体が重くなり、風の抵抗が少なくて済むためです。

実際に、トップアスリートは息を吐きながら走るフォームを意識していると言われています。

4. 相撲取りは取り組み中はほとんど呼吸をしない

相撲取りも、取り組み中はほとんど呼吸をしないと言われています。

これは、息を吸い込むと体が軽くなり、押し出されてしまうためです。

取り組み後に息切れしているのは、取り組み中に呼吸していないためです。

5. 海生哺乳類は息を止めることに長けている

海生哺乳類は、人間よりもはるかに長い時間息を止めることができます。

例えば、ゾウアザラシは2時間ぐらい息を止めることができるのです。

これは、彼らの筋肉の細胞の中に酸素を貯蔵するタンパク質が豊富に含まれているためです。

6. ゾウアザラシの筋肉を人間に移植したらどうなる?

もし、ゾウアザラシの筋肉を人間に移植したらどうなるでしょうか?

SFのような話ですが、もし実現したら、人間はノーブレスで2時間活動できるようになる可能性があります。

これは、ゾウアザラシの筋肉が酸素を効率的に貯蔵できるためです。

2時間ノーブレスで活動できれば、スポーツのパフォーマンスは飛躍的に向上するでしょう。

ドーピング以上の力を発揮できるようになるかもしれません。
今後はドーピングよりも編集した筋肉を移植していないかどうかを検査するようになるかもしれないませんね(まぁそんな未来にはならないと思いますが)

7. 非常時に息を吐いてはいけない

海や川のレジャーで流された時や、溺れそうになった時は、

落ち着いて息を吸い込むことが大切です。

息を吐くと体が重くなり、沈んでしまうためです。

ノーブレスが一番良いのですが、難しい場合は息を吸い込んで体を浮かせるようにしましょう。

助けを求める時は、手を振ったり声をかけたりする

8. 息を吸ったり吐いたりすると比重が変わることを覚えておく

息を吸ったり吐いたりすると比重が変わることを覚えておくと、

非常時に役立つことがあります。

命を助けることもあるので、ぜひ覚えておきましょう。

それではまた。

この記事の元ネタの音声データ↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?