[旬杯:俳句] 勝手に大橋ちよ賞
これは私が勝手にやっている私設賞です☆
一覧からお名前伏せた状態でスキって思った俳句を選びました。
※投稿順
◎勝手に大橋ちよ賞【金賞】
底までも冥き夜中のプールかな
詠み人:花風さん
ゾワゾワしました。
何か自分の心の深淵を覗いてしまったような…。
水底には何があるのでしょうか。
音楽が聞こえてくる一句。
副賞として曲を作りました。タイトルに俳句お借りしました。
どうぞ聞いてください☆
◎勝手に大橋ちよ賞【銀賞】
はたたがみキミのハートにサンダーボルト
詠み人:PJさん
「キミのハートにサンダーボルト」声に出して言いたい日本語…。日本語ではないか…w
実際に喰らったら心肺停止です⚡
はたた神様が指から稲妻を出して君のハートにズキューンしている映像が浮かびました。
渚では
ステップ踏むよ
夜明けまで
詠み人:プラムさん
何となく昭和の香りのする一句スキです。
今どきのダンスではなく、ゆったりと社交ダンスしてるような雰囲気もあり。
夜明けまで私も踊りたいです。
夏の夕終わっちゃったのかくれんぼ
詠み人:つるさん
かくれんぼって唐突に始まって唐突に解散しますよね。
さっきまで「もーいーかい?」「まーだだよー」って聞こえてたのに、あれ? 誰もおらん…。
夕日に照らされた公園を思い浮かべます。
子供が帰った後の公園て異世界っぽいですよね。
寝室で蚊に刺されたよボケナスが
伝わらないおれの語い力クソかづら
詠み人:肉と切り身の小さな帝国さん
季語の使い方が天才的です。
そこに込められた感情がダイレクトに伝わります。
特に「クソかづら」。
この植物を名付けた者は中二だろうか…とずっと思ってたんです。
おれの語彙力すごいですよ。
やることは毎日同じ蝉の声
わいふぁいにたかるおれたちちんぐるま
詠み人:限界浪人生ぴよさん
娘を保育園へ、息子を学童に送りながら毎日蝉の声です。
毎日同じことを繰り返して、いつのまには時は過ぎていきますね。。
ちんぐるまの句は、もう、情景が浮かぶようで笑ってしまいました。
この季語で全体がコントみたく脳内再生され映像が見えました。
バイエルの指のもつれて薄暑かな
詠み人:Sazanamiさん
通りすがりの家から聞こえて来るピアノの音を連想しました。
私が最も平和だな~と思う瞬間のひとつです。
たどたどしい練習の音もまたよいのですよね~☆
教室にお化けの気配梅雨きのこ
詠み人:汐田大輝さん
じめじめしててよいです。
ホラーだけど湿気が多くて余計に汗をかきそうなところも好きです。
まぶしさに闇を感じる水着跡
詠み人:歓怒(かんど)さん
明るさの中に潜む闇。
表面から裏側に入っていくような俳句が好きです。
微熱だけ残したピアス夏の果
詠み人:riraさん
どこにも恋って言葉は出て来ないのですが、夏の終わりと共に終わっていく恋を連想しました。
後から記事を拝見しに行って解説を読み胸キュンでした。
遠い昔ですが、ピアスの穴って、何か決断するときに開けたりしてたな…って思い出しました。
塔婆背負い汗ばむ子らのゲゲゲのゲ
詠み人:林白果さん
この世とあの世の狭間にいるようなそんな不思議な一句です。
お墓に行くと、子供ってなぜかはしゃぎますよね。
生と死が同居するような不思議な世界観に惹かれて、短編でぽんさせていただきました。
登場人物たちがやらされていることの設定のヒントとなりました。
ありがとうございます☆
夏草や黙って通り過ぎる人
詠み人:春~と共に🌸さん
「黙って通り過ぎる人」が意味深に思えて気になる一句です。
何か想うことがあるのに黙って通り過ぎているのか…。
何だか自分が草になって、炎天下の中通り過ぎていく人を見ているような気持ちにもなりました。
かの人のかの香水の隠しごと
詠み人:マー君さん
匂いって記憶と直結しますよね。
想いを伝えられなかった人の背中は香だけ残して去っていく…。
そんなワンシーンが思い浮かびました。
ぐでんぐでん異常気象の夏祭り
詠み人:修行僧一休さん
今年は久々の夏祭りが各地で開催されていましたが、人多すぎで身動きとれず…。
みんなぐったりしてました。
それにこの暑さ…。主催側もぐでんぐでんだろうな…と思います。
アル中の立ち飲み酒屋夏の果て
詠み人:やどかりさん
私は下戸なのですが、酒好きの友人はたくさんいます。
彼らには本当にいろいろな武勇伝があり…夏の果てに床や地面にへたり込んでいる彼らを想いました。
キミが飲む ラムネのビー玉 目で追って
詠み人:ミンチョンさん
好きな人がラムネ飲んでたら見ちゃいますよね。
ああ、ビー玉になりたい…なんて。
胸キュンです。
抜けがらをかぞへて歩く夏の声
詠み人:Yukihiro🧸さん
いたるところに蝉の抜け殻があるのを発見した時の娘を思い出しました。
「ここにもある! あ!こっちにも!!」
「夏の声」で余韻も感じられて好きな一句です。
蝉しぐれ給水車待つ列の黙
詠み人:うみのちえさん
不安な気持ち、並んでいる人たちの顔まで見えてくるような一句です。
まさに “今” を読んだ句だなと思います。
夏夜風語りに落ちる夢の穴
詠み人:ひろ生さん
幻想的な俳句です。
と思ったらひろ生さんの句でした~。
神隠しにあってしまいそうな、その続きが気になる一句です。
腹出しのギャルも浴衣の隅田川
ビニールの紫陽花踊る信濃町
詠み人:沙々良まど夏さん
どちらも現代の日本の夏って感じでスキです。
隅田川や信濃町が詠まれているのがよいです~。
そこから何だか昭和感じたりして。
夏羽織話しかけそなよその妻
詠み人:さいとうT長さん
なにやら色っぽい夜話の予感。全て夏のせい…。
絵が浮かんでくる一句です。
太陽にほえるか父のサングラス
詠み人:袋小路 綴乃さん
今どきあんなサングラスかけてるひと、めったに見ませんねw
私もツッコミいれちゃいそうです。
当時は普通だったのでしょうかね? あの頃の人って若くても貫禄ありますよね。
二十代かよ!?みたいな。
ほっこりするシーンをありがとうございます。
以上です。
みん俳 凍結~!!ってことで、これにてしばらく勝手に賞もお休みですね。
お名前伏せて選んでも、同じ方の作品を選ぶことが多くって、好みってあるのね~と感慨深かったです。
◎勝手に賞は誰でもやっていいのです~
◎旬杯 決勝ラウンド
投票は、本日 8/1 21:00まで!
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