あおうみな

躁鬱病のパートナー、猫1匹との生活。

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最近の記事

生きにくい人へ

生きにくい、生き難い、と思っている全ての人が、 それでも生きるのだと、踏ん張れますように。 生きにくい、生き難い、と思っている全ての人に、 理解者がいますように。 豆から淹れるコーヒーの楽しさを教えてくれたのは彼でした。 花火を見たいのに調子が悪くなり3度もお預けになったり、 朝からの予定は絶対に組めなかったり、 そもそも予定すら負担になるから立てれなかったり。 それでも。 猫と暮らす豊かさを教えてくれたのは彼でした。 さっきまで普通に話していたのに急に不機嫌になった

    • あっという間

      「そう考えると人生ってあっという間かも。」 知り合いがSNSでつぶやく。 お腹にいた頃から知っている女の子が高校を卒業し、 自分のお店に来たことで感じた思い。 ーーそうか、人生あっという間だよな。 悩んでいたり、塞ぎ込んでいると、それがずっと続くような気がする。 夜中なかなか寝ない猫はこのままずっと寝ない気がするし、 失礼なことばかり言うお客はこのままずっと居座る気がする。 誕生日プレゼントを考えると見つからない気がするし、 予定が立て込むと体調を崩すのではないかと不安に

      • どしゃぶりからの曇り空

        「このへんが悲しくなってきたら、あーー来たーーーって思うんだよ。」顔の前で手のひらをくるくるさせながら「涙が出そうになって。でも何があったとかじゃないんだ。」と続ける。「明け方泣いてたもんね。」「え?」「シュンシュン言ってたよ?」「あれは鼻が詰まってたんだよ。」「泣いていいんだよ。」そう言って笑う。 小腹が空いた私は「最近お腹が空かない」彼と、何度か足を運んでいる女店主の店に入る。食べたかったらしい塩焼きそばとおつまみセット、パクチーポテトフライを頼む。「ふぅぅぅ。やっと落

        • 【今日の会話】2.自分のために働く

          「私が会社員に戻ろうか、って言ったらどう?」 「いいんじゃない」 「はやっ笑・・・いや、会社員っていうか今より稼げる仕事をしたいって思っただけなんだけどね。もう一つ働き口を見つけてもいいし。」 「うん」 「今のままじゃ貯金もできないしさ、自分の家族や大切な人に何かあった時にサッと出せる蓄えが欲しいんだよね」 「えー。それはちょっと違うんじゃない。気になる会社があるとかなら良いけどさ、誰かの為に使うお金が欲しいって理由で無理して働くと絶対に辛くなってくるよ。」 「う〜ん」 「そ

        生きにくい人へ

          良い年に。

          年が明けて8日経つ。 結婚生活に悩む従兄弟からの連絡。 許そうと決めて送った新年の挨拶。 人生の最期を生きる人と過ごすお正月。 その家族と食べるおせちとお雑煮。 帰りの車で流れてきた大地震のニュース。 ーーー目まぐるしく心が動いた1月1日。 庭に遊びにきた猫の親子。親猫にシャーッと威嚇される。 毎日通った海は澄んでいるのに魚がいない。 飛行機事故、増え続ける犠牲者。 100均で写経練習帳を買う。 ーーー心よ落ち着け。言い聞かせる1月2日。 大雨、私の誕

          ドーナツショップでの嘆き

          某ドーナツショップで本を読んでいると、一つ空けた席に小さな男の子が座ろうとしていた。しばらくすると、「これ食べなさい、きちんと食べなさい、きちんと食べないなら帰るよ、ほらこれ食べて、きちんとしなさい、大きな声出さないで」母親なのか、男の子の奥に並んで座る女性からひたすらに聞こえてくる『〜しなさい』に耳が持っていかれ、本の内容が入ってこない。 男の子は女性の言うことを聞く様子はなく、『〜しなさい』の終わる気配はない。 仕方なく席を立ち、移動する。その瞬間、女性と目が合ってしまっ

          ドーナツショップでの嘆き

          鍋とビール

          6缶パックのビールを自転車で買いにゆき、 マンション4階まで重い思いをしながら運び込む。 鍋の材料とともに小さな冷蔵庫にギュウギュウと詰め込む。 仕事終わりに一人、鍋を作る。 豚肉1パック。小さな鍋で2回転。 〆にたまご雑炊。ここまででビールは2缶空いている。 「もう1本飲んじゃおっかな」 こたつから飛び出て冷蔵庫を開ける。 酔っているから足取りは軽やかだ。鼻歌まで歌っちゃったりして。 ビールのお供にポテトチップスはマストアイテム。 お目当てのドラマがある曜日なら4本目に突入

          不器用な君へ

          効率とは縁遠い 要領の悪い君 好奇心の赴くままに動くから いつだって失敗と隣合わせ そんな君をいつだって応援してる 器用とは言い難い あわてんぼうの君 「やりたい」と思ったら やらずにいられないから いつだって時間が足りない そんな君をいつまでも尊敬してる photo by saba

          不器用な君へ

          満月の前日

          「サテンみたい」 「さばの背中」 16:49 海が発光している ふたりで海を実況中継する 「サヨリか」 「てらてら光る」 「うん。てらてら光る、だな」

          【今日の会話】1.休んでいい

          「こういう時、休みやすい自由業でよかったよ」 「え、会社員の方が休んでもお金もらえるんだから良いでしょ」 「あー。有休使えるもんね。でも急には休みにくかったよ」 「それを休むんだよ」 「えーーーー。人がいなかったし、よっぽどじゃないと休めないよ」 「それでも休むんだよ」 「使える権利だもんね」 「それもあるけど、大切なのはどんな組織やシステムの中でも個を曲げないことだよ。みんなが個を曲げないことによってシステムが変わっていくんだから」 ……そうか。 会社員生活が長かった私

          【今日の会話】1.休んでいい

          はじめる

          いつだって自分の居場所を探してきた。 40年以上生きてきて、未だ見つけることができない。 これで良い、そう思いたい。 模索する日々。 やりたいこと、好きなこと。 何かと理由をつけて諦めてきた。 そんな人生だとユーザーネームすら思いつかない。 彼が言う。 「書きたいなら書けば良いんだよ。うまく書ける、とかは問題じゃない。 『書きたい』という気持ちを無かったことにすることの方が問題だよ。」 自分がやりたい、と思ったことをやらせてあげる。 他人にどう思われるかばかり考えてき