ことほぎの装いで見送りたくて
「おお、いいね」
珍しく素直にほめてくれたから、
「この着物で、卒業式に行くね」というと
「ええっ!
着物で!?
そんな人、いないよ」
「いやいや、いるから」
「え~~~?」
という息子との会話が1週間前にあり。
その2か月くらい前から、一生懸命着付けの練習をしていたのに。
「いや~、着物はないでしょ」はないでしょ。
普段着はいいけれど、正式な場での着物はもう、ずいぶん着ていなくて。
先生に習いながら、「きちっと、きちっと」とつぶやきながら。
(いかにいつもいい加減に着ているかが、自分でもわかりました💦)
当日は早朝に、まず髪をアップ。
それから朝ごはんを作って。
送り出してから、着付け。
着物の先生が、素敵なパールの帯どめを貸してくださって。
ひとつお借りしたものが入ると、なんだかうれしく、頼もしい。
早緑の絹の三部紐の、帯締めで。
このお着物で卒業式に列席しました。
もちろん、ほかにも何人も着物の方がいらっしゃいました。
うれしく、うっとり拝見しながら。
桜色に吉祥文様の着物。
きちんとしたものは、これ以外は黒しかなくて。
ちょっと、若い、感じですけど💦
市松文様のつづれの帯。
着物を着ることで、私自身の気持ちが引き締まりました。
背筋を伸ばして、寿ぐ気持ちで。
おめでとうと、ありがとう。
肩を抱いてくれた写真です。
着物をまとうことで、記念の日がより特別になりました。
もっとささっと、さりげなく。
着たいけれど。
このたびは、送る喜びを装いで表現できて、
花をまとったような気持ちで
見送ることができました。
でもまだまだなので、参考にはなさらないでくださいね。
※見出しの着物は、東京国立博物館の「紅綸子地桐樹鳳凰模様の小袖」です。
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