お茶との出会い
そもそもお茶のお稽古、ワタシが一体どうして始めたのか?
花嫁修行? いえいえ、中学生で始めたのですから、花嫁修行なんぞ頭にあるはずもなく。
もともと祖母がお茶をやっていたので、祖父母の家に行くとたまにはお抹茶が出てきたりもして、その時にお茶の話を聞いたりはしていました。
そして、たまに家族で行く和食のお店で食事の最後に出されるお抹茶。
ある時、家族だけなんだからお茶は好きなように飲んでいいよと言われたけれど、どうやら手順があるらしい。それなら一度聞いてみたい、と好奇心にかられた小学生のワタシは祖母に尋ねました。
『どうやって飲むものなの?』
『こうしてからこうやって飲むの……』
『ふんふん、こんな感じ?』
『そうそう、そんな感じ』
でもやっぱりぎこちないし、おばあちゃんのとは違う。それになんだかちょっと緊張して飲んだ気がしない。
紅茶なら大丈夫なのに……なんで?
おばあちゃんはみんなと喋りながらなんてことなさそうなのに……。
そんなことが頭をよぎったのが小学生の時でした。とはいえ小学生ですから、自分がその時に感じたこともそのうち忘れてしまいました。
その後、祖父母の家でたまにお抹茶が出てくることはありましたが、なんとなく飲み方だけ聞いたし、一応それはやってみるか、という程度で、数年が過ぎました。
中学でのクラブ活動にそれほど熱中できなかったワタシは祖父母のところに遊びに行くのが楽しみという日々。
『お茶をやったら、もうちょっとできたらおばあちゃんの言うことがわかるようになるかも。それにコーヒーでも紅茶でもお抹茶でもなんでも同じようにリラックスできた方がなんかかっこいいし、楽しそうな気がする……』そう思ったワタシはお茶のお稽古に行きたいと言い出したのです。
つまり、キーワードは「おばあちゃん」「かっこいい」「楽しそう」。
これがお茶との出会いでした。
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☆見出しの写真は、みんなのフォトギャラリーからお借りしました。takerumax_photoさん、ありがとうございます!
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