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【姑の気持ち】子ども夫婦とは一定の距離を保ち続けなければいけないと思っている

ども。姑2年生の楓です。

子ども夫婦はいずれも別に世帯を構えていますし、こんなご時世ゆえほとんど交流もありません。少し寂しい気もしますが、その反面夫婦だけの生活が気楽でもあります。

このエントリーでは、姑になった私が心がけていることや、その理由についてつらつらと書いていきます。

こちらから子ども夫婦に連絡しない

子どもの結婚後、私は原則としてこちらから子ども夫婦に連絡を入れないスタンスを取っています。

親からの頻繁な連絡は、多忙な子ども夫婦に鬱陶しいと思われる可能性が高いからです。

今の私でさえ、実親や義母から頻繁に連絡されれば鬱陶しいと感じることがあるくらいですから、若い子ども夫婦はなおさらそう感じるでしょう。

今は忙しい共働きが増えていますし、子育て中はもっと多忙になるのですから、彼らの時間をいたずらに奪う真似はしたくないのです

だから、私自身は電話での会話が好きなのですが、子ども夫婦相手にそれをやってはいけないと肝に銘じています。

ただ、むこうから連絡が来れば、要件に応じてLINEで長チャットすることもあります。

こちらから子ども夫婦に連絡しない別の理由

私がそのようなスタンスを取る理由は他にも2つあります。最も近い親族や姻族である親から子ども夫婦への連絡は干渉になりがちだからです。

仮にこちらにそのつもりがなくても、子ども夫婦と意見の相違があれば干渉と受け取られかねません。

かつて、私たち夫婦と親たちの関係も、親から来る多数の連絡によってこじれましたが、それは親の連絡事項に必ず干渉(とこちらが感じること)が含まれていたことが原因でした。

1 舅姑の干渉への強い嫌悪感が残っている

なにかと息子夫婦に干渉してきた舅姑への嫌悪感は、まだまだ私の中に強く残っています。

憎めない部分もある姑への嫌悪感はだいぶ薄れましたが、特に干渉が激しく時に暴力も振るった舅への嫌悪感は今も強いまま。彼が亡くなった時は罰当たりな言葉が頭をよぎったほどです。

それもあり、「彼らと同じことをすれば、私が子どもたちの配偶者に同じ嫌悪感を抱かれる」という危機感を常に持っており、絶対に彼らと同じ轍を踏むまいと決意しています。

もっとも、そのような理由がなくても、姑の私は子どもの配偶者にとって気を遣う相手だと理解しています(頭では)。だからこそ、双方の関係を悪化させないためにも、こちらが一定の距離を保つべきだと思っています。

2 実両親(特に母親)の干渉もきつかった

もう一つ、私が子ども夫婦と距離を置いている理由があります。実は私の両親もかなり干渉が強い人たちなのです。

両親には、結婚の前も後も足を向けて寝られないほどお世話になってきました。それを考えれば、私は両親を批判できる立場ではありません。

ただ、お世話と強い干渉がセットになって襲い掛かる状態は、私にとって非常にきついものでした。

特に、母が戦前の価値観をもとに私の至らない部分を正そうとするたび、心が深くえぐられました。今考えても、それはあまりにも理不尽な仕打ちだったと思います。

そのような苦い経験から、「親子であっても入ってはいけない領域や言ってはいけない言葉がある」と痛感しています。

特に、実の親子関係と義理の親子関係が入り混じった子ども夫婦との関係は、他人同士の関係よりも意識して距離を置かねばなりません。でないと、近づきすぎた挙句、ついよけいな一言で関係が悪化することは必至です。

それは、私が義両親や実の両親との関係で経験済みなので断言できます。

子ども夫婦の言動に違和感を覚えてもそれを口にしない

もちろん、私だって価値観が異なる子ども夫婦の言動に対して違和感を抱くことはあります。

また、子ども夫婦が孫と接する様子を見て「危なっかしい」と感じることもないとは言えません。

でも、彼らには彼らなりの考えがあります。なので、こちらが違和感を覚えたことで身に危険が及ばない限り、私からそのことを口にしてはいけない…と肝に銘じています。

少なくとも、先方から助言や援助を求められない限りお金以外のものを出すのはNGではないでしょうか。

さらに言えば、お金だって私達自身の生活を圧迫するほど出してはいけないと思っています。そんなことをしたら老後資金が底をつき、将来子どもに大きな負担をかけてしまいますから。

子ども夫婦の言動に違和感を覚えても口にしない理由

そもそも、若いころの私たちだって、親世代にとっては危なっかしいことこの上なかったでしょう。そのことを棚に上げて子ども夫婦に干渉をするのは間違っています。

また、人の生き方も、夫婦のあり方も、子どもの育て方も、時代の変化とともに大きく変わっていきます。私たちの時代は常識だったことが、今は非常識なものに変化したケースもかなり増えています。

たとえば、

・結婚したら仕事を辞めて家庭に入るべき
・子どもは3歳まで母親の手で育てるべき

などは、もはや時代遅れの考え方ですよね。

私自身、5年ほど前にそれまでの人生を振り返った時、「なんと大きく時代は変わってしまったのだろう!」「これまでの経験値はほとんど通用しないのではないだろうか?」などと思ったものです。

コロナ禍や戦争の勃発でさらに大きな変化が訪れている今は、もっとその思いが強くなっています。

薄情だと思われても自立した子どもたちとは一定の距離を置きたい

そんなスタンスでいるせいか、子ども(特に息子)夫婦にはいささか薄情な母親・姑だと思われている節がありそうです。でも、私はそのくらいの距離感を保つのがちょうどいいと考えています。

子どもが自立した時点で、私の親としての役目は終わっています。そして、別世帯の彼らには彼らの生活があり、私たちにも私たちの生活があります。

経済格差が広がり、国民全体が貧乏になりつつあるこのご時世です。親子と言えども共依存状態になるのは破滅への第一歩ではないでしょうか?

それを防ぐためにもお互いが変に依存せず、一定の距離を保ちながら自分たちの家庭を自分たち自身で守っていく必要があります。そのけじめとして親の方から一線を引くことが重要だと思っています。

また、年代が違えばお互いのライフスタイルや価値観が大きく違って当然です。世代間の軋轢を生む原因がそこにある以上、親子といえども距離を縮めすぎてはいけないとも思っています。

もちろん、親である以上子供からサポートを求められればそれに応えます。しかし、年を取っていくつも持病を抱えている現状で無理をすれば要介護になる恐れもあります。

そうなれば確実に子どもたちに迷惑がかかります。へたをすれば親子で共倒れになるかもしれません。

それを避けるためにも、「子ども夫婦には口を出さず、精神的に依存もしない。お金と労力は出せる範囲で出す」というスタンスを貫くことを忘れないようにしたいと思います。

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