コロナ禍を機にソーイングのプロへの道を模索し始めた

コロナ禍でステイホームを余儀なくされている中、手芸や模型などのハンドメイドが脚光を浴びているそうだ。

私もハンドメイドはメインの趣味にしており、ソーイング、編み物、ビーズ、レジン、プラバン、羊毛フェルト、トールペイント、模型製作の経験がある。自分でもよくぞこんなに節操なく手を出したものだと思うが、どれもそれなりのレベルまで習得できているので私には合っているのだろう。

現在は最も得意で長く続いているソーイングに回帰しており、それに飽きると編み物や模型作りをやっている。最近は立体マスクばかり縫っているが、そろそろスカートやブラウスも縫いたいとは思っている。

ソーイングができることのメリットはかなり大きい

ソーイングができることのメリットはかなり大きい。

最大のメリットは、服やマスクなどの布製品を自分で作れることだ。すでにSARSの頃にマスクを縫った経験もあり、去年のマスク不足の折には全く困らなかった。むしろ「マスクがなければ縫えばいいじゃない♪」とマリーアントワネットみたいなことをつぶやながら、布とミシンを出して鼻歌交じりにマスクを何枚も縫ったものだ。

また、外出もままならない状況だとストレスがたまるものだが、夢中になってソーイングをやっているとあっという間に時間がすぎ、そんなにストレスもたまらないのもメリットだ。たぶんネガティブなことを考える暇がなくなるからだろう。おかげでコロナ禍による私が受けているストレスは意外と少ない。

完成時の達成感が大きいのも、ソーイングのメリットの一つだろう。数あるハンドメイドの中でも習得すべき技術(縫製など)や専門知識(製図など)のハードルが高いので、それをクリアできた時の喜びは他のハンドメイドより大きく感じる。(主観ですが)

例えば、立体マスクなどの小物でも、カーブ縫いや重ね縫いが必要だから中々難しく、完成すれば大きな達成感を味わえる。また、服のように複雑な作りで縫製に時間がかかるものだと、ますます完成した時の達成感が大きくなるのがソーイングの醍醐味である。

さらに言えば、実用性が高いこともソーイングのメリットだろう。現実的思考の私は「どうせ趣味をやるなら実益も兼ねられる方がいい」と考えるところがあり、作った作品が実用的であるほど満足感が大きい。服やマスク、バッグはもちろん、カーテンなどのインテリアファブリックだって縫うし、それが実用として役に立つほど作った喜びが大きくなる。

そのせいだろうか。何事にも飽きっぽく色々な趣味に手を出してきた私だが、ソーイングだけはやけに長続きしている。きっとハンドメイドの中でもとりわけ相性がよかったのだろう。

ソーイング歴は今年で30年。「セミプロレベル」の技術はついた

ところで、私のソーイング歴は今年で30年になった。ちなみに独学である。実家の母はプロの洋裁師だったが。母から手取り足取り洋裁を教わったことはただの一度もない。「娘とはいえ、プロの自分がただで洋裁を教えることはしない」が母のポリシーだったからだ。もっとも、私が洋裁を始めたのは結婚して実家を遠く離れた後だったので、母に教える気があっても距離的にそれはかなわなかっただろう。

そんなわけで、私の洋裁スキルはまったくの独学で身に着けたものだ。もともと実践によって学ぶ方が性に合っているタイプなので、色々試行錯誤を繰り返しながら色々なものを縫ってきた。その中で様々な縫製技術が身に着いたのは間違いない。

母曰く、今の私はセミプロレベルの技術を持っているとのこと。「まったくの独学でそのスキルが身に着いたのは中々すごい」らしい。取引先にプロとしての実力を高く評価されていた母の言葉なので、とりあえずその部分では自信を持ってもよさそうだが、そこまで上達できたのは母からの遺伝もあるだろう。

コロナ禍を機にソーイングのプロになる道を模索しはじめた

そんなこんなでなんとなく30年もソーイングを続けてそれなりのレベルに達した私だが、実は少し冷めていたソーイング熱が最近になって再燃している。そしてソーイングのプロとして作品を出せるかな?なんて馬鹿げたことまで考えるようになった。

何事も10年続ければプロにもなれると言われるが、その3倍続けてきたソーイングのスキルは、客観的に見てプロとして通用するのだろうか?

たぶん技術的にはプロの末端としてやっていけるだろう。洋裁のプロとして厳しいことしか言わない母が「ま、あんたの技術ならいけるでしょ」みたいなノリで作品を売ることを肯定したから、その点では問題ないだろう。

ただ、問題は「売れる作品を作るセンスの有無」だよね……最近は商用利用OKのレシピ本も出ている(本はすでに持っている)から、それを使えば私でも作品を売れるのだが、色や柄を選ぶセンスも売り上げを左右するから、今どうしようか迷っている。すでに個人事業主だから税金の面ではまったくハードルなしなんだけど。

ただ、今年で6年目になったライターの仕事がすごく順調に回り出しているので(GWは全く休みなしだったし……)、今はソーイングに時間を割く暇がないのも事実だ。本来はソーイングのハンドメイド作家になるのが夢だったのだが、なんでこんな斜め上のライターなんて方向に進んじゃったかな?できればハンドメイドを副業にしたいが、そのためには致命的に下手な時間の使い方を直さないと無理そうだ。まずはそこから始めてみることにしようか。

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