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[アニメ感想] ましろのおと:津軽三味線が生きる意味の者たちの物語

津軽三味線の名人 澤村 松吾郎の孫、澤村 雪はじっちゃが亡くなって悩める青年となっていた。 祖父の才能を受け継いだ彼だが、勝負ごとには無関心で演奏にもムラがある。 人前で弾くことを好まない彼を、まわりの人間がいろいろな思惑で表舞台へと引きずり出そうとして、本人も自分の演奏と向き合っていくお話。 東京の高校に話の舞台が移ってからは、津軽三味線愛好会のメンバーとなって個性的な面々と大会を目指したりして青春ものっぽい雰囲気になってとてもよい。 何しろ、三味線を弾いている姿がと

[アニメ感想] 無職転生 ~異世界行ったら本気だす~:不意打ちくらって号泣しちゃう場面が多々あり

現在溢れるほどある異世界転生もののパイオニア的作品。 これ系の物語がひとつのジャンルとして確立する過程で多大な影響を与えたお話です。 本当にこのごろは異世界転生ものが溢れすぎてて、どれもこれも同じに思えちゃったりするかもしれないけど、とりあえず、これは見ておこう…と私は言いたい。 今ある多くの異世界転生ものが、この物語をお手本にしているところがあるので、最初の方は割とお決まりパターンに思えるかもしれない。 でもこれが、元祖ではないにしても元祖に近い感じなことを心に留め置い

[アニメ感想] ハイキュー!!:ひたすら面白いバレーの試合を見ているようなアニメ

高校男子バレーボール部を舞台にした物語。 宮城県が主な舞台となる。 主人公の日向は自分と同じように小柄ながら、エースとして春高バレーで活躍する選手に憧れて、その人がいた烏野高校に入学する。 そこで、中学時代のライバル、孤高の天才セッター 影山と運命の再会をする…。 日向はバレーに対する情熱は人一倍持っている少年なんだけど、中学時代にはバレー部に恵まれず、ほぼ独学でやってきた中、一度だけ出場した公式試合で、当時から頭角を現していた影山を前に惨敗するという悔しい経験を持つ。

[アニメ感想] 呪術廻戦:祓って祓って祓いまくれ

呪霊と呼ばれる、人から漏れ出した怨念の塊のようなものを祓うために活躍する呪術師たちのお話。 主人公の虎杖悠仁は元々は呪術は使えなかったが、なりゆきで宿儺という鬼神の指を飲み込んでしまい、呪術師となった。 そして、呪術師を育成する特別な高校入学し、同級生の伏黒や釘崎と共に、呪霊を祓う実践を交えて行くうちに、大事件へと巻き込まれて行くお話。 お話の内容としては、虎杖たちの先生である最強の呪術師 五条 悟の攻略をもくろむ呪霊側と呪術師たちの戦いというシンプルな構造を持ちながら

[アニメ感想] 地獄楽:江戸末期。クレイジーな死罪人たちと打ち首執行人がペアになって奇怪な島で命をかけた宝探し

この世界観に一目ぼれしてしまった。 気が早いが 2023年、私の最高になりそうな予感。 このお話のすごさをお伝えしたいので、冒頭の流れを説明しちゃいますね。 時は江戸時代末期。 死罪人となった最強の忍 画眉丸は、あらゆる手を使って処刑されようとしていたが、強靭すぎて死なず、そんな中で打ち首執行人の山田浅ェ門佐切(♀)と出会う。 画眉丸の中に生への執着を見た佐切は、彼にとある話をもちかける。 何でも、極楽浄土と噂される謎の島に不老不死の仙薬があるらしく、それを持ち帰れ

[アニメ感想] 不滅のあなたへ:不死の者が目の当たりにする命のやりとりに魂を揺さぶられる

第一話の最初の数分で、これはものすごい物語に出会ってしまった…と思って震えた。 そして第一話から号泣してしまった。 何だこのお話。神がかっている。 地上に投げ込まれた “球”。それがまわりのものを取り込み、その姿を取得していく。 石やコケになっていた “球” はやがて命あるものを取り込むようになる。 そこで私たちは、接触したものが生き物である場合、それが死ぬと姿を取り込める…という仕組みを知らされる。 ちなみに、一度取り込んだものはストックされていつでも呼び出せる。

[アニメ感想] どろろ:リアルな百鬼丸に心奪われ私は帰ってこれない…

私は手塚治虫の漫画で育ちました。 私の脳味噌の大部分は手塚治虫の漫画でできていると言っても過言ではないほどに。 そんな中でも『どろろ』は私の推し中の推しなもので、なかなか見る勇気がなかった。 がっかりするのが怖かったのかな。OPが良すぎたのもあって…。 で、結果から言うと、めっちゃよかったのだ!!! 見てよかった (T T) まじでよかった。 物語の舞台は戦国時代。 盗みを働きながらたくましく生きていた孤児 どろろは、ある時、全身が作り物の体でできている謎の青年 百鬼丸

