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アニメ感想/アクション・サスペンス・ミステリー

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アクション・サスペンス・ミステリー系のアニメの感想をまとめます。 ハードボイルドとかも。
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記事一覧

[アニメ感想] もののがたり:物に宿る神々と人間の戦いのお話

長い年月、人に使われたり使われなかったりしてきて、何かしらの念が宿った道具を付喪神と呼ぶ。 人の姿に似ているけど、一般人には見えず。特殊な能力を持ち、人を助けたり害をなしたりする。 この付喪神を鎮めたり協力させたりする能力を持った塞眼と呼ばれる人々のお話。 主人公の兵馬は、代々 塞眼を担う家系に生まれたが、頑固で頭が固く、いろいろあって付喪神を悪としてしか見ておらず、手当たり次第に祓ってしまうために、心を入れ替えるため、塞眼たちとは全く違う付喪神との関わり方をしている 長

[アニメ感想] 呪術廻戦:祓って祓って祓いまくれ

呪霊と呼ばれる、人から漏れ出した怨念の塊のようなものを祓うために活躍する呪術師たちのお話。 主人公の虎杖悠仁は元々は呪術は使えなかったが、なりゆきで宿儺という鬼神の指を飲み込んでしまい、呪術師となった。 そして、呪術師を育成する特別な高校入学し、同級生の伏黒や釘崎と共に、呪霊を祓う実践を交えて行くうちに、大事件へと巻き込まれて行くお話。 お話の内容としては、虎杖たちの先生である最強の呪術師 五条 悟の攻略をもくろむ呪霊側と呪術師たちの戦いというシンプルな構造を持ちながら

[アニメ感想] ようこそ実力至上主義の教室へ:表と裏がありまくりな高校生たちの潰し合い群像劇

≪ネタバレはありません≫ 超実力主義の架空の高校を舞台とした群像劇。 まず入学時に生徒たちは成績によってA~Dクラスまでにわけられて、様々な課題で常に競争をさせられ、条件を満たさなければ即退学、残ったもののみが卒業できる…という成績によるデスゲームみたいなことをしているお話である。 主人公の綾小路 清隆は入学時Dクラスに振り分けられる。 それは成績的には一番下のクラスで問題児の多いクラスである。 綾小路は終始やる気がない雰囲気で争いを好まず、一歩下がってクラスを観察し

[アニメ感想] ゴールデンカムイ:アイヌの埋蔵金をめぐってクセ強すぎキャラたちが北海道・樺太を駆けまわる

いつかレビュー書こうと思って温存してたのだけど、実写版映画がババーンとなってるので、ここぞとばかりに書きたいと思います。 タイトルよく見るけど『ゴールデンカムイ』ってどんなお話???という人向けの記事です。 実は私、漫画で完走してしまって、アニメは途中までしか見てません。 映画もまだです。 物語の舞台は明治末期。日露戦争終結直後の雪深い北海道である。 戦争の帰還兵で「不死身の杉元」として知られる杉元 佐一が、北海道で砂金を採っていると、アイヌが金塊を隠した…という噂を

[アニメ映画感想] ルパン三世 カリオストロの城:シリーズの中でも異彩を放つ一本

宮崎駿監督の映画初監督作品。 カリオストロ公国が製造しているという幻の偽札を追って、大いなる謎が明かされて行く物語。 『カリオストロの城』はそれまでのルパンシリーズのテイストとはちょっと違っていて、かなり後の宮崎監督ワールドに近い雰囲気があると思う。 巷では本作品のヒロイン クラリス人気がすごいんだけど、同性の私からすると、やはり峰 不二子がめちゃかっこいいわけで。 宮崎駿版の峰 不二子はいやらしすぎず、なんかめちゃかっこいいのだ。 そんなかっこいいお姉さま不二子と、汚

[アニメ感想] アンデッドガール・マーダーファルス:不死の少女が謎解きに挑む

時は明治。見世物小屋で怪物殺しをやっていた半人半鬼の真打津軽の元にこの世に一人しかいないとされる不死の少女 輪堂鴉夜が現われる。 話によると、彼女はとある理由で生首状態になっており、自分の身体を取り戻すために津軽に協力を仰ぎにやってきたのだった。 こうして、半人半鬼の津軽、生首の鴉夜、そして鴉夜に仕える戦闘能力かなり高めのメイド 馳井静句の珍道中が始まる…。 彼らの舞台は主にヨーロッパで、本来の目的を追っていくうちに、吸血鬼や人狼などお馴染みの怪物がらみの事件にまきこまれ

[アニメ感想] TO BE HEROINE:ハチャメチャなんだけど胸キュンしちゃうカオスなアクションコメディ

『TO BE HEROINE』は『TO BE HERO』というアニメの続編にあたる物語なんだけど、スピンオフ的な感じらしく。 らしく…というのは、実は『TO BE HERO』の方は実はまだ見ていなくて。 という感じで、前作を見てなくても大丈夫な感じです。 『TO BE HEROINE』は、とにかくどう説明していいのかわからないくらい、カオスな物語なのだ。 主人公の二葉は、何かを忘れているような喪失感にさいなまれているんだけど、ある時、夢か幻か、突然異世界に転移してしま

