「根性」や「粘り強さ」は意外と大きな武器になる
今や「昭和的概念」とか「時代遅れ」などと忌み嫌われるのが「根性」や「粘り強さ」といった性質だが、要領が悪い者や際立つ才能がない者にとってはそれが意外と大きな武器になることもある。
そのことに気づいたのはつい最近のこと。私自身に関して言えばそれがライターという仕事をする上で最大の武器となっていることについ最近気づいた次第だ。
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たとえば、割に合わなくても最後までその仕事を全うしようとする「根性」はしばしば「信用ある人」として先方から高い評価を受けることがある。
少なくとも、私の場合はその「信用」が報酬アップやより単価が高い仕事の発注につながることが非常に多かった。
また、メインとなる金融案件は正確かつ最新の情報が不可欠となるので、どれほど手間がかかっても粘り強くより正確な最新情報をリサーチする必要がある。
とはいえ、限られた期間内に記事を完成させて納品する必要があるから、リサーチの速度を上げていくための粘り強い努力も不可欠だ。
ありがたいことに、私の粘り強さを見て「この人は信用して仕事を任せられる」と思うクライアントも意外と多いらしい。
そのようなクライアントが私に信頼を寄せて継続的に仕事をくれるからこそ、6年もこの仕事を続けてこられたのだと思う。
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要領のよい人や才能ある人ならともかく、特に才能がなく、要領が人並み外れて悪い人間がキャリアアップすることは非常に難しい。
ましてや、私は若くもないのに(正直に言えばその点は非常に気にしています)未経験からライター仕事を始めたロートルだ。(と老いを受け入れられない自分に言い聞かせています)
「もはやこの年でキャリアアップもクソもないだろうよ」と内心思いながらも、なんとか老骨に鞭打って大した実績や稼ぎもないままヨロヨロ細々とこの仕事を続けてきたのだ。
しかしそんな人間でも努力で相手からの「信用」を得ることは不可能ではない。その方法はいろいろあるだろうが、私の場合は「根性」と「粘り強さ」を伴う努力がそれを可能にした。
令和の今はもはや不要なものとされている「根性」や「粘り強さ」だが、人によっては今もなお相手からの信用を勝ち得る上で非常に有効な武器となるらしい。私自身が仕事の上でそのことを実感している。
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長年要領の悪い性質ゆえに人生で何度も悔しい思いをしてきた。
しかし、年若くポテンシャルも高い同業者が多い中で生き残っていられるのもその要領の悪さゆえ。「根性」と「粘り強さ」で勝負せざるを得なかったからだろう。それが功を奏して今があると思えば実に感慨深い。
そして、私自身も長く持て余していた「根性」や「粘り強さ」も使い方次第で令和の今に通用する強い武器になるのだな……と好ましく思えるようになった。
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