[アニメ感想] ツルネ:美しい映像と音で胸を射抜かれてしまった。すばらしい。

風舞高校弓道部の湊、静弥、遼平、七緒、海斗の五人の少年を取り巻く、弓道に青春をかけた者たちの物語。 めちゃよい。一気見した。 京都アニメショーンの美しい映像と、それから音がすごかった。 弓を引くギリギリという音から、矢を放った時に聞こえるツルのカーンッという音。 矢がヒューンと飛んでいき、スパーンッと的に当たる。 この一連の音が本当にすごかったな。 ヘッドホンorイヤホンでの鑑賞がおすすめ。 矢を射る時の立ち姿も美しく、弓を引いて動作はゆっくりだっけど、力が入って腕

[アニメ感想] 東京喰種トーキョーグール:いきなり主食が人間になったらどうする

人を主食とする喰種(グール)と呼ばれる怪人が人間に紛れ込んでいる社会。 主人公の金木 研はごく普通の大学生だったが、あることがきっかけで、半喰種となってしまう。 そこで行き場を失った金木 研が喰種たちの中に自分の生きる場所を見出していく物語。 って、簡単に書くとこうなちゃうのだけど、『東京喰種トーキョーグール』は、主人公の金木 研だけじゃなくて、さまざまな事情を抱えた人間・喰種たちが登場し、それらの生きざまが複雑に絡み合って織り成す群像劇でもあるんだ。 誰もが孤独であり

[アニメ感想] メイドインアビス:絵柄に騙されるな。アビスは深くそしてえぐい。

これは…絵柄にだいぶ騙された。 ずっとおススメに出てたんだよ。でも子供向けの物語かと思ってたんだよ。 全然ちがった…。 とある島に存在する、人類最後の秘境と言われる縦穴『アビス』。 その最深部は未だかつて誰も足を踏み入れたことがない。 『メイドインアビス』は、そんなアビスの淵に張り付くようにして暮らしている探窟家たちの物語である。 主人公のリコは孤児院で暮す12歳の見習い探窟家である。 アビスの中には現代よりもすっと優れた技術を持った文明が残したと思われる人工物が多

[アニメ感想] 空挺ドラゴンズ:美しい&うまそう&面白い!!!!!

最初に言っておこう。 最高だったよ~!!!!! すごくおもしろかった!!!!何と言っても美しかった。この物語の舞台はそのほとんどが空の上なんだけど、景色が本当に美しかった。 『空挺ドラゴンズ』は、龍と呼ばれる大きな飛行する生き物を捕獲することを生業とした龍捕りたちの物語である。 主人公たちが乗っている捕龍船クィン・ザザ号は、タイガーモス号を彷彿とさせるボロい飛空艇で、情景やキャラクターに至るまで、どこかしら全体的にジブリワールドへのリスペクトを感じさせるデザインなんだ。

[アニメ感想] 蜘蛛ですが、なにか?:異世界転生で複数の視点・時間軸で展開する群像劇

『蜘蛛ですが、なにか?』は、クラス全員が異世界へ転生してしまうお話。 現代版の漂流教室のようだ。 主人公の「私」はどうやら自分が蜘蛛に転生したことを知り、魔物だらけの洞窟の中でひたすら生きようとする。 彼女は前世でゲーム好きだったことも助けとなり、ステータスやらレベルやらスキルやらがあるこの新しい世界に速攻順応し、何度も瀕死の状態に陥りながらも生き延び、どんどん強くなっていく。 あ、そうそう、この主人公の「私」は女の子なんだ。 蜘蛛になった「私」がとにかく邪心がなく純

[アニメ感想] 物語シリーズ:アートとエンタメの狭間。個性的な演出がクセになる複雑怪奇な物語

『物語シリーズ』は、ごく普通の、ちょっとぱっとしないタイプの高校生、阿良々木 暦(あららぎ こよみ)が怪異がらみの事件に巻き込まれて、女の子たちを助けたりするお話。 登場人物たちの言い回しが独特で、じわじわと癖になっていく感じ。 これは原作の特徴を踏襲しているようだ。 日常では使わないような言い回しで会話をするシーンが多数出て来るけど、どれも自然に聞こえるので、演技をしている声優さんたちがすごいと思った。 それから、このアニメの背景はコントラスト強めで平面的で…なんか、

[アニメ感想] はたらく細胞:体の中で起こっていることはめちゃSFだった

『はたらく細胞』は、ヒトの体の中にある数十兆個の細胞を擬人化し、体内を一つの都市のように見立てて、身体の仕組みを教えてくれる物語。 赤血球や白血球、血小板、キラーT細胞、マクロファージなどなどが、それぞれの役割に合わせた厨二心をくすぐるキャラクターとなって登場する。 主人公は身体中に酸素を配達する仕事をしている赤血球の女の子と、病原体の駆除を行っている白血球の男性。 人体は日々様々な脅威に晒されており、風邪をひいたり、怪我をしたり、熱中症になったり、病気になったり…そう