[アニメ感想] サマータイムレンダ:幼馴染の死の真相を探ろうとしてとんでもない事象に巻き込まれる

面白かった。一気見した。 どこまで語るとネタバレになるのか悩むところだけど、この物語に興味を持ってもらうために、ここまで言おうと思うところまで…。 端的に言うと、これはループものである。 7月の数日間を主人公が何度も繰り返す。 『サマータイムレンダ』の舞台は瀬戸内海に浮かぶとある離島。 主人公の慎平が、幼馴染の潮の葬式に参列するために二年ぶりに故郷の島に帰って来るところから物語は始まる。 潮は海で溺れた女の子を助ける代わりに亡くなったと聞いていたが、何だか様子がおか

[アニメ感想] リコリス・リコイル:女子高生が東京を守る?

とてもよかった。アクションも物語も全てがよかった。 『リコリス・リコイル』の舞台はおそらく近未来の架空の東京。 街並みは現実の東京と変わらないが、ぶっ壊れたスカイツリーらしき建造物が負の遺産として保存されている。 その景色にまず好奇心を刺激される。 世界一の治安の良さを誇る東京だが、実はその裏でDAと呼ばれる組織が、孤児の少女たちを集めて特殊な武装訓練を受けさせ、犯罪者たちを暗殺したり組織ごとぶっ潰したりしている。 少女たちはリコリスと呼ばれ、女子高生の制服を着ていて

[アニメ感想] 殺し愛:その猛獣は絶対助けに来てくれる

『殺し愛』の主人公シャトーちゃんは金髪のクールな女性で、賞金稼ぎ。 危険な仕事もする。 それで彼女はある日、ソン・リャンハという殺し屋と現場で遭遇し、圧倒的力の差によって制される。 それで彼が彼女に要求したものは…連絡先だった。 それから、シャトーは執拗なソン・リャンハからの干渉を受けるようになる。 ソン・リャンハがシャトーに執着するのには、どうやら過去の事件が絡んでいるらしいが…。 まるで感情を表に出さず、心のドアをがっちり閉ざしているシャトーちゃんに対して、冷血

[アニメ感想] 東京24区:性質の全く異なる三人の青年が辿る道とは…?

『東京24区』の舞台は2021年東京だけど、現実世界とは異なる歴史をたどって来たと思われる世界。 戦争で特別地区となった東京湾に浮かぶ人工島『東京24区』は東京に返還直前で、政治やらビジネスやらいろいろな駆け引きが行われてる場所となっている。 そこに暮らす青年三人がこの物語の主人公なんだけど、何となく、ちょっと古臭い感じあり。 どこか昭和の香りがするというか。戦後という設定だからなのかな。 この『東京24区』では、治安維持のためにコンピュータを使った犯罪や事故の未然防止

[アニメ感想] 僕だけがいない街:少年期にトラウマがある人にはちょっときついかも

『僕だけがいない街』の主人公 藤沼 悟はちょっと変わった能力を持っている。 それは、何かの事件や事故が起こる直前の場面が繰り返すというもので、本人は「再上映(リバイバル)」と呼んでいる。 それが起こると、彼はどこに違和感があるのか必死で探し、そしてそれを取り除くための動作を行う。 すると、起こるはずだった事件や事故を未然に防ぐことができ、また時間が進むのだ。 そのような日常を過ごす悟が、とある事件に巻き込まれることによって、一気に小学生時代へとタイムリープしてしまう。

[アニメ感想] 時光代理人 -LINK CLICK-:干渉するなと言われてもね…

『時光代理人 -LINK CLICK-』は、写真を介して過去を知る能力を持つイケメン二人組が、その能力を活かして様々な思惑による依頼を引き受け解決していく物語。 このアニメの存在は、hotatepotさんの記事で知り、私も見たい!!! と思っていたやつでした。 各動画配信サイトで見れるようになったので見つけた時には嬉しかったです。 主人公の時は写真を介してその写真を撮った人物のその時の意識に入れる。 相棒の光は、その写真が撮られてから12時間の出来事を見る事ができる。

[アニメ感想] 亜人:不死身の戦い方。アクションシーンが息もつけないほどすごい。

『亜人』は、殺しても死なない、人のようで人ではない存在「亜人」がアフリカ大陸で発見され、日本では2人のみ発見されている…という世界。 亜人は遺伝などとは関係なく発症するらしく、死なないという点以外は他の人間と変わらないために、ほとんどの者は自覚していないだけと推測される。 主人公の永井 圭は交通事故にあった際に、自らが亜人だと知る。そして目撃者も多くいたことから、それは周知のこととなり政府に追われる身となる。 この永井 圭という人物は、高校生なんだけど、恐ろしいほどに合