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生活は美しく、生活はつづく。

およそ2年間Twitterにて私の生活の写真を載せてきました。今日はその振り返りをします。好きな写真、写真にまつわるエピソードをまとめました。

カメラをプレゼントされたのでおやつを撮った。

イギリスに来て、カメラをプレゼントにいただきました。これまで撮ってきたiPhoneとは比較にならないくらい美しい画像にときめいた私はその日以来生活に注目して写真を撮るように。

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かつて100のショートケーキ

Kings Crossから徒歩30分、Angelの街にあるケーキ屋さん「かつて100」では日本のショートケーキ、ロールケーキ、大福などが揃ってます。ロックダウン中、テイクアウトで営業していたのでよく散歩がてらお菓子を買いに行きました。

ずっしりとしてて大きなショートケーキと紅茶を合わせていただくと多幸感溢れます。ロックダウン中は、実家住みで収入がありながら支出がほぼなかったので、おやつやケーキにお金をかけていました。制限はあったけど、在るものに目を向けて生活を楽しむことを学んだ日々でした。

長い冬の終わり、春の訪れ。

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春になるとスイセンのお花の束が£1でスーパーで買えます。花瓶にいけてしばらく日が経つと花が咲いてきて美しい。

イギリスの冬は長くて寒い。10月下旬になると夕方4時から5時の間に日が暮れ始め、それが4月くらいまで続きます。長くて寒い日が長い間続き、鬱々と曇りの日が続きます。やっときたと思った春は何度も冬に帰ります。

この写真を撮った日は、久しぶりに太陽が出て、お花が少しずつ咲き始めた日。まるで春の訪れを告げてるようでうっとりしました。

窓辺には群ようこさんの「こんな感じ」。3人の女性の生活の話。ゆっくり時間が流れほっこりします。この時期は大好きなエッセイを中心に人の生活に注目した作品をよく読んでいました。

窓辺と日差し。

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Kings Crossの家はとにかく、どこを切り取っても美しい。特に窓辺に日差しが差し込むと、窓辺に置いてあるアイテムがぐんと綺麗に見える。

さまざまな小物が生活感を出していますが、それすらも美しい。写真を撮るのにお気に入りの場所でした。

「何気ない生活が何だかんだ一番美しい」と思うようになると多少高くても良いものに囲まれて生活することに幸せを覚えます。実家はとても良いものが揃った環境だったなと思います。24歳、働き出してまだ数年とそこまでの大金が入ってくるわけではないのでついつい便利で大量生産された安価なものに気を取られがちでしたが、ロックダウンでだいぶ価値観が変わったように思えます。

良いものを長く、大切に使いたい。

イギリスの朝ごはん。

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これはロックダウンが明けて、彼と付き合い出してからの写真。

毎日こんな朝ごはんを食べられたわけではなかったけど、一緒にゆっくり朝を過ごせる日は朝ごはんをしっかり食べてから1日を始めます。それまで朝ごはんを食べる余裕がなかった私でしたが、ロックダウン中、毎日きっちり食べてリモートで仕事をする日々を過ごしてから朝ごはんを食べる習慣が付きました。

BGMはCage The ElephantのCigarette Daydreamsです。音楽に詳しい彼がいつもラジオのように選曲をしてくれます。気に入らなければ「別の曲、もっとこんなの」とリクエストをすると、また別の曲を流してくれる。私の音楽の幅は彼によって大分広がった気がします。

狭いキッチンだったけど幸が多かった。

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いろいろごちゃっとしてるこの写真、実はとても気に入ってます。クロワッサンにチーズとルッコラを挟む一歩手前の写真で、実はすごく狭いキッチンに家族3人カメラの外に集まっています。

母は邪魔する私と父に「もう〜、あっちに行ってて!」と呆れた声をあげますが、私はカメラを向けたまま動かず、父はちょっかいを入れます。

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全体的にボケてしまったけど、キッチンに幸が集まった気がしてとても好きな写真です。

生活の中にある美しさを見つける。

振り返ってみても、撮ってきた写真はかなりお気に入りです。元々静物画が好きな私なので、圧倒的に人物が少ないですね。

何気ない生活の中に美しさはやどり、何気ない生活を大切にしながら生活は続いていくことを忘れずに次なる地での生活を送れればいいなと思ってます。


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