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これは特に超おススメなアニメ

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#SF

[アニメ感想] はたらく細胞:体の中で起こっていることはめちゃSFだった

『はたらく細胞』は、ヒトの体の中にある数十兆個の細胞を擬人化し、体内を一つの都市のように見立てて、身体の仕組みを教えてくれる物語。 赤血球や白血球、血小板、キラーT細胞、マクロファージなどなどが、それぞれの役割に合わせた厨二心をくすぐるキャラクターとなって登場する。 主人公は身体中に酸素を配達する仕事をしている赤血球の女の子と、病原体の駆除を行っている白血球の男性。 人体は日々様々な脅威に晒されており、風邪をひいたり、怪我をしたり、熱中症になったり、病気になったり…そう

[アニメ感想] アドベンチャー・タイム:子供用につけていたら「何?今の話!?」となって結局全部見ちゃう系

いきなり子供向けアニメ? と思うかもしれないけど、かなりヤバめの世界観を持った超大作である。 最初は子の気を逸らすために何となくつけていたんだけど、「何?今の話!?」となって結局私がガン見してしまったという次第で。 『アドベンチャー・タイム』は核戦争で現文明が崩壊し剣と魔法の世界となった超未来の地球が舞台である。 主人公のフィンは、希少種となった人間の子供で、冒頭ではその素性は解らない。 フィンは巨大なツリーハウスに、義兄弟で相棒の二足歩行で喋る黄色い犬ジェイクと共に

[アニメ感想] 86―エイティシックス―:とにかく死なないで。出会うべき人と出会って欲しい。

これは、私のイチオシアニメのひとつである。 『86―エイティシックス―』は、現実世界より科学技術がだいぶ進んでいると思われる架空の世界。 この物語の良さを語るためには、登場人物たちが置かれている状況を語らねばならないのだけど、ネタバレしすぎない程度に説明するのがけっこうムズい。 がんばって説明してみるよ。 物語は、ある人種のみが人間とされる狂気的な超差別思想により成り立つ架空の共和国から始まる。 この共和国は、敵対する帝国と長年に渡り戦争をしている。 主人公のひと

[アニメ感想] デカダンス:とにかく2話まで見てから続けるか決めてほしい

1話の途中まで見てなぜか放置していた。 なぜ続きを見なかった、そこからがこの物語の真骨頂だったのに…とその時に私に言いたい。 結局見たのでよかったけど、見なかったらこの物語と出会えずにだいぶ損してたぞ私っ!!!! というくらいに、2話目から驚愕の世界が展開される物語である。 『デカダンス』は、1話の最初の方で、ああ、そういう話?って想像しちゃうんだけど、全然違うからねっ。 絶対2話まで見てほしい。 舞台は西暦2400年代後半。 文明は崩壊している。 荒れ地と化した

[アニメ感想] 人類は衰退しました:メルヘンだけどSFでブラックでぶっ飛んでる

物語の説明を読んで想像した物語と全く違っていて、見始めてすぐ「うお!? なんだこれわっ!!!」となった。 まさに、私の脳が求めているのは、こういう世界観だった。 パステルカラーのメルヘン世界かと思いきや、なんかSFだし。 それより、何より、ぶっ飛び過ぎな展開…。 主人公の「わたし」が生きるのは、遠い未来。 現代の文明はほぼ失われて、人類は減少の一途をたどっている。 そんな中で、地球上で新たに繁栄しているのが旧人類よりも遥かに高度な技術を持った新人類「妖精さん」たち

地球外少年少女:AIは人類をどこへ連れて行くのか

Netflix独占配信。 最初に言ってしまおう。 最高だったっ!!!!!!気が早すぎだが、私にとっての2022年の最高傑作はこれかもしれん、というくらいよかった。 『地球外少年少女』の舞台は2045年。地球周回軌道上に建設された日本製の商業施設「あんしん」。 そこには、登矢と心葉という14歳になる少年少女が暮らしていた。 二人は人類で初めて月で生まれた子供で、とある事故によって両親を亡くしている。 そこへ、未成年者宇宙体験キャンペーンで地球から美衣奈、博士、大洋の

[アニメ感想] PSYCHO-PASS サイコパス:世界は誰が動かしているのか…ということ

『PSYCHO-PASS サイコパス』の舞台は西暦2112年の日本。人間の心理や行動から、犯罪係数を数値化して表すことのできる「シビュラシステム」の導入により、住民は完全なる監視社会の中で暮していた。 人々のストレスとなるようなものは極力排除され、エリアストレスの上昇が検知されるとすぐさま公安局が駆けつけ問題を解決する。 そんな中で犯罪係数が規定値を超えたものは、「シビュラシステム」によって時に排除される。 公安局の監視官や執行官と呼ばれる人たちは、「ドミネーター」とい

[アニメ感想] FREEDOM:キャラクター&メカニックデザイン・大友克洋!

『FREEDOM』は、カップヌードルのプロモーションとして作成されたアニメーション。 プロモーションといっても、がっつり、ひとつのシリーズものとして成立するくらいのボリュームがある。 キャラクター&メカニックデザインに大友克洋、テーマソングは宇多田ヒカルの書き下ろし、という超豪華な作品だ。 舞台は2267年。環境破壊によって地球に住めなくなった人類は、月面に「EDEN」(エデン)という共和国を建設し閉鎖的な暮らしを送っていた。 主人公のタケルは、いわゆる「優良健康不良

[アニメ感想] Vivy -Fluorite Eye's Song-:歌で世界は変わるのか。変わると信じたい。

最初に言ってしまおう。 2021年、私にとっての最高傑作だった。 ストーリーも音楽も素晴らしく、そしてアクションシーンも最高にかっこよい。 わりとシンプルな絵柄なんだけど、時々AIたちの描写がやたらとリアルになって、艶っとした質感がぞっとするほど美しかったりする。 物語が始まるのは2061年4月11日。世界初自律人型AIであるディーヴァ(愛称 ヴィヴィ)は、「歌でみんなを幸せにする」という “使命” を与えられて、AI複合テーマパークで歌っていた。 ※自律人型AIとい