[アニメ感想] PSYCHO-PASS サイコパス:世界は誰が動かしているのか…ということ
『PSYCHO-PASS サイコパス』の舞台は西暦2112年の日本。人間の心理や行動から、犯罪係数を数値化して表すことのできる「シビュラシステム」の導入により、住民は完全なる監視社会の中で暮していた。
人々のストレスとなるようなものは極力排除され、エリアストレスの上昇が検知されるとすぐさま公安局が駆けつけ問題を解決する。
そんな中で犯罪係数が規定値を超えたものは、「シビュラシステム」によって時に排除される。
公安局の監視官や執行官と呼ばれる人たちは、「ドミネーター」という「シビュラシステム」と直結した特殊拳銃の私用を許可され、システムの判断に従い、標的を拘束または排除する。
この物語は、常守 朱という厚生省公安局刑事課一係に配属された新任監視官(物語の開始時では)が基本的には主人公であるであるが、全体的には、この異常なまでの監視社会における偶像劇となっている。
常守 朱は、一見、少年のようにも見える、これと言って吐出した特徴もないような普通で素朴な女の子なのだが、実はめちゃ優秀で、「シビュラシステム」からは、どんな職業でも適任と判断されるほどのエリートだったりする。
そんな何にでもなれるような彼女が、特にきついとされる監視官の仕事を選んだのには、彼女の根底にある異常さ…異常な世界でも正常でいられる異常さ…を物語っているように思う。
この常守 朱という主人公は、よくある感じのドジっ子っぽい印象のキャラクターなんだけど、実は全然違っていて、この「シビュラシステム」という完全監視社会の中に現われた異端児的な存在なのである。
それが解って来るころから、物語がぐんぐん面白くなっていき、いつのまにかドハマりしてた…という感じだった。
3期は前作から少し間が空いたので、新たな登場人物が追加されたり、1・2期で語られなかった、この社会のさらに裏側も描かれる。
さらに面白みがますのでおすすめなのだ。
主題歌も全部かっこよいのだが、私は1期の「凛として時雨」のOP曲が特に好き。
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