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1歳の子にも「ママが遅くなる」と伝えたら、わかってくれた

1歳から「今日は遅くなるよ」と言い聞かせていた。
何も答えなかったけど、ちゃんとわかっていた。

17年前(息子・スポッ太は現在、高2)、当時としては1歳4か月までと長めの育児休暇をとった。それでも、復帰時はドキドキの冷や冷や。
毎日が綱渡りだった。

保育園の終了時に間に合うように、いつも走って帰った。階段も、道も、電車のなかでも改札口に近いところへと、いつも急いでいた。それでもいつもお迎えは最後のほうだった。

その遅いお迎えにも、間に合わない日がある。月に何日か、仕事で深夜になる日があったのだ。
スポッ太は母親っ子で、いないと泣き止まなくて大変だ。


どうなるんだろう?
どうしよう?
どうしようもないのかな?

友人は長い外出の時、「トイレ行くね」とか、「ちょっとお買い物。すぐ戻るよ」とごまかして出かけていたそうだ。そこの子はそれでも平気だったみたいだけど、私はごまかすのはやめようと思った。遅くなることはこれから毎月ずっとある。毎回ごまかすのは無理があるから。

私はどこかで「子どもは言葉を話せなくてもわかっているわよ」と聞いた。そうかもしれない、と思っていた。

「遅くなる」といい聞かせた

そこで、1歳4か月のスポッ太に「今日、お母さんは遅くなるよ。でも必ず帰るからね。朝にはいるよ」と言い聞かせた。
ふわんと私を見る。反応はない。
そんなことを何度か繰り返した。
夫は「ふうん、そんなことをするんだ。わからないのに」と思っていたという。

あるとき、久しぶりに女友達と集まることになった。
ウキウキして、言い聞かせるのを忘れた。

深夜に帰った翌朝、「そういえば昨日、言い聞かせるのを忘れた」といったら夫が、
「どうりで! 昨日は泣きやななくて大変だったんだよ~」という。
私もびっくり。ちゃんとわかっていたんだ

それ以来、遅くなる日は「言い聞かせておいて」と夫からも頼まれるようになった。

スポッ太の反応が変わっていく

少しして、スポッ太は「お母さん、遅くなるよ」というと、私を見上げてうなずくようになった。

もう少しすると、「いや」というようになった

また少したつと「早く帰ってきて」というようになった

そして、4つか5つくらいになった時かなあ、「お仕事、がんばってね」というようになった。

もちろん、そのあとも「いやだ」ということも、「寝る前に帰ってきて~」ということもあったけれど、そのたびに大きくなっているな、と実感できた。

「遅くなるよ」といい聞かせた日に、思いのほか早く帰れたことがあった。すると「おかあさんだ、おかあさんだ、おかあさんだ!」と飛び跳ねて喜んでくれた。そのときはお風呂上がりだったから、はだかんぼでぴょんぴょこはねた。

うれしかったなあ。ギュッ!

思いっきりギュッギュッ!!!


いつの間にか、いい聞かせることもなくなった。いうけれど、報告のようになった。
返事は「わかった」。


出張から帰っても「おかえり」というだけで、テレビから目を離さない(涙)。

飲み会も行けるし、出張も旅行も行けるけど(今は一時的に行けないけどね)、寂しいな。でもこれが成長。

ということで、1歳児でも「遅くなるよ」はいう言葉とメッセージはちゃんとわかってくれたので、よかったらお試しください。




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