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私が「イケメンアレルギー」になった理由

※注)これから話すことは、私が実際に体験したことやその時の素直な心情を書いていますが、人によっては「自慢話」としか思えない不快な内容かもしれません。そのことを承知の上でお読みになる、またはここでページを切り替えてお立ち去りください。



私がイケメンアレルギーになった理由はここから


私はどうもイケメンが苦手だ。イケメンアレルギーと言っても差し支えない。

遠目で眺める分には目の保養なのだが、うっかりアプローチでもされたら全力で逃げたくなるのが本音だ。

実際、超モテ期が到来した20代前半、複数のイケメンからのアプローチをことごとく退けた。そして結局イケメンではない男性と結婚した。

そこまで私がイケメンを嫌うのには訳がある。

過去…とりわけ私が見た目も中身もダサかった中学生時代、同級生のイケメンたちにダサいことが理由でいじめられ、クラスで孤立させられたからだ。

おそらく容姿、運動神経、成績面で優れ、スクールカーストのトップに君臨していた彼らは、自分より成績だけはよかったカースト底辺の私がさぞ疎ましかったのだろう。

いじめには同じ条件を備えた女子も加わったから、そりゃあひどい目に遭った。

そのトラウマから、私の中で

「イケメン=自分を傷つける存在=信用してはいけない人物」

という図式が出来上がってしまった。

その後。私がモテ期に入った20代前半の頃、友達の誘いを断れずに行った同窓会でますますイケメンが嫌いになる出来事が起こった。

散々私を侮辱したイケメンたちが、私を見るなり笑顔で話しかけて来たのだ。

その理由は鈍い私にもすぐわかった。

私は短大デビューして中高時代とだいぶ容貌が変化していた。周囲からよく「垢抜けたね!」と驚かれたから結構みた目がよくなったのだろう。

イケメンたちが垢抜けた私を見て笑顔で放しかけてきたのは、(自分で言うのもなんだが)中学の頃より私が格段にきれいになったからだ。

……「人は見た目」というが、こうも露骨に態度が異なるものか。

イケメンたちが浮足立った様子で私に近づく様子を見て、私は心から幻滅した。そして人を見た目だけで人を判断する彼らの思慮の浅さを心から軽蔑した。

その結果、単なるイケメン嫌いを通り越して「イケメンが近づくだけでどうしようもない嫌悪感を覚える」レベルのイケメンアレルギーになってしまった。

それから何十年も経った今は私に言い寄るイケメンは皆無だが、単にイケメンに話しかけられるだけでも居心地の悪い気持ちになる。困ったものだ。

今思えば、モテ期に私に近づいてきたイケメンの中には、誠実で性格がよく友人になった人も複数いた。「この人なら付き合っても大丈夫かな」と思ったこともないわけではない。

しかし、友情以上の付き合いを求められると相手に生理的な嫌悪感を覚えて引いてしまった。友人のままではダメなのか?と相手に言って気まずくなったことも複数回ある。

もっと言えば、私が引いたことが原因で相手からストーカーまがいの行為を受け、実家の父親に助けてもらったこともある。

おそらく当時の私の対応が悪いからそうなったのだろうが、そのことでイケメンへの恐怖心も心に強く植え付けられてしまったのは事実だ。

そんな理由から、結局イケメンではない男性を結婚相手に選んだ次第だが、それから30年以上経った今その判断は間違いではなかったと断言できる。

夫は性格に難があり敵も多い人物だが、結婚当時から今に至るまで「長所も欠点も含めた素の自分を安心してさらけ出せる相手」であることは一貫している。それが今も結婚生活を継続できている理由だ。

もちろん、当時私にアプローチしてきたイケメンにもそのような人はいたかもしれない。単に私がイケメンというだけで偏見を抱いて遠ざけていただけかもしれず、そういう人と結婚しても素の自分をさらけ出せたかもしれない。

逆に、非イケメンに性格が悪い人物が多いことも今は承知している。長年の人生経験から性格が悪い人物を一目で見分けることが容易になっているので、今は「イケメン=性格が悪い」とは思っていない。

しかし、多感な時期に植え付けられたイケメンへの嫌悪感があまりにも強固すぎた。今でも何の罪なきイケメンにうっすらとした嫌悪感を抱いてしまうし、できればイケメンにはあまり近づきたくないのが本音だ。

……で、結局何を言いたいか?というと、

私にとってイケメンは「遠くにありて目の保養になる存在」で十分

ということ。

芸能人やスポーツ選手などのイケメンを遠目で見て「おーイケメン。ぐふふ♡」とほくそ笑むくらいが私にはちょうどいいのだ。

それに、元は非イケメンに見えた夫を「最近結構イケメンになったな」と思うようになった。身近にそんな「イケメン」がいるのだから私はそれなりに満足している。(おっとのろけてしまった)

まあ、イケメンだけが男ではないし、自分がパートナーをイケメンと思えるのならそれはそれでいいのでは?と思う今日この頃。これからもリアルイケメンへのうっすらとした嫌悪感は消えないだろうが、それで困っていることは一つもないから、まあよしとしよう。


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