素敵な写真とセンチなポエム。現実の厳しさに疲れた心を癒やされたいあなたに贈る、こつこつと積み上げていく世界。
心のどこかがほんのりとあたたかくなれば幸いです。
がんばって、だいた…
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2020年12月の記事一覧
見たいものだけ見てた
ビルの谷間から光がこぼれていた。
ぼくらは思わず足をとめた。
きっと、そんなものは珍しくもないのだ。だけど、ぼくらはそういうものをスルーするようになってだいぶたつ。
見たいものしか見なくなっていたと、ぼくらは気づいて、お互いに苦笑いした。
たまにはファンタジーもいいものだ
デパートでみかけた不思議な雲はクリスマスのイルミネーションなんだろうけれど、ぼくらを魅了した。
「あの雲に乗ってみたい」
彼女が言った。
さすがにとめたけれど、彼女の気持ちはよくわかった。たまにはファンタジーに浸りたくなる時もある。
まんだらけだらけ
せっかくの休日だからまんだらけにいこう。
彼女と一緒に出かけたら、店はまだあいていなかった。
でも、建物の中にはまんだらけの空気が漂っていて、ぼくらはなんとなく満足した。埃っぽい熱気。ぼくらはまんだらけが大好きだ。
クリスマスのなやみ
クリスマスが近くなると、街がそわそわしてくる。ぼくもそれにつられてそわそわしてくる。
彼女へのプレゼントはどうしようか。懐具合も冬が訪れている。それでもふたりの関係は暖かくしたい。
そんなことばかり考えているから、街を歩いていてもクリスマスのものばかり目についてしまう。
悩んで迷ってさまよって。
なんだかんだいって、楽しくやってるじゃないか。